港区
日本ラグビー協会

協定書にサイン。右:武井・港区長、左:森・日本協会会長
協定書にサイン。右:武井・港区長、左:森・日本協会会長

この度、(財)日本ラグビーフットボール協会(会長:森 喜朗、東京都港区北青山)は、港区(区長:武井雅昭、東京都港区芝公園)と、連携協力に関する基本協定を締結いたしましたので、ここにご報告させていただきます。

まず、この程、本協定の趣旨・目的にご賛同頂いた武井港区長をはじめ、区民の皆様に御礼申し上げます。
日本ラグビー史において港区と日本ラグビーフットボール協会とのかかわりは古く、日本ラグビーの聖地である秩父宮ラグビー場があるということ、更に日本にラグビーが伝わった当初、慶應義塾大学の近くの麻布の仙台ケ原(現在の南麻布一丁目付近)の野原をグラウンドにして練習していたといわれており、港区は日本ラグビー発祥の地として大変ゆかりのある土地です。昨今では、(財)港区スポーツふれあい文化健康財団との連携によりラグビーフェスティバルや試合情報の発信等にご協力いただいております。

本年6月には、この港区にある「秩父宮ラグビー場」を主会場として、「IRBジュニアワールドチャンピオンシップ2009」(以下=JWC)が開催されます。本大会は、4年に1度のラグビーワールドカップに次ぐ大会に位置づけられ、世界16カ国の次代を担う選手たちが集います。世界一を競う大会であると同時に、JWCの特色として開催地域へのラグビー振興を主としたレガシープログラムが参加チームに義務付けられています。
大会期間中には、港区民の皆様には、秩父宮ラグビー場で行われる試合の観戦はもちろん、国際色溢れる参加各国の選手たちとのラグビーを通した多くの交流が生まれると確信しております。

今後の連携・協力を誓い固い握手
今後の連携・協力を誓い固い握手

この度の協定締結により、我々、日本協会は、秩父宮ラグビー場が港区にあるという最大限のアドバンテージを生かし、ラグビーを含めたスポーツ振興に取り組むと共に、「One for All ,All for One」、「No Sideの精神」等のラグビー特有の精神性を通した人間形成を行う教育面でのアプローチにも寄与していく所存です。
更に、我々は、2015年・2019年のワールドカップ日本招致という世界への大いなるチャレンジをしています。地域に根ざした取り組みをベースに、日本ラグビーの素晴らしさを世界に発信してまいります。
日本ラグビーの大いなる可能性を秘めた日本ラグビー協会と港区とのパートナーシップが末永く継続されるよう互いの有効資源を大いに活用しながら連携・協力関係を構築していきたいと考えております。

(財)日本ラグビーフットボール協会が掲げる「ラグビー競技を誰からも愛され、親しまれ、楽しめる人気の高いスポーツにする」というビジョン実現のため、様々な活動に取り組んでおります。今回の連携協定締結により、ラグビーが開かれたスポーツとして認知され、更なるイメージ向上に繋がるものと感じております。

港区と財団法人日本ラグビーフットボール協会との連携協力に関する基本協定に基づく活動案骨子

目的
 港区及び財団法人日本ラグビーフットボール協会が、互いに有する資源を活用し、積極的に連携協力することにより、地域社会におけるスポーツの発展及び健全育成に寄与する。

背景及び趣旨
港区が有する

  • 日本におけるラグビー発祥の地であるという歴史的背景
  • 日本ラグビーの聖地である「秩父宮ラグビー場」が存在するという立地
  • 多くのスポーツ活動が盛んな企業が集積すると同時に、多くの大使館が所在し外国人居住者も数多く在住するという環境

日本ラグビーフットボール協会が有する

  • 「One for All ,All for One」「No Side」など、ラグビーが持つスポーツマンシップの精神
  • 本年6月に行われる20歳以下のラグビー世界選手権(IRBジュニアワールドチャンピオンシップ:以下JWC)が港区にある秩父宮ラグビー場をメイン会場として行われるという機会
  • 「ジャパンラグビー トップリーグ」という、「企業のスポーツ振興への貢献、地域との協働によるスポーツ振興を達成する」ことを目標の一つとする活動

⇒これら双方が持つ資産、強みを融合し、(1)港区における地域スポーツの振興、国際交流の機会の提供、(2)ラグビー及び、ラグビーが持つ価値観の普及を図り、双方にとって価値ある連携を実現する。

推進体制
 港区では、庁内に組織横断的なプロジェクトチームを発足し、日本ラグビーフットボール協会と連携し、上記目的に基づく各種取組を検討、計画。スポーツ振興の実質的な担い手である財団法人港区スポーツふれあい文化財団と連携して、具体的な施策を実施してゆく。

具体的事業(案)

1. 本年6月に開催されるJWCを通した取組

  • オリンピック日本招致と連携したラグビー及びスポーツの普及活動(オリンピックムーブメント事業)
  • 大会期間中の「レガシープログラム」を通じた、港区民への国際理解・交流機会の提供
  • 港区民のJWC観戦へのご招待
  • 港区在住・在勤の外国人へのJWC観戦PR、ご招待

2. JWC以降の長期的取組

  • ラグビーを通じたスポーツ振興活動の展開
  • 「タグラグビー」を活用した、スポーツ教育への連携
  • 秩父宮ラグビー場開催の大会・試合での区民優待
  • ラグビーをキーとした、港区における企業スポーツ振興への取組

スケジュール(案)

  • 昨年12月~3月中──活動計画策定
  • 4月~  ──JWC開催に伴う各種事前活動、告知活動の実施
  • 5月~  ──オリンピックムーブメント事業開始
  • 6月   ──JWC大会開催、レガシープログラム等の実施
  • 7月以降 ──長期的取組の計画、実施

    末永く継続されるようなパートナーシップ構築を目指す
    末永く継続されるようなパートナーシップ構築を目指す