■「日本代表 vs サモア代表」試合結果
フィジー代表に19-25、トンガ代表に20-24と2敗の日本代表、なんとかサモア代表に一矢を報いて、秩父宮で優勝を決められるのを阻止して欲しいところ。 前半13分までに双方2回ずつペナルティキックのチャンスがあり、サモアが2回とも失敗したのに対し、FB五郎丸が10mライン後方の難しい位置も含め両方成功し6-0とリード。また18分には、サモア左PRロゴヴィイ・ムリポラが危険なプレー(タックル)でシンビンとなり、序盤はジャパン有利に展開していく。 19分、スクラムからSOのループで相手をずらし左WTB小野澤に。惜しくも捕まるがそのラックからNo8ヘンドリック・ツイがタックルを引きずり先制トライを奪った。ゴール失敗(11-0) その後、サモアは相手陣10mライン付近で得たペナルティキックを、ゴールを狙わずにタッチキック。22mライン内側のラインアウトからSOが仕掛けてきたが、ジャパンのディフェンスがしっかり止められず、次のラックからSHカーン・フォトゥアリイが抜け出て、31分サモア最初のトライ。SOキー・アヌフェのゴール成功(16-7) 後半開始早々もジャパンは反則による得点を与えてしまう。まずハイタックル、そのタッチキックによるサモアボールのラインアウトでモールコラプシングを犯し、3分SOキー・アヌフェが22mライン上、少し難しい位置のPGを決めて16-17と逆転。 25分、10mライン付近の難しい位置からSOキー・アヌフェのPG成功。(16-27) 最後まで勝利の期待を持たせてくれた日本代表だったが、残念ながらIRBパシフィック・ネーションズカップ2012を全敗で終えることになった。
◎サモア代表 ──ドライビング・モールを多用していたが? 「ジャパンのモールも強力でした。我々も、モールで攻めるとジャパンにどれだけ耐える力があるかを観てみたかったという思いがありました」 ──前のジャパンと比べてNZ人が少なくなったが? 「今回は特徴的になり、ジャパンはさらに強くなったと思います。我々を負かす場面もあり、よくやったと思います」 ○ディヴィット・レミ キャプテン ──教訓とは? 「ジャパンは我々を駆逐する勢いで対戦してくれました。60分から70分では十分でなく、80分間を通じて対応せねばなりませんでした。それがレッスンになりました」 ──ジャパンの速いパス回しの印象は? 「訓練された組織的なプレーだと思いました」
◎日本代表 ──成長したところは? 「まず、マインドセットが出来てきたことです。自分たちがやろうとしていることを理解できてきました。9番、10番、12番からのプレーのバランスは良かったです。ボールのモーションも良かったが、悪いミスがあり、流れをつかみきれませんでした。サモアのようなチームに対して自分たちのラグビーを全うしたことは成長です。相手のフィジカルアドバンテージがあり、タックルもモールも選手たちはどうすればインターナショナルで通じるかを学びました。やり続ければ、よい結果が付いてくるでしょう」 ──トライがサモアより多かったが? 「今日のアタックはバランスよく出来ました。しかし、ダブルタックルは少なかったです。トンガ戦では22mラインの内側に入ったとき、イングランドのようなラックからのピックアンドゴーでしたが、今日はそれをなくしました。今日は、しっかりセットしてBKに回してトライが獲れました。立川の10番はよく機能していました。小野も後から入って良かったし、日和佐、藤井も機能してくれました」 ──フレンチバーバリアンズとの試合では? 「ブロードハースト選手と村田選手が入り、若手中心で編成します。ジュニアとシニアの力を試す良い機会です。ジュニアからインターナショナルに強い選手を見極めたいと思っています。来年の今頃には次のW杯でプレーする15から20人程度を決めたいと思います。それまで30試合を考えています。相手はサモアまたはそれ以上の大きな相手で、そのチームに対してどう戦うか、ゲームを通してしか学べないことがありますので」 ──これまで、思ったより成長した部分と強化が必要な部分は? 「まず、今シーズンは、自分たちのプレーを信じる選手をつくり、世界と競うことでしたが、そこは嬉しいところでした。フィジカルはまだまだです。FWはあと3kg筋量を付けることで、BKはもっと速くなることです。隣にいる選手(廣瀬キャプテン)も、今までで一番速くなっています。正しいスピードトレーニングを始めた成果です。2011年W杯の時のFW全体の平均体重が890kgでしたが、今は830から840kgですので、まず、全体で筋量を30kg増やすことです。外国人を置かなくてもこれが出来れば、テクニックがよくなり、モール、ディフェンスももっと上がってくると思います。今日のサモアの攻撃からW杯でジャパンがやるべき事が見えてきました」 ──菊谷選手を外側で使ってトライが獲れたが? 「素晴らしかった。菊谷はトライを獲る嗅覚があります。現在のフィットネスは70%ですが、100%になれば、ワークレートがさらに高くなるでしょう。今後3年が彼のベストの時代になるでしょう」 ──インターナショナル試合にしてはゴールキックが入らなくて負けたが? 「私は負けるのは大嫌いです。ただ、ゴールキッカーは重要ですが、メンバーには、今は他のことを延ばす時期として、課題を与えています。ゴールキック練習もやれるようになれば、五郎丸も現在は80%の成功率ですので、もっと成長してくれるに違いありません」 ○廣瀬俊朗キャプテン
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