●2月12日(日)

大会最終日です。カナダ戦の前にも岩井テクニカルが作成したビデオクリップ用い、ショートミーティングを行い、スコットランドに勝利をした時のいいイメージ、どのように戦うかをもう一度確認し、カナダのAT、DFについても確認をしました。
試合は、前半1分、スクラムでの反則から速攻攻撃を受け、そのまま独走されトライを奪われます。前半はこのトライのみで後半へ。後半になっても先に得点を奪ったのはカナダでした。後半2分に相手陣10m付近でのカナダボールのスクラムから、外側まで展開され大きくゲインラインを切られます。日本もタックルにいくものの、最後はオフロードパスで繋がれトライを奪われます。それでも日本は後半4分、自陣22m付近でのラックで積極的に乗り越えターンオーバー、そのボールが藤田選手に渡りそのまま独走して1トライを返します。その後も何度か日本ボールのセットプレーの場面が訪れますが、大事なところでのミスもありトライを奪えずフルタイムとなりました。この結果、日本はボウルトーナメント準決勝でラスベガス大会を終えました。

次回大会は3月の香港大会です。この大会は日本代表の今後に大きく影響する大会となります。今大会の反省をしっかりレビューし、香港大会に向けてしっかりとした準備をしていきたいと思います。

「HSBCセブンズワールドシリーズ・アメリカ大会」男子7人制日本代表ツアーレポート
カナダ戦前。映像を用いたショートミーティング
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オーストラリア戦、藤田選手のトライ オーストラリア戦、日本のディフェンス
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スコットランド戦、鶴田選手のトライ
●2月11日(土)

大会2日目はオーストラリアとの対戦です。オーストラリアとも前回大会ウェリントン大会で対戦し、負けていることからリベンジの気持ちを持って戦いに臨みました。試合はどちらもディフェンスがしっかりした内容で、どちらかが気を抜くと抜かれるといった状況でした。先制点はオーストラリアが奪い、2本目もオーストラリア。日本自陣からのペナルティー速攻から外まで展開されて追加トライを奪われ前半終了となります。

後半開始直後、日本の桑水流選手が、キックオフのボールに対し、空中でコンテストにいったプレーが危険とされ、シンビンに。日本は6人でのプレーとなります。しかし日本は、彦坂選手が相手陣中央まで持ち込みラックを作ります。ラックから出たボールが藤田選手に渡り、オーストラリアのDFラインをステップワークで翻弄し、最後はスイーパーのディフェンスもスピードでかわし、反撃のトライを返します。しかしトライ後の後半5分に、桑流水選手が、反則により2枚目のシンビンで、セントオフに。日本は積極的なアタックをしかけますが、トライを取ることができずにこのままフルタイムになりました。この試合も勝つことはできませんでしたが、試合内容は改善してきており、次の試合に切り替えました。
オーストラリアに負けたことにより、日本はボウルトーナメントに進み、対戦相手がスコットランドとなります。

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オーストラリア戦、藤田選手のトライ オーストラリア戦、日本のディフェンス

スコットランド戦は前回大会のニュージーランド大会で0-55で負けました。ここで必ずリベンジをしなくてはならない試合でした。
前半開始から日本は積極的にボールを展開し、藤田選手がDFラインをきれいに突破し、サポートした鶴田選手が独走し先制トライを奪います。続いても日本は積極的に仕掛け、またもや鶴田選手が相手陣ゴール前のペナルティー速攻からトライを奪います。しかしスコットランドも前半に2トライを奪い10-14で前半終了。

後半開始1分、日本は敵陣まで入り込み、藤田選手が外にロングパスを送り、大外でボールを受け取った羽野選手が、相手にタックルを受けながらも貴重なトライを奪います。この1トライが勝敗を分けるトライとなり、ウェリントン大会のリベンジと共に、去年の香港大会以来の勝利となりました。この結果、3日目の対戦相手はボウルトーナメント準決勝、カナダとの対戦となりました。

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スコットランド戦、鶴田選手のトライ
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スコットランド戦勝利
●2月10日(金)

大会一日目です。本日から大会がスタートします。日本代表の初戦は夕方からキックオフだった為、朝食後の午前中は各自コンディションを整え、午後からプールトレーニングを行った後、会場に向かいました。初戦の相手はサモアです。2年前のセブンズワールドシリーズ(以下、SWS)では年間優勝をしている強豪国です。
サモアボールキックオフから直接ボールを獲得し、そのまま展開され早々にトライを奪われます。その後も2トライを奪われ前半を0-21で折り返します。後半に入っても日本は攻撃をするもなかなか継続できずにそのままフルタイムに。

2戦目の相手はサモアと同様に強豪国であるニュージーランド代表との対戦です。ニュージーランドのディフェンスは一人ひとりの守備範囲が非常に広く、ディフェンスが揃った状況ではなかなかラインブレイクできないのが現状です。試合直前のミーティングでは、このニュージーランド相手にどうアタックをするかをビデオクリップを作成し、再確認してから試合に臨みました。この試合も負けはしたものの、日本が奪った1トライは、一人ひとりがスペースに仕掛け、継続し、取りきったいいトライとなったと思います。明日は予選プールの3戦目、オーストラリアとの対戦です

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サモア戦前の円陣
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NZ戦、懸命にディフェンスをする鶴田選手 NZ戦、羽野選手のトライ
●2月9日(木)

いよいよ明日から大会が始まります。チームは、午前中にスタジアムを見学。ロッカールームや食事会場、アップ会場といった明日から使用する場所の確認を行いました。
その後、試合会場の隣にあるグラウンドにて、キャプテンズランを行い、セットプレーやムーブを再確認。ニュージーランド大会から1週間しかありませんが、チームは練習試合を重ね、課題を修正してきており、よい雰囲気です。

午後はレガシープログラムの為、ラスベガスの小学校に行き、小学生約240名の出迎えを受け、選手とスタッフ全員でラグビーを通じ、交流を深めました。村田監督によるリードで小学生からはたくさんの質問が飛び、選手達はラインアウトのデモンストレーションや、ロングパスを披露し、選手達も楽しく、リラックスした時間をすごすことができました。

夕方からは、明日からの大会に出場する全チームが参加し、ラスベガスの中心地のダウンタウンにてパレードが行われ、多くの人で賑わい、明日から始まる大会に向け、今一度気持ちが引き締まる思いでした。明日からの大会では初戦から全力で向かいます。

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試合会場のSam Boyd Stadiumにて。中央の2人は今回お世話になっているリエゾンのダスティン(左)とマーク(右)
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レガシープログラム。小学生240名を前に質問コーナー ダウンタウンでのパレード
●2月8日(水)

本日の練習も大会会場隣のグラウンドにて実施しました。午前中は強度低めの練習でした。ハンドリング、ユニットに分かれてのセットプレーの確認をしました。
午後はケニア代表チームと7分を3セットでホールドマッチを実施。結果は3本トライを奪い、4トライ奪われる結果でしたが、内容を見るとDFの修正や、セットプレーでの争奪の場面でいいコミュニケーションを取っている場面もあり、チームとしての成長がわかるゲームとなりました。
夜はホテルを出て「チームディナー」を選手・スタッフ全員で。選手にとってはリラックスした時間となり、いい時間を過ごすことができました。

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ケニア代表との練習ゲーム ケニア代表との練習ゲーム
●2月7日(火)

午前中はウルグアイ代表と7分3セットのホールドマッチを行いました。1本目、2本目はトライ数で劣りますが、3本目は勝ち越して試合を終えました。しかし、まだまだミスも多く、チーム、ユニット共に課題がでた試合になったと思います。課題を克服し、チームとしてレベルアップを目指します。明日は午前・午後共に練習を行います。午後にはケニアとの練習マッチが予定されていますので、しっかりとした準備を行いたいと思います。

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ウルグアイ代表との練習ゲーム ウルグアイ代表チーム
●2月6日(月)

2日目は午前中に大会会場であるSam Boyd Stadiumの隣にあるグラウンドにて練習を行いました。強度は高くないものの、アタック2人、ディフェンス1人や、アタック3人対ディフェンス2人のシチュエーションなどを確認し、後半はユニットに分かれてFWはスクラム、ラインアウト、BKはラインアタックを合わせました。

午後からは山内選手(本遠征のキャプテン)、鶴田選手、桑水流(くわずる)選手が合流し、キックオフからの攻防を実施しました。3人が加わったことでチームがより引き締まり、いいコミュニケーションがとれた練習となりました。練習後には、本日もプールリカバリーを行いました。夕食後にはチームミーティングを実施し、村田監督より金曜日から始まる大会に向けて、もう一度全員で意志統一をはかりました。明日は午前中にウルグアイ代表と練習ゲームを実施する予定です。

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FWはラインアウトを合わせます 羽野選手   本日合流した鶴田選手
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今回もキャプテンとしてチームを引っ張る山内選手 去年のラスベガス大会も経験した桑水流選手
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練習の様子 プールリカバリー 右:ロトアヘア選手 左:ロテ選手
●2月5日(日)

チームは早朝にホテルを出発し、ウェリントン - シドニー - ロサンゼルス - ラスベガスと長距離の移動となりました。
ウェリントンでの試合と長距離の移動の疲れがある選手たちは、ホテルに到着後、ホテルの近くにある大学の施設をお借りし、ジムでの自体重でのトレーニング、器具を使ったストレングストレーニング、プールでのリカバリーなどをしっかり行い明日からの練習に備えました。ウェリントン大会で通用した部分、修正する部分を抽出し、ラスベガス大会では必ずリベンジを果たしたいと思います。

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2人1組での自体重トレーニング
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ストレングストレーニング
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プールリカバリー