秋の爽やかな日差しが体育館に差し込む中、東京都・新宿区立戸塚第一小学校で、ラグビーの魅力と楽しさを伝える特別授業が行われました。
このプログラムは、10月25日に東京・国立競技場で開催される「リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表 vs オーストラリア代表」に合わせ、日本ラグビーフットボール協会が実施している開催都市での小学校訪問事業の一環として行われたものです。講師として訪れたのは、元日本代表の大野均さん、女子日本代表にも選出されたBrave Louve所属の安藤菜緒さん、安尾琴乃さん。そして日本ラグビーフットボール協会 普及育成部門員の向井陽の4名です。 子どもたちにとって、普段あまり馴染みのないラグビー選手と直接触れ合える貴重な機会となりました。
ラグビーってどんなスポーツ?
授業の前半は体育館での座学パート。座学といっても、体を動かしながらのラグビークイズからスタートしました。「ラグビーボールの形は?」「ラグビーの発祥国は?」「ラグビーは何人でプレーするスポーツ?」といった質問が次々と出され、児童たちは体育館の四方に散らばった講師たちが示す答えの選択肢の中から、正解だと思う場所に駆け寄って答えていました。選手たちの軽快なトークと笑顔に、会場はすぐに温かい雰囲気に包まれました。
続いて、ラグビーの5つのコアバリュー(情熱・結束・規律・尊重・誠実)について紹介。 「たとえば“尊重”は、友達や先生を思いやる気持ち。」「“結束”は、チーム、クラスのみんなで声をかけ合うこと。」といったように、子どもたちの日常生活の中に置き換えてわかりやすく説明していました。
Q&Aコーナーでは、児童から 「ラグビーってケガしないの?」「ラグビーの見どころは?」「ラグビー選手になった理由は?」などの質問が寄せられ、講師陣がそれぞれの経験をもとに答えました。 大野さんは「みんなと同じ小学校のときは、野球をやっていてラグビーを始めたのは大学生から」と笑顔で語り児童たちの心に残るメッセージを届けました。
後半は実際にボールを使って、いよいよラグビー体験へ。 最初は少し緊張気味だった児童たちも、ボールに触れるうちに自然と笑顔が広がっていきました。パスやキックでボールが児童の頭上を通ると、大きな歓声が上がりました。パス競争では、横一列に並んでチームごとにボールを素早く回し、正確につなぐことを目指します。
安藤奈緒さんが高く蹴り上げたボールを一生懸命に追いかけ、キャッチ成功のたびに大歓声。児童たちにとって初めての持ち上げてもらいながらボールをキャッチするラインアウトは、体験してみたいと手を挙げる児童がたくさんいました。
授業の最後には、タックルバッグに目がけてコンタクトする体験を実施。 全員が力いっぱい挑戦したあと、特別に先生たちもチャレンジ。児童から「先生がんばれー!」と大きな声援が送られ、体育館が笑顔で包まれました。
ラグビーをもっと身近に
授業の締めくくりに、大野さんは子どもたちへこう語りました。 「みんなの周りにも探せば必ずラグビーは身近にあると思うから、実際にプレーしてみたり、今度の日本代表戦もスタジアムやテレビで観てほしい」 安藤さん・安尾さんも、 「ラグビーはまだまだマイナーのスポーツで、その中で女子が活躍できるというのは貴重な経験になると思うので少しずつでも興味を持ってくれたら嬉しい」 と呼びかけ、授業を終えました。
授業の締めくくりに、大野さんは児童へこう語りました。 「みんなの周りにも探せば必ずラグビーは身近にあると思うから、実際にプレーしてみたり、今度の日本代表戦もスタジアムやテレビで観てほしい」 安藤さん・安尾さんも、 「ラグビーはまだまだマイナーのスポーツで、その中で女子が活躍できるというのは貴重な経験になると思うので少しずつでも興味を持ってくれたら嬉しい」 と呼びかけ、授業を終えました。
子どもたちは、「思いっきりタックルができて楽しかった」「キックしたボールが体育館の天井に着きそうで驚いた」と口々に感想を話していました。「ラグビーは知らなかったけど、やってみたら楽しそうだなと思いました」と口々に感想を話していました。
この取り組みは、さらなるラグビーの普及を目指し、 元日本代表や現役選手が小学校を訪れ、ラグビーの魅力やコアバリューを子どもたちに伝える活動を通じて、次世代へのスポーツ文化の継承を目指しています。今回の体験は、単にスポーツの楽しさを知るだけでなく、子どもたちにとって「挑戦することの楽しさ」や「仲間と協力することの喜び」を実感する貴重な機会となったと言えます。ラグビーの楽しさやコアバリューが、これからの学校生活や日常のさまざまな場面でも子どもたちの成長を後押しすることが期待されます。