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第50回セブンズユースアカデミーを2日間に分けて4部構成で実施いたしました。前回のセブンズユースアカデミーに引き続き、全員参加で行うことができて大変嬉しく思います。


9月19日(日)

初めはS&Cコーチより、ケガの予防というテーマで、練習前の準備の仕方について講義が行われました。

講義の中で16~18歳の期間は、筋力が大きく発達する最初の段階であると説明がありました。セブンズユースアカデミー生のように、これから身体が成長していく段階で、ケガ予防について考えること、そして、取り組むことはとても大切なことです。

学年が上がり、練習の強度やボリュームが上がってきたときに、きちんと対応する力を身に着けて、長く健康的にラグビーを続けてほしいです。

セブンズユースアカデミーでは、選手たちが毎月の目標やトレーニングメニューを提出していますが、体の柔軟性や特徴は選手によって異なるので、それぞれに適したウォームアップ方法を見つけていくと思います。



この講義の終わりに、筑波大学ラグビー部で活躍されている、セブンズユースアカデミーOBの浅見亮太郎選手がゲストスピーカーとして参加してくれました。

普段どのようなウォームアップをしていてどのような目的でしているのかについての話はとても参考になったと思います。また、質疑応答も多くの質問が飛び交っていました。お忙しい中、後輩たちに貴重な話をしてくれてありがとうございました。



次に疲労回復の食事についての講義でした。

活動量・食事・栄養をのバランスが大切で、このバランスが崩れてしまうと身体は「疲れ」としてアラームを出すということを学びました。普段から栄養について考えている選手たちは、クイズ形式の問題で、練習等で疲れた時にどのような食事を摂るかという問いに対してきちんと答えることができていました。

また、筋肉を生成するうえで欠かせないアミノ酸についての講義では、それぞれのアミノ酸を木枠の桶に例えて説明がありました。どれか一つでも欠けてしまうと、水(栄養)が木桶に入るときに水(栄養)が漏れてしまう、つまり筋肉生成が効率よく行えなくなるという説明はとても分かりやすく想像しやすかったと思います。

体の成長段階にある選手たちが、効率よく成長していくためには、バランスよく食べて、偏った食事をしないことが大切であるということを学びました。



9月20日(月)

メディカルスタッフからの危険なタックルと脳振盪についての講義では、脳振盪が起こった時にどのような症状が出るのか、また、脳振盪の危険性について復習をしました。

脳振盪が起こることを防ぐためにはどのようなタックルをすれば安全なのかについて、実際の試合映像や画像をもとに確認しました。タックルによるケガは、高校生から急増しているということがデータとして出ています。大きなケガをしないためにも、なるべく早い段階から正しい知識を身に着けてプレーをする必要があります。

相手にタックルをする時に頭が下がってしまったり、相手の進行方向に頭が入ってしまったりすることで大きなケガの原因につながることを学びました。実際の危険なタックルをする映像や画像を見ることでよりイメージしやすかったのではないかと思います。


最後にラグビーコーチより、タックル・キャッチパス・キック練習についての講義でした。

コロナ禍で大人数でのトレーニングができない状況を考慮して、少人数や1人でも行えるトレーニングを学びました。それぞれの動作で意識するポイントを確認した上で、コーチからアドバイスを受けたため、選手たちも深く学ぶことができたのではないかと思います。

アドバイスの中に、まずは基本動作をしっかりと定着させて、自分なりのやり方を見つける。そして、うまくいかなくなったときは改めて基本の動作に立ち返るというものがありました。この考え方は、ラグビーだけに限らず、あらゆる分野でも大切になってくる考え方だと思います。




今回のユースアカデミーは2日間にわたって4つのことについて学びましたが、基本を大切にして自分なりの方法を見つけていってほしいです。オンライン形式のアカデミーにご協力いただきました、保護者のみなさま、所属校のみなさま、ありがとうございました。