日本協会は1月18日(日)午前10時30分より、日本青年館(新宿区霞ヶ丘町)中ホールにおいて、全国の都道府県の安全対策委員長、医務委員長、コーチトレーナーなど約170名のラグビー指導者、関係者を対象とした『安全推進講習会』を昨年に引き続き開催しました。

開会にあたり冒頭の挨拶で対策本部長の真下昇 日本協会副会長・専務理事は、「この安全推進の取り組みは一昨年より本格化させてきました。ラグビーをより人気の高いスポーツとしてさらに発展させていくために、安全対策は代表の強化や普及育成活動と並んで大変大事な命題であります。ラグビーにおける事故撲滅に向けて、協会はもとよりラグビーにかかわるすべての関係者が目線を合わせて、地道に取り組んでいくことが必要です。ラグビーが体と体のぶつかり合いを伴うコンタクトスポーツである以上、ルールに基づくしっかりとした指導が求められます。そのためには、指導者の理解とスキルアップが不可欠です。各都道府県において、専門性を十分に発揮され徹底願いたい」と述べました。

この後、対策副本部長の高森秀蔵安全対策委員長から、講習会の趣旨説明がなされ、次ぎに特別講演として、ニュージーランド協会でスポーツ外傷予防プログラムの策定や2001年のラグビー・スマート(NZ安全対策教本)導入に携わった実績を持ちニュージーランドでの事故減少の立役者となった、ケン・クォーリー(Kennthe Quarrie)氏により、過去40年近い長期間にわたったデータや実際のプレーの映像などをもとにした具体的でわかりやすい説明がなされました。なぜ安全対策が必要か、傷害の定義、NZでの傷害予防などについて、出席者は熱心に耳を傾け、あらためてその重要性を再認識しました。その後、活発な質疑応答を交わしました。

続いて丸山浩一メディカルコミッティー委員長と山田睦男委員による医学関連講習が行われ、山本巧委員により昨年に引き続き作成されたDVD(安全対策講習マニュアル)映写により、各地で開催される講習会の内容の説明がなされました。
最後に渡辺一郎委員が、各都道府県での今後の安全推進講習会の開催についての説明を行い、まとめとして、対策副本部長の岡本武勝日本協会理事・事務局長が「ラグビーをやっていてよかった。と思えるように何としても事故をラグビーから根絶させる。関係者全員協会一体となって取り組みましょう」と挨拶し、3時間半にわたる講習会を終了しました。

今後はこの講習内容を現場レベル(グラウンドレベル)への周知徹底を図るため、昨年同様、各チームで同様の『安全推進講習会』を開催していただきます。チームの登録にはこの『安全推進講習会の受講』が必須となっており、登録期限である5月末までに、会議や講習などの機会を活用して全チームがこの講習を受講するよう促していきます。

日本協会では「安全なラグビーの普及・徹底」を目指す安全対策を、最重要ミッションのひとつとして掲げ、一昨年10月から取り組みを開始しています。
今後もこの安全対策を指導現場レベルに浸透させ、指導者の継続的育成と、事故の撲滅・啓発活動を積極的に行ってまいります。

『安全推進講習会』開催に必要な書類はこちらからも入手いただけます。(右のアイコンをクリックで、ダウンロード)

平成20年度 都道府県安全推進講習会実施要領
安全推進講習会 実施計画書・予算申請書(様式1)
安全推進講習会 実施状況報告書(様式2)
安全推進講習会 決算報告書(様式3)
安全推進講習会 受講登録簿(様式4)
安全推進講習会実施アンケート・安全対策委員長用(様式5-1)
安全推進講習会実施アンケート・受講者用(様式5-2)