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12/1

前日のカナダ戦からわずか13時間後の試合となったサモア戦。大会2日目の初戦の重要性は誰もが理解していましたが、昨日の初戦のオーストラリア戦と同様に自らのミスで苦しくなる展開となり、2トライを奪うものの失点を重ね、12-40で敗戦となりました。

沖縄での直前合宿中から、その日一日の入りの部分を課題としてきましたが、本日もその課題が残りました。

 

13位決定戦トーナメントに回り迎えたケニア戦は、午前中と打って変わり非常に暑い中での試合となりました。

試合は先制を許したものの、ボール争奪局面で相手にプレッシャーをかけ続け、坂井選手の2トライもあり今大会初めてリードして前半を折り返しました。後半も運動量で相手を上回り、26-19で今大会初勝利を挙げました。

 

ドバイ大会最後の試合はウェールズとの13位決定戦となりました。互いにシンビンを出す展開となり、相手が1人少ない時間帯に1トライを奪いましたが、ウェールズには日本が1人少ない時間帯に流れを一気に変えられてしまい、力及ばず7-31で敗れました。

この結果をもって、ワールドシリーズ第1戦ドバイ大会を14位で終えました。

 

大会を振り返って印象的だったことは、2人目のサポートが一瞬でも遅れるとワールドシリーズのレベルでは確実にボールを奪われてしまう点です。日本代表は攻撃面においてサポートを生命線としている以上、他チームを圧倒するサポートの速さが求められます。

次のケープタウン大会がわずか1週間後に始まりますが、まずはしっかりとリカバリーを行い、第2戦へ向けて課題を修正していきます。

 

最後に、今回新たに加わったメンバーがそれぞれの個性を存分に発揮して活躍しました。

その中の一人、最年少の藤井健太郎選手がドバイ大会のチーム内MVPに選ばれました。

(実は藤井諒選手が投票数で同率1位でしたが、岩渕HCの「若い方の藤井で」の一言で今回は惜しくもMVPを逃すことに)

藤井健太郎選手は10月にブエノスアイレスで行われたユースオリンピックでは銅メダルを獲得しました。ドバイでも持ち前のスタミナで縦横無尽に走り回り、トップチームにおいても全く遜色のない活躍を見せてくれました。

ケープタウン大会は不参加となりますが、今後の藤井健太郎選手の活躍に期待です。

藤井健太郎選手のコメント

「初めてのトップチームでの公式戦、しかもワールドシリーズでしたが、ユースオリンピックでもプレッシャーの中で戦ってきたので緊張はそれほどありませんでした。

ユースレベルと比較してみて、コンタクトやキックオフ以外のセットプレーはそれほど違いを感じませんでしたが、一番違いを感じたのは各プレーのスピードです。

今回チーム最年少でしたが、今後も年齢は関係なく勝ちにこだわって頑張っていきたいです」

 

皆さん、応援ありがとうございました。

引き続き男子セブンズ日本代表の応援宜しくお願い致します。

 


11/30

プール予選初戦のオーストラリア戦は、初戦の緊張からか普段はしないようなミスを連発し、全く自分たちの形を出すことができず0-43で敗戦となりました。
自滅という言葉が当てはまるのかもしれませんが、オーストラリアのプレッシャーのかけ方や一つのミスを確実にトライまでつなげてくる部分は改めて世界レベルを痛感する試合となりました。

 

続くプール予選2試合目のイングランド戦は幾分硬さも取れ、練習してきたことが徐々に出る展開となりました。
坂井選手のトライにより追い上げる兆しも見えましたが、流れをつかみ切ることができず、逆にこちらのミスにつけこまれ7-31で敗戦となりました。

オーストラリア戦同様に、ディフェンスが崩されての失点というよりは、自分たちのアタック中のミスから切り返されての失点が多くなってしまいました。

 

2戦目から5時間空けて行われたプール予選3試合目のカナダ戦は前半を7-7で折り返しましたが、痛かったのは後半のキックオフレシーブをことごとく相手に取られたこと。カナダには7月のワールドカップでもキックオフで苦しめられ、以降キックオフの練習にかなりの時間を割いてきましたが、この日も相手の精度の高いキックとチェイスを前になかなかボールを確保することができませんでした。そのため後半は多くの時間相手にボールを持たせてしまい、結果は7-27で敗戦、予選プールは全敗という結果になりました。

 

ワールドシリーズの総合順位を決めるポイントを獲得していくうえで、1日目以上に2日目の成績が重要となります。
試合後、チームは明日からのチャレンジトロフィーで少しでも上位へ入れるよう気持ちを切り替え、心身のケアに努めました。

明日の初戦はプールA3位のサモアと9:30(日本時間14:30)キックオフの試合となります。

 

 

以下は、ワールドシリーズ開催地の中でも特に特徴的なドバイ大会の様子をお伝えします。

ドバイ大会の会場であるThe Sevensはグラウンドを8面備え、男女のワールドシリーズ参加チーム以外にも世界各国からの招待チームや中東地域のクラブ等、計300のチームが集まり一日中7人制の試合が行われています。メインスタジアムで行われるワールドシリーズだけでなく、これらの招待試合も総称して“ドバイセブンズ”と呼ばれています。

 

日本からも女子SDSが2チームとアルカスクイーン熊谷が参加しており、隣のグラウンドでSDSの試合が行われていました。

 

*女子SDSドバイ遠征の様子のレポートはこちら

https://www.rugby-japan.jp/news/49582

 

 

また、会場内には、ステージやイベントブース、オープンテラスのバーが所狭しと設置され、野外フェスのような様相を呈しています。お客さんもラグビー観戦を楽しむ人から仮装してイベントを楽しむ人、お酒だけを楽しんでいる人等、あらゆる楽しみ方をしており、ラグビーを中心に据えながら様々な楽しみ方を提供できる大会運営に感心させられました。

 

イスラム教国では禁止されている酒や豚肉も、会場内では自由に飲食することができます。

 

 

ただし、会場から一歩外に出ると禁止の看板が。

 

来年でこのドバイセブンズは50周年を迎えるとのことです。


11/29

本日の練習は、Kings’ School Al Barshaという学校のグラウンドをお借りして行いました。各選手の動きからも緊張感が伝わってきましたが、練習後には学校の生徒達と記念写真を撮り、和やかな雰囲気で大会前最後の練習を終えました。

 

夕食前にはジャージプレゼンテーションを行いました。冒頭、残念ながら今大会には出場できないトロケ選手からコメントが述べられた後、各選手にジャージが手渡され、最後に今大会で50キャップ(50大会)出場となる坂井選手に記念ジャージが贈呈されました。

坂井選手がワールドシリーズに初めて出場したのは2011年、ジャージをもらう瞬間の嬉しさはその時と変わらないとのコメントがありました。

 

最後に、小澤主将に大会を迎えるにあたっての抱負を聞きました。

「まず、1年で再びこのワールドシリーズの舞台に戻れたことは良かったですが、東京五輪でメダルを取るにあたっては、強豪国との経験値の差という課題があります。そのためにもワールドシリーズに残留するだけではなく、まずはコンスタントにトップ8に入っていくことが重要になります。

今回のドバイ大会に参加するメンバーには、新たに代表に加わった選手や久しぶりに7人制に戻ってきた選手等、多様なメンバー構成となりましたが、それぞれの個性を活かせるようにチームをまとめ、そして東京五輪へつなげるためにも、これまでやってきたことを前面に出してチームとして戦っていきたいと思います。」

いよいよ明日、ワールドシリーズが開幕します。


11/28

ドバイ遠征5日目はスタジアムチェックをしたのち、午前はコンタクトも交えた練習を行いました。

 

昼食前にはワールドラグビーによるインテグリティセッションも行われ、主に八百長防止についての講義を受けました。昨今、様々なところでスポーツのインテグリティ(高潔性、品位 等)が問われていますが、セブンズ日本代表においてもインテグリティは最も大切にしなくてはならないものの一つです。

 

また大会を2日後に控え、男女各チームの主将が集まり集合写真を撮る、キャプテンズフォトが行われました。

さらに夜にはgreen screen filmingという、得点後のスクリーンやSNS等で再生される動画撮影が行われ、鶴谷、林、福本の三選手が参加しました。ワールドラグビーのツイッターでも再生されるようなので、その出来栄えにご期待下さい。

 


11/26

昨日の夜からドバイでは珍しい強い雨が降りました。地元の人の話によると、こんなに雨が降るのは8ヶ月ぶりくらいとのこと。最近の遠征では悪天候に見舞われることが多く、チームの中に雨男がいるのではないかとずっと話題になっていますが、未だに誰かはわかっていません。
しかし、練習前には日が差し気温もグッと上がり、練習日和となりました。

昨日から、夕食時に梅田コーチがドバイに関するミニ講義をしてくれています。さらに、練習の終わりにゲームで負けた人が「ドバイあるある」を発表することになりました。これから私たちは10カ国をまわることになりますが、行く土地のことを全員できちんと勉強しようという取り組みです。今日は、まず梅田コーチから、UAEの建国記念日が12月2日であること、それにちなんでドバイでセブンズが開催されていることを教えてもらいました。
選手からは、小澤選手はドバイには金箔入りのカプチーノがあるということ、鶴谷選手はドバイのメトロでは飲食や居眠りは罰金であることを教えてくれました。
最後に発表した野口選手はまた次回出直してもらうことになりました。
ぜひ皆さんも、大会が開催される国にも興味を持っていただき、楽しんで応援していただけたらと思います。


11/25

男子セブンズ日本代表は現地時間の早朝にドバイに到着しました。到着後は少し散歩をしたりプールでリカバリーをしたりしてから、チームフォトの撮影をしました。青くてきれいな海のバックには、有名な7つ星ホテル「ブルジュ アル アラブ」が見えました。それから海の近くでチームランチをして、きれいな景色と美味しいごはんに、チーム一同リフレッシュすることができました。

午後はジムで汗を流したあと、ホテル近くの広場でウォークスルーで動きの確認を行い、長旅の疲れをとりながら明日からの練習に備えました。