2025年6月に日本協会登録の大学ラグビー部の学生が大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。大学ラグビーにおいては、2023年7月にも同様の逮捕事案が発生し、2020年からこれまでに薬物乱用に係る不祥事が4件発生しており、薬物乱用防止の徹底が喫緊の課題となっています。

つきましては、すべての大学ラグビー部に対して薬物乱用防止の徹底を図るため、日本協会では以下の取り組みを要請することとしました。(詳細は別紙参照)

 

【大学ラグビー部を対象とした取り組み】

  1. 薬物乱用防止に向けた専務理事メッセージの確認
  2. 大学ラグビー部における薬物乱用防止に関するミーティングの実施
  3. 2025大学ラグビーコンプライアンスアンケートへの回答

※上記13の対応を、2025629日(日)までに完了いただけるようお願いいたします。

 

ラグビー界から薬物問題を撲滅するために、日本協会、三支部協会、都道府県協会、登録チームが連携しラグビー界全体で取り組む必要があります。三支部協会におかれましては、当通達の趣旨をご理解いただき、すべての大学ラグビー部に周知徹底いただけますようお願い申し上げます。

 

■通知対象:

三支部協会、各都道府県協会、登録チーム(大学ラグビー部)

■文書作成:

(公財)日本ラグビーフットボール協会 インテグリティ推進部門

■本件についてのお問合せ先:

(公財)日本ラグビーフットボール協会

インテグリティ推進部門 渡辺(watanabe@rugby-japan.or.jp)


添付資料) 【通達別紙】大学ラグビー薬物乱用防止に向けて


以上

【薬物乱用防止に向けた専務理事メッセージ】

 

大学ラグビー部に所属する選手・指導者・スタッフの皆様へ

 

2025年6月に大学ラグビー部の学生が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されました。2年前の2023年7月にも同様の問題が発生しています。国全体に目を向けると、大麻事犯の検挙者数は8年連続で増加し、その約7割を30歳未満が占め、若年層における大麻乱用が拡大しています。

 

皆さんには、薬物乱用がとても身近な問題であることを再認識していただき、もし薬物問題に接した際には、勇気を持ってラグビー部の責任者や指導者、相談窓口(日本協会、所属大学、公的機関など)に相談して下さい。

 

皆さんは、大学の代表であり、ラグビー界の代表でもあります。故に、一般の学生より高い規範意識が求められますし、皆さんが思っている以上に多くの人から注目され、期待されています。

 

薬物に関わることは、自身の未来はもちろん、家族、仲間、皆さんが大切にされているかけがえのないもの全てを失います。一度周囲からの信頼を裏切ってしまうと、これを取り戻すにはとても長い時間が必要になります。

 

ラグビー憲章で掲げている5つのコアバリュー「品位・情熱・結束・規律・尊重」を常に大切にしていただき、自ら規律を重んじ、品位(インテグリティ)の追求に取り組みながら、ラグビーの価値を守り、高めてください。

 

 

2025年6月

(公財)日本ラグビーフットボール協会

専務理事 岩渕 健輔