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8月29日(日)

第49回セブンズユースアカデミーが開催されました。日頃よりセブンズユースアカデミーの活動にご理解ご協力してくださる所属先の皆様、参加してくれる選手の皆様には心より感謝申し上げます。

今回のアカデミー(オンライン形式)は、今年度のアカデミー生の16名全員参加ということで、コロナ禍という大変な状況ではありますが、選手全員の元気な顔を見ることができてスタッフ一同嬉しい限りです。


初めに統括の坂本先生より、

「学校での活動はもちろん、セブンズユースアカデミーでも思うような活動ができていないと思いますが、こんな状況だからこそ、できることやれることをしていきましょう」と激励の言葉をいただきました。セブンズユースアカデミーの活動を確認してみると、2020年2月に対面での活動をして以降、オンラインでの活動が続いています。先の見えない状況ではありますが、今回も選手たちの成長を感じることができるアカデミーとなりました。


アイスブレイクとして行った近況報告では、3~4人で1つのグループに分かれて各選手1分ほどで状況共有をしました。やはり、行動や活動の制限により苦労しているという印象でした。

続いて、鈴木セブンズユースアカデミーヘッドコーチより東京2020オリンピック競技大会というテーマで講義を行いました。実際に東京オリンピックに関わってみての感想とともに、メダルは使用済みの携帯や機械から取り出した金属から作っていることや、プラスチックを再利用して表彰台を作っていることなど、東京オリンピックならではの取り組みについての内容でした。


東京オリンピック講義に関連して、鈴木ヘッドコーチから選手にディスカッションのテーマが与えられました。このテーマは、2016年のリオオリンピックが終了してから東京オリンピックまでに代表選手が考えてきた問いです。

「あなたは代表として何のために戦っていますか?」

選手たちの回答には、家族の為、サポートしてくれる人の為、ラグビーが好きな自分自身の為など、たくさんの意見がありました。どの回答も素晴らしく、どの答えも代表選手として戦う大切な理由に思います。この問いの答えの中で、自分の周りで支えてくれる人達の為という回答が多くみられました。もちろん、ラグビーが純粋に好きで自分の為に戦うということもあると思いますが、それができるのは、周りに支えてくれる人がいるからということを理解しているからこそ、このような答えが出るのかなと思いました。もしかすると、コロナ禍という大変な状況だからこそ、その想いが一層育まれたのかもしれません。とても素晴らしいディスカッションでした。


ディスカッションテーマ2つ目は、東京五輪での男子セブンズ日本代表の日本対フィジー戦を観て、良かったところ、悪かったところについてでした。どの選手も冷静に試合を分析できていたと思います。若い世代が、今後のオリンピックで活躍してくれたらうれしいです。


そして最後にサプライズとして、セブンズユースアカデミーOBであり、東京五輪にチーム最年少で出場した石田吉平選手が選手に向けて話をしてくれました。セブンズラグビーに関わるようになったきっかけや東京五輪に出場した感想など、とても興味深い話をしてくれました。2024年のパリ五輪でメダルを取るという夢も力強く語ってくれたので、とても良い刺激にもなったのではないかと思います。石田選手への質疑応答では、五輪について、練習方法、コロナ禍でもできる練習など興味津々で質問をしていました。セブンズユースアカデミー生の中には石田選手と3歳差の選手もおり、まさに3年後の2024年のパリ五輪で石田選手と同じ年齢になる選手もいます。

そう遠くない将来、自分たちもオリンピックを目指して良いんだ。そんなことを思って今後の練習の励みにしてほしいです。忙しい中、時間を作って話をしてくれた石田選手ありがとうございました!