(2024年6月20日)

審判グループにて再度確認をしておりましたが、以下の記載の部分、“脚”ではなく“足”とすることが適切な解釈となります。


《修正前》

質問: 「いずれかの方向に動く」とは、特に足の動きを指すのか -上半身、腕、脚の動きは関係ないのか?

回答: はい。セットポジションからいずれかの方向へ“脚”を動かすことが見極めのサインであり、他の身体部位の動きではない。

(2024年6月17日)

競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通りルーリングに関する通達 が出されました。日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。貴協会におかれましても、加盟 都道府県協会、および、各チームに周知徹底いただけますようよろしくお願い申し上げます。 


明確化の要請: 

日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は、以下、競技規則の解釈の明確化を要請した: 


質問 - キッカーがキックをする前のルーティンをひとたび終えたならば(動かない/静止している)、 次の動きでいずれかの方向に「ボールを蹴ろうとして近づき」始めたこととなるので、ディフェンダー はそのキックをブロックしてよいか?


質問 - 「いずれかの方向に動く」とは、特に足の動きを指すのか-上半身、腕、脚の動きは関係ないの か? 


ラグビーコミッティーの指定メンバーによるルーリング: 


参照すべき競技規則の条項文: 

8.14 相手側のプレーヤーは全員、キッカーがボールを蹴ろうとして近づこうとしていずれ かの方向に動くまで。自チームのゴールラインまで下がる。キッカーが近づき始めた ら、ゴールを阻止するために、チャージしたりジャンプしたりしてよいが、その際他 のプレーヤーに体を支えてもらったりしてはいけない。


回答: 

質問: キッカーがキックをする前のルーティンをひとたび終えたならば(動かない/静止している)、次 の動きでいずれかの方向に「ボールを蹴ろうとして近づき始めた」こととなるので、ディフェンダーは そのキックをブロックしてよいか? はい。

回答: その通りである 


質問: 「いずれかの方向に動く」とは、特に足の動きを指すのか-上半身、腕、脚の動きは関係ないの か? 

回答: はい。セットポジションからいずれかの方向へ脚を動かすことが見極めのサインであり、他の 身体部位の動きではない。


各キッカーには、ゴールキックを蹴るためのセットポジションに入る際に行う様々な準備のステップや 動作がある。セットポジションに入ったものの再調整が必要な場合は、速やかに行わなければならない。 最終的にセットポジションが整ったら、それは、次にキッカーが一歩動いた、または、踏み込むために 足を地面から離したら「ボールを蹴ろうとして近づき始めた」ことを周囲に示すこととなる。 


コンバージョンを蹴るキッカーがいずれかの方向に一歩動いたとき - 競技規則 8.14 に従って- 相手 側はキックをブロックしようとし始めてよい。


今回の JRFU の例のように、相手側にとって足がいつ動いたのかを見極めること、および、マッチオフ ィシャルにとってブロックしようとする試みの正当性を判断することが非常に難しい動きがいくつか ある。キッカーには、このような動きをできるだけ控えるようにし、何が準備で何がボールを蹴ろうと して近づき始める動作なのかを明確にすることを奨励したい。 


レフリーは、必要と考える場合には、腕の上げ下げのシグナルを明確に行うことで、チャージの開始を 示すことができる。


■通達対象:加盟協会、競技運営関係者、加盟チーム 

■文書作成:日本ラグビーフットボール協会 国際部門・ハイパフォーマンス部門 

■本件についてのお問い合わせ先: 

 公財)日本ラグビーフットボール協会 ハイパフォーマンス部門審判グループ(referee@rugby-japan.or.jp)