「サモア代表 vs トンガ代表」試合結果

●試合日 2012年6月5日 17時10分キックオフ
●会場 愛知・瑞穂公園ラグビー場
●試合結果 サモア代表 20-18 トンガ代表  (前半6-9)

マッチレポート

梅雨の気配が感じられる曇り空の中、両チームの熱気溢れるウォークライが行われた後、サモア代表のキックオフで前半が開始された。

前半は双方のチームが力強いタックルを繰り返し、ルースボールを争奪する展開となった。さらに両チームともにエリア獲得を意図したハイパントを駆使し、見ごたえのあるボールの争奪となった。前半3分トンガWTBタウファのシンビンでサモアがPGに成功して先制点を挙げた。しかしその後はトンガFWの組織されたブレイクダウンとBKの有効なラインブレイクで優位に地域を進めるも、サモアの徹底されたカバーディフェンスでトライを阻止し、ゴール前での攻防が続いた。結果的にはその後双方がPGでの得点を重ね、9対6とトンガのリードで前半を折り返した。

後半では、開始早々キックカウンターからゴール前に地域を進めたサモアがSHファラモエのチャージダウンでトライ、ゴールも成功し13対9と逆転に成功した。一方トンガもPGで対抗し、13対12と拮抗した試合が展開された。双方のチームのタックルとブレイクダウンの攻防はさらに熱を帯びた。後半10分にはトンガのキャッチミスをついたキャプテン、WTBレミがそのまま持ち込みトライ、ゴールも決まり20対12と引き離した。
トンガもPGを重ね、20対18と引き締った展開となった。その後は双方が効果的に選手を入れ替え、運動量が落ちることなくゲームが進んだ。終盤トンガが必死の逆転を試みるも、サモアの組織的かつ規律の保たれた防御が崩れることなく、そのまま20対18で試合は終了した。

会見ダイジェスト

◎トンガ代表
○ケフ ヘッドコーチ

「試合に負けてしまったことは非常に残念。試合の内容でもサモアに分があった。トンガは5つの地域から国が成り立っており、全員がそろい練習をすることが難しかったため、練習する時間がもっと欲しかった。プロなのだからやって欲しかったが、今日の試合では悪い所が目立ってしまった。ジャパンとの試合ではミスを減らしていきたい」

○モア キャプテン
「勝てなかったことは非常に残念だった。チャンスがいくつもあったのに決めきることが出来なかった。この反省を生かし次回以降の試合では取りきりたい」

◎サモア代表
○ペイサム ヘッドコーチ

「サモアは今日の試合では9人の新人選手が出場していた。その中で勝てたことは非常に大きい。まずは次の5日後の試合に勝つことが大切だが、我々はこのパシフィックネーションズに勝つことだけが目標ではなく、ワールドカップを見据えたチーム作りに励んでいる。その意味でも今日の試合で若手が頑張ってくれたことは大きな収穫だった」

○レミ キャプテン
「いいスタートを切れたことは大きかった。トンガは非常に強いチームでハードな試合だったが、若い選手が頑張ってくれた。今日は勝てて本当によかった」

(構成 早坂一成・石澤一輝)

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