公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田雅人、東京都港区)は、2022年12月7 日付けの当協会通達 「セーフガーディングの取り組みについて」 (日ラグ協発第22-880号)の通り、日本のラグビーの活動に関わる全ての関係者を対象に、基本的人権と誰もがスポーツを楽しむ権利を守り、特に未成年の子どもや女性の安全・安心を脅かすすべての行動をラグビー界から排除する取り組みとして、「セーフガーディング推進ガイド」を策定の上導入しています。
日本ラグビー界は子どもの人権侵害を断じて許さず、すべてのラグビーにかかわる場面から暴力・虐待・ハラスメントを排除し、いかなる種類の差別にも反対し、基本的人権とスポーツを楽しむ権利を守り、本セーフガーディングの取り組みの推進をより一層強化していまいりますことを、お知らせいたします。
「セーフガーディング推進ガイド」 概要
1.公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(以下JRFU )セーフガーディング基本方針
(1) ラグビーに関わる全ての方に健全な成長の機会を提供する
(2) あらゆる暴力・暴言を排除する
(3) あらゆる差別を排除する
(4) あらゆるハラスメントを排除する
(5) 健康リスク/環境リスクに対処する
2.JRFUセーフガーディングの対象
推進主体:すべての協会とすべてのチーム ※各チームが推進の主体となる
対象者:日本のラグビーの活動に関わる全ての関係者
対象となる問題:あらゆる種類のハラスメントや虐待、安全・安心を脅かすすべての行動、特に「女性」と「未成年」に関わる問題。現時点では主にラグビースクールの子どもたちを対象とする。
3.JRFUが提供する施策
JRFUは、セーフガーディングに対応するための組織、プロセス等を定めたうえで(①)、問題発生に対応する相談窓口や解決の手段を提供する(②)。また、問題発生の未然防止/再発防止のための研修を多様な形態で提供する(③)。
①組織・プロセス:セーフガーディングの仕組み/推進体制、モニタリング/評価系
②相談窓口/解決対応:相談窓口の提供(インテグリティ相談窓口が対応)、JRFU規律委員会での対応
③研修:チーム管理者向け研修、チーム内スタッフ向け研修、協会関係者向け研修 など
4.登録チームへのお願い
JRFUに登録しているすべてのチームに対し、チーム内のセーフガーディング対応のために必要な体制、プロセス等の整備を依頼する。セーフガーディングは子どもたちを守るためだけのものではなく、チーム内でのハラスメント・虐待・いじめ・差別の発生を防ぐことと、発生した場合に適切に対応することを目的としている。その観点より、以下3点への取り組みを依頼するものとする。
①セーフガーディングに取り組む責任者の任命/チームとしてのルール作り
②問題発生に対応する相談窓口や問題解決の手段の提供 (外部の窓口や手段の利用を含む)
③問題発生の未然防止/再発防止のための研修の実施
上記を通じ、特に子どもたちが「誰にも相談できない」という状態や問題の「未解決/悪化」を無くし、チームの中に相談できる仕組みづくりを促し、チームの外にも相談できる仕組みの周知を徹底する。
また、本取り組みの推進強化のために、当協会登録チームおよび協会関係者へ対し、ワールドラグビーによる「セーフガーディングポリシー」の周知徹底を図るものとする。
参考
・【通達】「セーフガーディングの取り組みについて」 (日ラグ協発第22-880号)
https://www.rugby-japan.jp/news/51695
・「セーフガーディング推進ガイド」
https://rugby-japan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/file/article/159582_6390780a960c6.pdf
・ワールドラグビー「セーフガーディングポリシー」
https://rugby-japan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/file/article/159583_639079db5c37d.pdf
以上