2021年6月4日

安全対策委員会


今夏の練習および合宿の実施につきましては、新型コロナウイルスの感染状況や関係機関から発信される各種情報を注視しながら、昨年に続き選手・関係者の安全確保や体調管理に細心の注意を払い、慎重に検討を行う必要があります。

変異型の感染拡大が懸念されている中で、日本協会としては「緊急事態宣言下におけるラグビー活動について」(2021年4月27日通達)で、考え方を提示しておりますが、今夏の練習および合宿のあり方について、下記4点にご留意いただき実施の検討をお願いいたします。

三支部協会、都道府県協会におかれましては、関係各所、チームに周知徹底いただけますようお願い申し上げます。

 

  1. コロナウイルスの感染リスクを最小化するために、今夏における合宿や遠征は慎重に実施するようにしてください。合宿や遠征を実施する際は、「ラグビートレーニング再開のガイドライン第2版」 (2020年6月19日通達)に沿って感染防止対策を講じ安全な練習環境を整えるとともに、選手の負傷リスクを最小化するため、段階的にトレーニングを行ってください。(当ガイドラインで示しているレベル5(コンタクトプレーを伴う活動)の活動指針を確認のうえ、試合や対人のフィジカルコンタクトを行ってください。)
  2. コロナウイルスの感染を防ぐため、また感染による重症化を防ぐため、練習内容や練習環境に十分に配慮し、選手が過労/オーバーワークにより抵抗力・免疫力・回復力が低下しないよう注意してください。
  3. 緊急事態宣言、まん延防止等重点措置等によって活動が制限されているチーム/選手は、暑熱順化と体力低下に配慮し、練習時は特に熱中症や重症傷害に対する十分な対策を講じてください。また、マスク着用により放熱が低下することで、身体への影響の可能性や熱中症になりやすいことに留意してください。(息苦しさを感じた時はすぐにマスクを外すことなど) 万が一重症事故が発生した場合は、重症傷害報告書を提出し、傷害見舞金制度を活用してください。
  4. それぞれの地域や環境において、感染症対策として守るべき制約を十分に認識したうえで、プレーヤーの成長、チームの成長のために必要な取り組みを工夫してください。

  

 

なお、当委員会では夏季の練習に向け、以下の7つの文書を日本ラグビーフットボール協会のホームページ「2021夏季の練習および合宿について」(https://www.jrfuplayerwelfaresummer.com/)の中に掲載しましたのでご活用ください。

 

  • 「熱中症を予防するために」
  • 「食中毒を予防するために」
  • 「感染症を予防するために」
  • 「雷への適切な対応」
  • 「脳振盪への適切な対応」

 

(参考資料)「夏合宿の安全対策」

(参考資料)「夏季の大会運営での安全対策」

 

あわせて、2021年5月14日にスポーツ庁から発行されている「熱中症事故の防止について(依頼)」もご案内いたしますので、ご確認ください。

https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/hakusho/nc/jsa_00022.html

  

 選手、選手の家族、関係者、地域社会における安全を最優先に確保することが最重要事項であることを認識し、ラグビーに関わるすべての皆様がラグビーというスポーツに関わる団体であることの社会的責務、及び、ラグビー競技そのものが持つ社会的価値について強く意識を持って取り組んでいただきたいと思います。ご協力をよろしくお願いいたします。

 

以上