C:2009, JRFU(Photo by A. HASEGAWA) サントリーサンゴリアス 62-17 クボタスピアーズ （1回戦／2009年2月7日 at大阪・近鉄花園ラグビー場） クボタスピアーズの山神監督(左)と、鈴木キャプテン ◎クボタスピアーズ ○山神孝志監督 「協会・ファンの方々のお力添えで、素晴らしいゲームができたことに、まず感謝したい。結果については、5年ぶりに出場したチームと選手権常連チームとの差がはっきり出てしまった。テリトリーを奪い、終盤まで接戦に持ち込むプランを立て準備してきたが、序盤は果たしてその通りであった。(10分に)山下選手にノックオンのこぼれ球を拾われ、トライされたシーンに象徴されるように、ミスのリカバリー能力やブレイクダウンでの人数のかけ方、ラックでのスィーピングのスピード等、サントリーと差があった。50点近くの点差(17-62)だったが、最後まで食らいついていった姿勢を見せたことは讃えてやりたい。今日のレヴェルを最低限として、これから力を積み重ねることは、険しい道のりだが、今日のゲームは貴重な経験であった」 ○鈴木 力キャプテン 「今日のゲームに向けて、いい準備ができていただけに、残念な結果になってしまった。この点差を踏まえ、トップチームとの差を埋めるにはどうすべきか、しっかり反省し、次に活かしたい。5年ぶりの選手権出場は光栄だが、その分悔しい結果に終わってしまった。 ──日本選手権に出場できたことについて。 ○山神監督 「選手権でゲームができることについては、プレイヤーの意識が、練習時から高かったことからも意義があった。トップリーグ後、今日までの練習は非常に質が高かった。モチベーションがこれまで以上に質を引き上げることを、私も学んだ期間だった。この経験はチームにとって貴重な糧となろう」 ○鈴木キャプテン 「昨年まではプレーオフ進出条件のベスト4、または入れ替え戦争いという2つのハードルしかなく、(中位レベルの)クボタは入替戦に注力することが多かった。今年は、ベスト6に入れば日本選手権出場という新たな目標ができ、シーズンが長くなった結果、モチベーションが上がった。システムの改善によって、貴重な経験を積むことができた」 サントリーサンゴリアスの清宮監督(右)と、山下キャプテン ◎サントリーサンゴリアス ○清宮克幸監督 「ゲームプラン通り機能した結果。クボタの動き方が明確になっていたので、プレイヤーがどう動くべきか理解度が深かった。準備してきたことをキッチリやれば、それなりの結果はついてくるといった感じだ」 ○山下大悟キャプテン 「しっかりと自分たちのゲームをやる、先週(トップリーグプレーオフ準決勝)の敗戦を活かす、この2つの課題をこなせたと思う」 ──序盤の戦い方について。 ○山下キャプテン 「15分までは非常に出来が悪かった。ゲーム中、チーム内で素早く分析・修正し、20分過ぎから立て直す事ができた。(質問にあったように)ボクのトライ(10分、24分)で、立て直したものじゃない(苦笑)」 ──野村、有賀の復帰について。 ○清宮監督 「野村は手術後、ケガがちで復帰が遅れたが、この出場チャンスをモノにした。有賀については、少々見切り発車という感もあったが、リハビリの成果もあり、チャンスを与えた。無難にこなしたことはチームにとっても喜ばしく、戦力が整ってきた」 ──他チームが起こした一連の不祥事について。 ○清宮監督 「ラグビー界としての"BADNEWS"を、我々の活躍で払拭したいという気持ちだ。次戦の相手は？(早稲田大学と知り)ラグビーの持つ素晴らしさを、早稲田戦でお見せすることが、サントリーの役割である」 ──早稲田大学戦への抱負について。 ○清宮監督 「対戦カードについては、マスコミの方々で大いに盛り上げていただきたい。我々はグラウンドで真剣勝負をするだけだ」 ○山下キャプテン 「早稲田云々ではなく、しっかり次のゲームを勝ちきることだ」 ──早稲田への声援が大きいと予想されるスタンドの雰囲気について。 ○清宮監督 「楽しみたいですね(苦笑)」 ○山下キャプテン 「その声援を我々の力にしたいですね」
