2009年11月8日(金) 熊谷

前日にセレクションマッチを終えた日本代表スコッドは、午前中にプールリカバリーを行ったあと、コーチ陣との1on1ミーティングを行い、選手たちにセレクションの結果が伝えられました。

カーワンHCが語ったように、セレクションは大変厳しく、直前まで悩みに悩んだ結果でした。ジャパンスタイルを体現できる選手と、ボールリテンション(ボール保持)ができる選手という2点をセレクションポリシーとして28名の選手が選ばれました。

当初の26名選出から2名の増員となったのは、主要ポジションのけが人の影響とホラニ 龍コリニアシ選手がご家族の不幸によりトンガに帰国しており召集時期が未定のためです。

今回のチームは、この数年共に戦ってきた経験豊富な選手を軸に、ケガ等で呼びたくても呼べなかった選手、2011年のW杯を見据えた才能あふれる若手選手がバランスよくミックスされたチームです。

これからの一週間、カナダ戦に向け、チーム一丸となってさらなる厳しい練習に臨みます。
そのためのコミュニケーションの場として、今日の夕食はホテルを離れ、チームディナーを実施しました。チームみんなでテーブルを囲み、おいしい料理を食べながらチームの結束を高めました。

いよいよ、明日からカナダ戦に向けたトレーニングが開始されます。引き続き、ご声援のほどよろしくお願いします。

チームディナーの様子   チームディナーの様子   チームディナーの様子   チームディナーの様子

チームディナーの様子

2009年11月6日(金) 熊谷

日本代表合宿7日目。
本日の日本代表スコッドは、明日に日本代表セレクションマッチを控え、熊谷ラグビー場でキャプテンランを実施しました。
一昨日合流したアレジ選手、そして昨日召集が決まった金澤選手、三宅選手も、元気な姿を見せてくれました。

まず、Aチーム、Bチームの順でキャプテンランを実施。日本代表のゲーム前ウォーミングアップを行い、テストマッチと同じ時間、内容で体を温めました。
その後、キックオフからのアタックオプション、自チームボールのキックオフからの陣形をチェックし、ユニットに分かれました。FWはラインアウト、BKは数々のアタックオプションを確認し、チームランに入りました。

Aチームのキャプテンは北川俊澄選手(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、Bチームのキャプテンは青木佑輔選手(サントリーサンゴリアス)が務めます。
両チームとも、キャプテンを中心に、明日の試合に向け最終調整を行い、グラウンドを後にしました。

いよいよ、明日、セレクションマッチが行われます。今回は、埼玉県協会、ならびに埼玉県高体連、熊谷ラグビー場の皆様のご協力により、熊谷ラグビー場Aグラウンドで試合を行うことができます。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。

明日は、多くの皆様にスタジアムにご来場いただき、花園を目指す高校生の熱い戦いをご覧いただき、そして日本代表入りを目指して凌ぎを削るセレクションマッチをご堪能いただければと思います。

◎ジョン・カーワン ヘッドコーチ
「明日のセレクションマッチは、JAPANのシステムを選手がグラウンドで表現できるかどうか、そして個人個人がシステムの中で、どこまで自分のパフォーマンスを発揮できるかを見たいと思う。今回のカナダ戦は、我々にとってとてもとても重要であり、今週一週間、カナダ代表戦をターゲットにトレーニングに取り組んできました。世界ランキングでもカナダが13位、日本が14位と順位も近いので、ワールドカップから我々がどれだけ成長しているかを確認できる試合になると思います。
そのためにも、このセレクションマッチの持つ意味は大きく、経験の少ない若い選手も多いですが、この点は、彼らが今後経験を積むことでさらなる成長が見込めるとポジティブにとらえています。明日の試合を楽しみにしています」

◎Aチームキャプテン 北川(俊)
「この一週間、カナダ戦に向けて、準備してきました。セレクションマッチという位置づけですが、来週に繋がるいい試合をしたいと思います。カナダ戦のメンバーに残るためにも、しっかりと責任あるプレーをしたいと思います」

◎Bチームキャプテン 青木
「Bチームということで、チャレンジするだけです。勝つことが大事なのは当然ですが、一週間やってきたことを出せるようセットプレーにもこだわって結果を出したいと思います。こういった試合形式はあまり多くなく、日本代表に残るか残らないかという人生が変わる試合ですので、しっかり力を出し切りたいと思います」

ウェールズでプレーするアレジ選手も無事合流、元気な姿を見せた   昨日急遽招集となった三宅選手も、シャープな動きを見せていた   Aチームの司令塔ウェブ選手がBKラインを統率する   セットプレーも練習を重ねるごとに安定してきた
ウェールズでプレーするアレジ選手も無事合流、元気な姿を見せた   昨日急遽招集となった三宅選手も、シャープな動きを見せていた   Aチームの司令塔ウェブ選手がBKラインを統率する   セットプレーも練習を重ねるごとに安定してきた

リコー金澤選手も抜群のセンスでアピールする   Bチームのウォーミングアップ   一気に前に出るDFラインもぶれなくなった   コンビネーションを確認する
リコー金澤選手も抜群のセンスでアピールする   Bチームのウォーミングアップ   一気に前に出るDFラインもぶれなくなった   コンビネーションを確認する

FWも積極的に前に出る   スクラムからのアタックを確認
FWも積極的に前に出る   スクラムからのアタックを確認

2009年11月5日(木) 熊谷西小学校

日本代表合宿6日目。
今日の日本代表スコッドは、終日オフとして、体を休めることに努めました。選手たちは各自リラックスした一日を過ごしたようです。
そんな中、菊谷選手、大野選手、統悦選手、青木選手、田中選手、堀江選手、仲村選手、リーチ選手、山中選手の9名が、熊谷市内の熊谷西小学校を訪問しました。

選手たちが到着すると、今回の交流授業に参加してくれる6年生が花道を作って迎えてくれました。この演出には、選手たちも驚いたようで、少し照れくさそうにしながら、校庭へ向かいました。
授業の前に、新井校長先生から、温かい歓迎の言葉をいただき、その後、日本代表スコッドの選手たちが、一人一人自己紹介をして、早速、ラグビー体験授業をスタートしました。

花道を作って迎えてくれた熊谷西小学校の子供たち   「ようこそ」の手作りのボードを作ってくれるなど大歓迎でした   参加してくれた9選手と太田(正)コーチ   今回参加してくれたのは6年生の皆さん
花道を作って迎えてくれた熊谷西小学校の子供たち   「ようこそ」の手作りのボードを作ってくれるなど大歓迎でした   参加してくれた9名の選手と太田(正)コーチ   今回参加してくれたのは6年生の皆さん

まずはボール運びレースでラグビーボールに触れてみた   1位のチームにはみんなの拍手で祝福   大野選手と一緒にパスを体験する子供たち   学校訪問ではいつも大人気、「ジャック」こと田中選手
まずはボール運びレースでラグビーボールに触れてみた   1位のチームにはみんなの拍手で祝福   大野選手と一緒にパスを体験する子供たち   学校訪問ではいつも大人気、「ジャック」こと田中選手

まず最初は、楕円のラグビーボールに触れてもらうためにボール運びリレーを実施。上→下→上→下と大きな声でコミュニケーションをとりながら一生懸命ボールをつなぎました。

続いて、選手を代表してジャックこと田中選手がパスのデモンストレーションを実施。子供たちの頭上を超える鮮やかなロングパスに一同「おぉ~!」と感嘆の声が上がりました。
そのまま、選手たちと一緒にパス体験を行いました。選手たちが各グループに一人ずつ付き、優しく丁寧にパスを教えました。
そして、頃合いを見て15秒間で何回パスを回せるかを競うゲームを実施。選手たちと一緒に作戦会議をして臨んだ結果、どのチームも40回以上のパスを回すことができました。このゲームでは、統悦選手のグループが2連勝。みんなの拍手を受けながらハイタッチで喜びを表現していました。

続いては、コンタクト体験コーナー。まずはデモンストレーションということで、JBこと仲村選手が、太田(正)コーチの持つコンタクトバッグに当たります。太田コーチが後ろに大きくひっくり返るという完ぺきなパフォーマンスを見せると、子供たちは大興奮。この一発で、子供たちの中には、仲村選手を「師匠」と呼ぶ子も出て来ました。
そんな興奮の中、実際に子供たちに体験してもらうと、男の子も女の子も次々とボールを持って思い切りよく当たってくれました。

次のコーナーは、キック体験コーナー。こちらのデモンストレーションに登場したのは、山Pこと山中選手。自慢のロングキックを披露してくれました。子供たちの中には、サッカーをやっている子が何人かいましたが、その子たちも「スゲー!」と大きな声を上げていました。この後の体験コーナーでは、サッカーゴールを上手に使ってラグビーボールを思いっきり蹴ったり、選手たちのキックをキャッチしたりと楕円の転がりを体験してくれました。

リーチ選手のどこに投げるかわからないパスに女の子たちは大喜び   入念に考えた作戦でパスを回す山中選手のグループ   統悦選手のグループが、一番パスを回しました   堀江選手、田中選手の持つコンタクトバッグに思いっきりアタック!
リーチ選手のどこに投げるかわからないパスに女の子たちは大喜び   入念に考えた作戦でパスを回す山中選手のグループ   統悦選手のグループが、一番パスを回しました   堀江選手、田中選手の持つコンタクトバッグに思いっきりアタック!

大野選手、仲村選手には男の子たちがアタック!   子供たちに促され、学校一大きな大日方君に統悦選手がアタック!!   ラインアウト体験コーナーでは、異次元の高さを感じてもらった   校長先生もジャンプ!
大野選手、仲村選手には男の子たちがアタック!   子供たちに促され、学校一大きな大日方君に統悦選手がアタック!!   ラインアウト体験コーナーでは、異次元の高さを感じてもらった   校長先生もジャンプ!

最後の体験コーナーは、ラインアウト。統悦選手、大野選手のリフティングでリーチ選手を上げると「高ぁ~い!」と大きな拍手が送られました。あまり時間もなかったので、希望者のみのラインアウト体験でしたが、みんなの「ジャンプ」の声で、リフティングされた子供たちは、ちょっとびっくりしながら異次元の高さを経験してくれました。もちろん、校長先生にも体験していただきました。

体験コーナーを締めくくったのは、子供たち先生たち全員でパスを繋ぐ全員ランパス。子供たちが待ち構える中、校長先生がボールをトライし、終了しました。
最後は、6年生を代表して安藤君から、感謝の言葉をいただき、記念品と花束をいただきました。

日本代表選手を代表して菊谷キャプテンが、「今日はありがとうございました。本当に楽しかったです。今日の体験を通じて、ラグビーを好きになってくれたら嬉しいです。これからも日本代表を応援してください」と子供たちに話し、今回のスコッド全員のサインが入ったボードと、校長先生がトライしたボールをお贈りしました。

授業終了後も、帰宅せず花道を作って選手たちを送り出してくれ、見えなくなるまで手を振り続けてくれた熊谷西小学校の子供たちの姿に、選手たちは非常に感動したようで、帰りの道中、口々に「楽しかった。今日は参加してよかった」と話してくれました。
このような機会を与えてくださった熊谷市役所、熊谷西小学校の皆様、本当にありがとうございました。今後も多くの子供たちと交流していきたいと思います。

最後は全員で一つのボールをパスで繋いだ   子供たちが待つゴールに校長先生がトライ   学校を代表して安藤君から、感謝の言葉をいただきました   花束と記念品もいただきました
最後は全員で一つのボールをパスで繋いだ   子供たちが待つゴールに校長先生がトライ   学校を代表して安藤君から、感謝の言葉をいただきました   花束と記念品もいただきました

学校にはスコッド全員のサインが入ったサインボードを贈りました   全員での記念撮影   みんないい顔してます!   帰りも花道で送り出してくれました
学校にはスコッド全員のサインが入ったサインボードを贈りました   全員での記念撮影   みんないい顔してます!   帰りも花道で送り出してくれました

最後まで見送り続けてくれた西小学校の皆さんに感謝です
最後まで見送り続けてくれた西小学校の皆さんに感謝です

2009年11月4日(水) 熊谷

日本代表合宿5日目。熊谷は雲一つない晴天に恵まれました。暖かい日差しが降り注ぎ、思ったより気温も下がらずラグビーに非常に適した気候の中でトレーニングが行われました。

午前の練習前には、チームミーティングを実施。今日のトレーニングの目的を明確にするとともに、チームの気持ちを一つにしてからの出発となりました。

グラウンドでは、ウォーミングアップでストレッチやランニングドリル、ハードルを使ってラックの入りを意識するドリルや、相手の体重を利用して走るコースを変えるパワーフットドリルなどを行い、体を温めることと並行して基礎スキルの反復に励みました。

その後、スキルローテーションへ移行し、タックル後のボールリサイクルを意識したボールプレゼンテーション、ジャッカルプレーヤーのクリーンアウトを行うラックプレゼンテーション、ラックに入る2番目、3番目のプレーヤーの動きを明確にするボールクリーンアウトの3つのステーションを回り、スキル向上を目指しました。

そして、本日の練習のターゲットであるキッキングゲームプランに入りました。カナダ戦を見据えて、様々なキックオプションを行い、プレッシャーのかけ方、ディフェンスラインのコミュニケーション、カウンターアタックのポジショニング等、アタック・ディフェンスともにキックへの対応をチェックしました。
セレクションマッチはありますが、徐々に日本代表のゲームプランが浸透してきました。午後は、FW/BKに分かれてウエイトトレーニングを行い、本日の練習を終えました。

明日は、終日オフとなり、これまで酷使してきた心と体をゆっくり休めます。また、何人かの選手たちは、熊谷市内にある熊谷西小学校を訪問し、小学生との交流を行います。
引き続き、日本代表への温かいご声援をよろしくお願いいたします。

選手を集めトレーニングの目的を話すカーワンHC   カーワンHCの話を聞く選手たち(1)   カーワンHCの話を聞く選手たち(2)   ハードルを使って低く入る意識を植え付ける
選手を集めトレーニングの目的を話すカーワンHC   カーワンHCの話を聞く選手たち(1)   カーワンHCの話を聞く選手たち(2)   ハードルを使って低く入る意識を植え付ける

相手の体重を受けながら走るコースを変えるパワーフットのドリル   ボールをできるだけ遠くへプレゼンテーションする   二人目のプレーヤーが相手をはがす   ラックへ入ってくる相手を2番目、3番目のプレーヤーがクリーンアウトする
相手の体重を受けながら走るコースを変えるパワーフットのドリル   ボールをできるだけ遠くへプレゼンテーションする   二人目のプレーヤーが相手をはがす   ラックへ入ってくる相手を2番目、3番目のプレーヤーがクリーンアウトする

ジャッカルプレーヤーを捻って倒す   様々なポジションでのキッキングゲームプランを確認   FWは8対8のライブスクラムで練習を終えた
ジャッカルプレーヤーを捻って倒す   様々なポジションでのキッキングゲームプランを確認   FWは8対8のライブスクラムで練習を終えた

2009年11月3日(火) 熊谷

日本代表スコッド合宿4日目。今日の熊谷は、雲一つない快晴でしたが、気温がぐっと下がり、寒い一日となりました。

そんな中、日本代表チームは昨日に引き続き、9時30分よりグラウンドでトレーニングを行いました。本日の練習のフォーカスは、ディフェンスということもあり、入念なウォーミングアップで体を温めた後は、早速、様々なディフェンスドリルを行いました。

まずは、ディフェンスへのアプローチのベースとなるショートステップや、2対2の局面を作りインサイドショルダー、スイッチプレーへの対応を確認するドリルを行い、ベースとなる基本スキルをチェック。その後、ラックシチュエーションと、セットプレーからのディフェンスコミュニケーションを確認しました。どちらも、デコイランナーやSOのインサイド・アウトサイドに立つFWのプレーヤーの動きを意識しながら、しっかりとしたディフェンスラインを構築することを目指しました。

そして、再びスキルローテーションに移行し、今度はタックルスキルをベースにタックルに入る時のステップや、ボディーポジション等を確認しました。

最後に、メンバーを2つのチームに分け、チームディフェンスを行いました。50%で入った練習ですが、徐々に熱を帯び、激しい攻防が繰り返されました。選手たちのレベルの高さや適応能力の高さも垣間見え、チームとして機能し始めました。まだまだ、細かなコミュニケーション不足は否めませんが、日本代表がやろうとしているディフェンスを見せてくれました。

午後は、グラウンドでのトレーニングは実施しませんでしたが、FWはラインアウトのミーティング、BKはビジョンドリルを目的としたミーティングを行うなど限られた時間の中で、最高のパフォーマンスを生み出すためにイメージを膨らませました。

セレクションマッチまで、あと4日。日々、成長を続ける選手たちにどうぞ、熱い声援をお願いいたします。

◎成長著しい期待のLO眞壁選手
「日々、学ぶことが多いです。まだまだ日本代表が目指すスピード、速さに慣れていません。このラグビーに自分がFitできなければ、日本代表には選ばれないと思いますので、グラウンド上はもちろん、ミーティングなどのグラウンド以外の部分でもJAPANの目指すものをしっかりと理解して、それを表現できるようにしたいと思います。早く試合がしたいです」

◎HOの経験は浅いが、非凡な才能を発揮する木津選手
「楽しいです。先輩方もやさしくしてくれますし、良い雰囲気で練習に取り組めています。まだ、HOというポジションの経験は浅いですが、ダメ元で思い切ってやりたいと思います。やはり、日本代表はラグビーをする上で目指すべきものだと思うので、貪欲にメンバー入りを狙っていきたいと思います」

選手たちを見守るカーワンHCの視線は鋭い   ドリルの説明を聞く選手たち   ディフェンスのステップについて説明するドゥーリーアシスタントコーチ   ウォーミングアップを行う選手たち
選手たちを見守るカーワンHCの視線は鋭い   ドリルの説明を聞く選手たち   ディフェンスのステップについて説明するドゥーリーアシスタントコーチ   ウォーミングアップを行う選手たち

HOの経験は浅いが虎視眈々とメンバー入りを狙う木津選手   距離を縮め、ノミネートし、一気に前に出る   2対2の局面を作りDFのコミュニケーションを確認   SO周辺のディフェンスを確認した
HOの経験は浅いが虎視眈々とメンバー入りを狙う木津選手   距離を縮め、ノミネートし、一気に前に出る   2対2の局面を作りDFのコミュニケーションを確認   SO周辺のディフェンスを確認した

左右と連携しながらディフェンスする   ラックでは、内側から押し出すDFを心がける   二人目はボールを奪うタックル   タックルは相手の正面にしっかり入る
左右と連携しながらディフェンスする   ラックでは、内側から押し出すDFを心がける   二人目はボールを奪うタックル   タックルは相手の正面にしっかり入る

コミュニケーションの問題も徐々に解消されてきた   時間が経つにつれ、熱を帯びたチームDF   練習後トマトをかじるオライリー選手   コミュニケーションの場となる食事会場
コミュニケーションの問題も徐々に解消されてきた   時間が経つにつれ、熱を帯びたチームDF   練習後トマトをかじるオライリー選手   コミュニケーションの場となる食事会場

2009年11月2日(月) 熊谷

日本代表スコッド合宿3日目。昨夜の雨で、気温がぐっと下がり、寒い一日でしたが、午前中にチームトレーニング、午後は、ユニットトレーニングとウエイトトレーニングを行いました。

午前中は9時30分よりトレーニングがスタート。気温が低いこともあり、しっかりとウォーミングアップを行い、ビジョンドリルや、パスドリル、キックキャッチをローテーションしながらハンズアップ、アングル、ディシジョンメーキング等の基礎スキルを確認しながら体を温めました。

続いて、2つのステーションで日本代表の取り組むランナーシステムをチェック。選手たちの所属チームと異なる部分があるにも関わらず、2回目のグラウンドトレーニングでしっかりこなすあたりは、日本のトップレベルの選手たちが集まっていることを実感させてくれました。

そして、A/Bの2つのチームに分かれ、タックルなしのアタック・ディフェンスを行いました。初のゲーム形式のAT/DFでしたが、両チームともセレクションマッチを意識しつつも、その先に控えるカナダ代表戦に向け、アタックは密集への素早いサポート、パンチパス、ボールを大きく動かすことを、そしてディフェンスは、ファイヤー・アイスなどの状況判断等が、選手全員の共通認識としてしっかりとグラウンドで実践されていました。

カーワンHC以下、コーチ陣の指導も体の向きやアタックの方向性など細かな場面も見逃さず、選手全員を一段高いレベルに上げるべく、次第に熱を帯びて来ました。

午後は、ユニットに分かれ、グラウンドとウエイトを交互に実施。FWはラインアウト、BKはパンチパスとディシジョンメーキングの基礎スキルを中心に、最後はアタックオプションを確認して本日のトレーニングを終えました。

短い時間の中で、26名に生き残るために、自分の100%のパフォーマンスを見せるべく、選手たちは激しいトレーニングを積んでいます。
引き続き、選手たちへの温かい応援をよろしくお願いいたします。

◎約1年ぶりの代表合宿参加となった松下選手
「伸び伸びやっています。春に負傷した膝は全く問題ありません。チームの雰囲気も良く、BKの中には、初めて一緒にプレーする選手も何人かいますが、気にならないぐらいコミュニケーションは取れているので、すぐにチームとして機能する手ごたえはあります。カナダ戦に向けては、まずは代表に選ばれることが絶対条件ですが、既にJKからは、カナダ戦に向けてやるべきことが示されていますので、それを実践したいとわくわくしています」

◎松下選手と同じく1年ぶりの合宿参加となった後藤選手
「まずは、すべてのポジションにおいてメンバーの身体能力の高さ、体の大きさ、太さ、そして速さに驚いています。そんな中でのトレーニングは楽しいですし、メンバー自体も若い選手も多いので、いい刺激になっています。
神戸製鋼・資材部のみなさん、応援よろしくお願いします!」

練習前の選手たち。今日は気温が低く寒い一日でした   走りこみながらキックされたボールをキャッチするドリル。キッカーは田中選手、キャッチするのは吉田選手   ディフェンスのギャップを見極め、仕掛ける   両サイドにサポートプレーヤーが入ることによりアタックオプションを増やすことができる
練習前の選手たち。今日は気温が低く寒い一日でした   走りこみながらキックされたボールをキャッチするドリル。キッカーは田中選手、キャッチするのは吉田選手   ディフェンスのギャップを見極め、仕掛ける   両サイドにサポートプレーヤーが入ることによりアタックオプションを増やすことができる

局面局面でしっかりと指示を与えるコーチングスタッフ   スローイングの精度を高めるHO陣   JKがラケットで打つテニスボールをしっかりとキャッチする   ウエイトを行う北川(俊)選手(左)と大野選手
局面局面でしっかりと指示を与えるコーチングスタッフ   スローイングの精度を高めるHO陣   JKがラケットで打つテニスボールをしっかりとキャッチする   ウエイトを行う北川(俊)選手(左)と大野選手

夕食時の一コマ。ホテルの食事も好評です   本日急遽合流となった安江選手。元気に合流しました
夕食時の一コマ。ホテルの食事も好評です   本日急遽合流となった安江選手。元気に合流しました

2009年11月1日(日) 熊谷

10月31日に集合したリポビタンDチャレンジ2009日本代表スコッドは、同日国立競技場で行われたニッスイ東京2009ブレディスローカップを観戦後、熊谷に移動。本日より、グラウンドでのトレーニングが開始されました。

実質の始動日となった今日は、朝からメディカルインタビュー、ユニットミーティングと慌ただしく一日がスタートしました。
昼食後には、チームミーティングが行われ、日本代表を率いるカーワンヘッドコーチから、「日本の最高の44名が集まった。まずは、この場にいることの喜びを皆で分かち合ってほしい」と祝福の言葉が贈られたと同時に、今回のセレクション合宿の意義や、最終メンバーを26名とすることなどが伝えられました。

そして、グラウンドでのトレーニングに入りました。
初日ということもあり、練習自体はFW/BKともに、セットプレーのオプションを確認することに多くの時間を費やしました。全体的に見れば、コミュニケーションの部分に関しては、まだまだと言わざるを得ませんが、チームの雰囲気は、とても良い感じです。菊谷キャプテンを中心に、これまでの代表経験者が新たに加わったメンバーを積極的にフォローする姿が多くみられ、セットプレーなどのオプションの理解を深めました。

ここに集まった日本を代表するメンバーたちが、まずは11月7日のセレクションマッチで26名の正代表を目指し、凌ぎを削ります。
カナダにリベンジを果たすべく厳しい練習に取り組む日本代表の応援をよろしくお願いいたします。

明日は午前中、グラウンドでのトレーニングを行います。


◎菊谷キャプテン

「みんな積極的にコミュニケーションを図ってくれているので、雰囲気は非常に良いと思います。まずは、この一週間で新しく入ったメンバーにもゲームプランを理解してもらい、カナダ戦に向けてここにいる全員で戦っていきたい」


◎有賀選手


「久しぶりに、(代表チームの)独特の雰囲気を感じました。良い集中力で練習に取り組めています。チーム全体の雰囲気もいいので、セレクションマッチはありますが、チーム一丸となってカナダ戦に向けて頑張りたいと思います」


◎初の合宿参加となった東芝・久保選手

「緊張しています。今は、チームの決まりごとを覚えることに一生懸命ですが、その中でもしっかりと自分の持ち味をアピールしていければと思っています」


◎大学屈指の司令塔、早稲田大学・山中選手

「すごく緊張しています。ここに集まっているのは、レベルの高い選手たちばかりですので、その中で自分も成長できればと思っています。この合宿を通じて、多くのものを吸収したいと思います」

色とりどりのウェアでウォーミングアップを行う選手たち   肩周りのストレッチを行うFWメンバー   BKの基本スキルであるパンチパス   小さなステップで早く、高く飛ぶイメージを感じる
色とりどりのウェアでウォーミングアップを行う選手たち   肩周りのストレッチを行うFWメンバー   BKの基本スキルであるパンチパス   小さなステップで早く、高く飛ぶイメージを感じる

相手と正対し、DFの動きを止めてクイックハンズで外へ展開   コアを意識して強い姿勢とバランスを保つ   山中選手にボールを持った時の動きに関してアドバイスを与えるカーワンHC   リーグ戦の好調を維持する有賀選手
相手と正対し、DFの動きを止めてクイックハンズで外へ展開   コアを意識して強い姿勢とバランスを保つ   山中選手にボールを持った時の動きに関してアドバイスを与えるカーワンHC   リーグ戦の好調を維持する有賀選手

初日から積極的に仕掛けた山中選手と、大学の先輩でもある矢富選手   スクラムの強さには定評のある久保選手(中)を中心に東芝FW陣
初日から積極的に仕掛けた山中選手と、大学の先輩でもある矢富選手   スクラムの強さには定評のある久保選手(中)を中心に東芝FW陣