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4月10日

新年度初めてのセブンズアカデミーは対面ではなくオンラインで実施しましたが、総勢15名の選手に参加いただきました。今回は『セブンズの基本行動を学ぶ』をテーマにラグビースキル、栄養、トレーニングそれぞれの観点から学習しました。


初めにS&Cの知念コーチより『セブンズに必要な体力とは』についての講義がありました。

15人制と7人制で、試合時間や1日の試合数などの違いや共通点を理解したうえで、プレーにどのような変化や傾向があるのかグループワークを通じて発表してもらいました。特性を理解したうえで、どのような体作りをする必要があるのか、どのような力を磨いていくべきか理解できるとても深い講義となりました。

これらの理解を深めるためのツールとして、普段アカデミー生には体重記録やレビュー、振り返りをノートに書いてもらうようにしています。アカデミー生の皆さんは、学校の課題や授業、部活動など忙しい日々を送っていると思いますが、日本代表としてこれからプレーしていくためにも、より詳しく記録するように心がけてくれると嬉しいです。そして自分で作成したそのデータを有効活用して自分自身のスキルに変えていってくれたらと思います。



2セッション目は管理栄養士、河谷先生の『今年の作戦を考えよう』というテーマでのレクチャーでした。

S&Cの知念コーチのお話と同様に、綿密な目標を立てることの大切さをP(plan:計画)D(do:実行)C(check:評価)A(action:改善)サイクルを用いて説明していただきました。体重が増えにくい選手がいるのであれば、“もっと補食を増やす”ではなく、課題(●●な時に、食べることができない)や目標(比較的食べやすい●●を▲▲時に■個食べる)という風に、できていない課題に対して、“なぜ”できないのかを探し出し、より具体的な目標を立てる練習を行いました。レクチャーの後半では、これまでに学んできた栄養の復習として、運動前に取るべき補食はどの食品かというテストがありました。指名された選手は、解答そのものはあっていたとしても“なぜ”その食品が運動前に取るべきなのかを答えるのに苦戦していました。この“なぜ”を考えることは、とても頭を使う大変な作業ですが、理解を深めることにつながりますし、思考力も育っていきます。ユースアカデミーではラグビーだけでなく、こういったことも日々の活動に取り入れているので、これから考える癖をどんどん身に着けていってほしいです。



お昼休憩を挟んで、3セッション目は二橋トレーナーによるオーバーヘッドスクワット実技を行いました。二橋トレーナーからもスクワットの精度を上げるためにPDCAサイクルを利用して改善していこうと最初にお話がありました。画面越しに全員が並んで一斉にスクワットをすることで、PDCAのC(チェック)が対面よりも行いやすいように感じました。同じ姿勢になったところでスタッフがスクリーンショットで撮影。撮影したものをみんなで確認し、姿勢のチェックを行いました。実際に実技を行っていく中で、改善が見られました。昨年度から取り組んでいるオーバーヘッドスクワットですが、とても難しい種目です。一見単純な動作に見えますが、実はかなり高度なスキルを要します。股関節の柔らかさや甲骨可動域、左右前後のバランスなど見るべきポイントがかなりあります。PDCAサイクルを活用して、よりきれいな姿勢で行えるようにしていきたいですね。




最後のセッションは下川コーチに『セブンズに必要なスキルとは』というテーマで講義していただきました。

はじめに2016年リオオリンピック日本対ニュージーランド戦を観て、試合にどんなプレーやスキルがあったかをグループワークで話し合いました。アカデミー生の目標である代表選手の先輩たちが世界とどのように戦っているか、試合中でのリロードの速さやパス、キャッチングの正確さは見るだけでも勉強になったと思います。今アカデミーで行っている取り組みの一つ一つを大切にして、代表選手に追いつけるように、また、追い越せるように頑張ってほしいです。



グループワーク2つ目は15人制と7人制のスキルの違いについて話し合いました。違いを見つけられた一方で、7人制に必要なスキルは15人制にも必要なスキルということを学ぶことができました。



最後にみんなで写真撮影をしてアカデミーが終了しました。皆さんとても良い顔をしていました。これから新アカデミーとして遠隔でも対面でも活動してくことをスタッフ一同楽しみにしています。