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「HSBCセブンズワールドシリーズ 東京セブンズ2012」(16か国が参加)が、秩父宮ラグビー場で開催され、初日の3月31日は、日本国内の女子選手によるエキシビションマッチ3試合を含む27試合が行われた。

この日の東京は、発達した低気圧の影響で、最大瞬間風速28メートルを記録するなど台風並みの強風が吹き荒れていた。さらには横なぐりの雨も降りしきり、選手にとっては、厳しいコンディションであった。

大会は4つのプールに分かれて行われ、日本はプールAでフィジー、フランス、イングランドと対戦した。
フィジーは、3月23日から25日に行われた香港セブンズで優勝しており、フランス、イングランドもセブンズ大会では、常に上位に名を連ねている強豪である。

日本の初戦はイングランド

先制したい日本であったが、イングランドが開始1分に先制トライ。日本も直ぐに反撃し、4分にキャプテン山内がトライ。さらに、観客の声援にも押されタックルを決めるなど健闘したが、追加点をあげることができないまま5対5で前半を終了。しかし後半は、イングランドが2分と終了間際にトライし、日本は無得点のまま、15対5でイングランドが勝利。

第2戦の相手はフィジー

この試合でもフィジーの先制を許し、フィジーが1分、5分とトライ。日本も6分に宇薄がトライを返し12対7と肉薄するが、後半に入るとフィジーに追加点を許し、26対7でフィジーが勝利する。

第3戦はフランス

日本は開始直後からフランスゴール前に迫るが、フランスのディフェンスに阻まれる。逆にフランスは、日本の一瞬のすきを突きトライ。日本も反撃する。ラックでのこぼれたボールを18歳の新鋭、藤田がグラバーキック、これを豊島が拾い上げトライを返す。しかし、後半はフランスが立て続けにトライし、24対5で終了する。

日本は、初戦のイングランドには健闘した。しかしフィジー、フランスでは攻め続けているものの、ノック・オンやパスミス、反則が多くトライをとることができない。3試合とも善戦しており、前半は拮抗しているが後半に突き放されている。
日本は予選プールでは3敗となり、翌日の4月1日の決勝トーナメントでは、各組3,4位によるボウル・シールドトーナメントにまわり、ポルトガルと対戦することとなった。ポルトガルは予選プールのいずれの試合でも接戦を演じていて、スコットランドに勝利している強敵である。
ボウル・シールドトーナメントでは、ノック・オンや反則を減らし、ディフェンスを整備して、日本の持ち味である速い展開からのラグビーを存分に発揮して欲しい。

A組の他のチームの結果は、イングランドがフィジーを破り1位、フィジーが2位、3位がフランス
B組は、ニュージーランドが1位、2位がオーストラリア、3位がアメリカ、4位が香港
C組は、1位がウェールズ、2位がアルゼンチン、3位がロシア、4位がケニア
D組は、1位がサモア、2位が南アフリカ、3位がポルトガル、4位がスコットランド

4月1日の決勝トーナメントでは、好天気のもと、プレイヤーがグランドを縦横無尽人に駈け回り、パスやスピード、ステップで相手を抜き去るなど、7人制ラグビーの醍醐味や観客を魅了するプレイを披瀝し、好試合が展開されることを期待する。