2008年9月6日から開幕する2008北京パラリンピック競技会。この大会に出場するウィルチェアーラグビーの日本代表選手3名、及び監督が、6月1日、日本ラグビー協会を訪問しました。

日本ラグビー協会からは真下昇副会長・専務理事が出迎え、激励を兼ね、昨年ラグビー日本代表も使用していた練習着などが贈呈されました。
真下副会長・専務理事は「同じ『ラグビー』という名称に親しみを感じる。我々ラグビーフットボールも、オリンピック参加を目指しているが、先駆けてパラリンピックに出場される、ウィルチェアーラグビーの皆さんを応援しています。ラグビーは仲間という意識が強い。可能な限りサポートもさせていただきたい」

ウィルチェアーラグビー日本代表で、ラグビー経験者の三阪選手は「このような応援を頂き、背中を押してもらったからには、北京ではメダルを取りたい」と力強く抱負を述べました。
パラリンピックでは、9月12日(金)にウィルチェアーラグビーの初戦が行われる予定です。

写真は11月17日に開催された、東京都(23区内)予選から
前列左から、ウィルチェアーラグビー日本代表塩沢監督・荻野主将・三阪副将・佐藤副将。後ろに真下昇副会長・専務理事

ウィルチェアーラグビー 日本代表
荻野晃一 (キャプテン) おぎの こういち
三阪洋行 (副キャプテン) みさか ひろゆき
佐藤佳人 (副キャプテン) さとう よしと
塩沢康雄 (会長兼監督) しおざわ やすお

*ウィルチェアーラグビーとは
ウィルチェアーラグビーは、四肢麻痺者等(頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者)が、チーム・スポーツをする機会を得るために1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツ。
1996年のアトランタ・パラリンピックではデモンストレーション競技として初登場し、2000年のシドニーパラリンピックからは公式種目に。
日本では1996年11月に正式に競技が紹介され、1997年4月に連盟が設立され、現在、競技の国内普及と、パラリンピックや世界選手権等の国際大会への参戦を目標に活動を行っている。
一度にコート上でプレーできるのは4名で、選手は障害のレベルによって0.5点から3.5点までの7段階のクラスに分類され、コート上でプレーする4選手の持ち点の合計が8.0点を超えないように編成される。
ボールはバレーボール球を基に開発された専用球が使用され、蹴ることを除いてボールを運ぶことができる(投げる、手で打つ、ドリブル、転がすなど)。パスは通常のラグビーとは異なり、前方へのパスが認められている。また、車いすでのコンタクトにより相手の攻撃や防御を阻止することが認められている。
ゴールは、2つのパイロン間に引いてあるゴール・ライン上にボールを運ぶことで得点となる。
使用する車いすは、車いす同士の激しいタックルやポジションに応じた役割が果たせるような専用車いすを用いる場合が多い。