●3月27日(日)
昨日、中国に逆転勝ちして勢いに乗っている村田JAPAN。いよいよ今日はボウルトーナメントに臨みます。初戦の相手はスコットランド。JAPANは7人制の大会で1999年以来勝てていない相手です。体も大きく、スピードもある素晴らしいチームです。しかし、選手は気負うことなくいつも通りのリラックスした雰囲気です。
今日もJAPANを大歓声が後押ししてキックオフ! 試合はスコットランドが攻め込み、JAPANは苦しい時間となります。しかし、成田選手がスピードあるトライで切り込み7-14と7点のビハインドで前半を終えます。
後半はJAPANの良いところが全て試合に出ました。激しく前に出るDFとスピード溢れる攻撃を仕掛けていきます!まずは再び成田選手のトライで同点に追い付きます。スコットランドの必死のアタックもJAPANの素晴らしいディフェンスで食い止めます。そして、後半5分、とうとう坂井選手のトライで逆転!そのまま、リードを守り切り19-14で勝利!素晴らしい勝利でした。
ボウルトーナメント準決勝は予選プールで負けているアメリカとなりました。アメリカもハードなコンタクトが持ち味のグッドチームです。
キックオフ直後より、前半はディフェンスの時間が長くなります。先制され、追加点を奪われ、0-12で前半を終えました。JAPANの快進撃はここまでか…。しかし、選手も村田監督も慌てることが全くありません。むしろ、このチャレンジを楽しんでいるようです。ハーフタイムで自分達がやるべきことをしっかりと確認して、後半を迎えます。
後半はむしろリードしているアメリカの運動量が落ちてきました。後半2分にトゥキリ選手のトライで5点差に詰め寄ります。ここがチャンス!JAPANは前に出るディフェンスでアメリカにプレッシャーをかけ続けます。そして、ついに後半4分。坂井選手のトライで同点に追い付き、坂井選手自身がゴールを決めて14-12と逆転します!会場も大歓声です!しかし、アメリカももちろん諦めていません。ここまできたら、意地と意地のぶつかり合いです。そして、JAPANはその2点のリードを守り切ることができました。14-12でまたしても逆転勝ちを収めることができました。最後まで諦めない姿勢、本当に素晴らしいです。
ボウルトーナメント2試合を終えて、満身創痍の選手たち…。南川トレーナーは昼食もそこそこに、選手のケアをしてくれています。あと1試合で初のボールトーナメント優勝。香港セブンズという最高の舞台、超満員のスタジアムでこのメンバーでもう1試合できることに本当に嬉しく思います。
決勝の相手はカナダです。選手の入場の際には、今までで一番の大歓声です!試合はカナダが体格の利を活かして、効果的に攻め込んでトライを重ねます。前半は5-19で終えました。これまで全ての勝利を逆転勝ちで収めているJAPAN。14点のビハインドなど、必ずひっくり返す!と後半に臨みましたが、やはり少し疲労も見え、トライを一つ返すのが精一杯。12-33で負け、ボウルトーナメント準優勝となりました。
今回、日本が震災で大変な状況の中、大会に参加できたことにまずは選手・スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。勝利は全て逆転勝ちで収めた香港セブンズ。決して最後まで、諦めずにプレーし続け、「日本のために」プレーし続けた選手達を誇りに思います。現地では多くの日本人の皆さんから熱い声援をいただいただけでなく、会場全体が声援を送ってくれました。この声援は一生忘れることができない経験となりました。
全ての方に感謝いたします。本当にありがとうございました。
チームは翌29日にシドニーを経由して、オーストラリアのアデレードに向かいます。
引き続き、「絆」の村田JAPANにご声援をよろしくお願いいたします。
追記
第36回香港セブンズ
JAPANチーム(選手選考)
MVP:成田選手
準MVP(監督賞):坂井選手
香港セブンズ大会に大活躍だった豊島選手は日本に帰国しましたが、中濱選手、シリバ・アヒオ選手(サニックス)が合流します。
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下農コーチのリードでリカバリー |
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会場からも大きな声援が |
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声援が選手の背中を押します |
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日本代表からも力が届くように |
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日本代表の力に |
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ボウルトーナメント準優勝 |
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成田選手とラトゥイラ選手が旗を持って歩きます |
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日本に笑顔を |
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選手スタッフが一緒に |
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