このたび日本ラグビーフットボール協会では、ハイパフォーマンス部門および代表強化部門(男子15人制)の主催により、ラグビーの試合や練習のデータを分析するアナリストやコーチとして、大学で活動されている学生の皆さんを対象とした勉強会を実施しましたのでご報告いたします。
本勉強会は、JAPAN TALENT SQUAD(JTS)プログラムなど将来の日本代表選手の育成活動と並行し、学生チームにおいても重要性が増しているアナリストの活動に焦点を当てて実施したものです。
当日は当協会のアナリストが講師を務め、ディスカッションを通じた各大学チームにおける取り組みや課題の共有によって、アナリストとしての成長および学生チーム間の連携を促す勉強会となりました。
今後も当協会では学生ラグビーの更なる発展に向け、多様なプログラムの実施に取り組んでまいります。
実施概要
日時:2025年2月25日(火)14:00~16:00(対面) 3月4日(火)オンライン
場所:日本ラグビーフットボール協会 青山オフィス(対面)、オンライン
対象: 関東ラグビーフットボール協会、関西ラグビーフットボール協会、九州ラグビーフットボール協会所属チーム
講師:浜野俊平(日本ラグビーフットボール協会 ハイパフォーマンス部門)、村上健一(日本ラグビーフットボール協会 代表強化部門)
主なディスカッション内容:
- ラグビーにおけるアナリストの役割や分析内容の紹介
- 選手のラグビー理解力向上を目的としたJTSにおける活動内容
- Optaデータに関する昨年度のレビュー
- 各大学チームでのラグビーを学ぶ環境、ラグビー理解力の現状
- 各大学チームにおいて選手の学びを最大化させるためにできること
浜野俊平アナリスト コメント
「今回の勉強会は、まずは私たちが考えるアナリストとは何かを前提にご説明した上で、各大学がどのような取り組みをどのようなリソースで行っているのか、その中で工夫していることや課題に感じていること、必要となるアクション等について、ディスカッション形式で行いました。実際に多くの大学ではリソースが異なる現状ですが、学生の皆さんの熱意には強いものがあり、それらを活かしながら今後さらにその活動を充実していくにはどうしたらいいのかを共に考えるセッションとなりました。私たちが自分の経験やナレッジをもとに一方的に教えるのではなく、学生の皆さんが自ら考える力、周りを巻き込む力、また学生同士敵チームであれど異なるリーグであれど、更なる高みを共に目指す横のつながりにも期待しています。今後も、アナリストやコーチのほかレフリーやS&C(ストレングス&コンディショニング)など、ラグビーに欠かせない役割を担うそれぞれの学生の皆さんの成長の手助けとなる施策を検討し、日本の次世代のラグビーを担う人材育成とハイパフォーマンスにつなげていければ幸いです」
浜野俊平アナリスト経歴
2014~2016:男子7人制代表 アシスタント
2016~2023:男子15人制代表 アナリスト
2017~2018:スーパーラグビー サンウルブズ
2024~:ハイパフォーマンス部門 アナリスト
村上健一アナリスト経歴
2022~2024 : クボタスピアーズ船橋・東京ベイ アナリスト
2024〜 : 男子15人制日本代表 アシスタントアナリスト
2024〜:JTS アナリスト
お問い合わせ:
(公財)日本ラグビーフットボール協会
ハイパフォーマンス部門 浜野 shumpei-hamano@rugby-japan.or.jp