MasterCard スペシャルマッチ「JAPAN XV  vs  Classic All Blacks」

5月9日(水、神戸)・12日(土、東京)に「マスターカードスペシャルマッチ ジャパン XV対クラシック・オールブラックス」が開催されますが、そのClassic All Blacks一員であるジョナ・ロムー選手(元ニュージーランド代表キャップ63)このほど来日し、21日、京都のホテルにおいて記者会見を開きました。その模様をお届けします。

会見に臨むジョナ・ロムー氏、右に矢部達三理事
会見に臨むジョナ・ロムー氏、右に矢部達三理事

◎矢部達三(日本ラグビーフットボール協会理事・会計役)ご挨拶
「5月9日(水)神戸ユニバー記念競技場、5月12日(土)東京秩父宮ラグビー場にて行われますMASTERCARDスペシャルマッチJAPANXV vs CLASSIC ALL BLACKSに先立ち、ゲームプロモーションのためジョナ・ロムー選手にお越しいただきました。
CLASSIC ALL BLACKSとは、ニュージーランド代表(オールブラックス)として活躍し、代表を引退してもなお、現役としてプレーする選手たちを中心に編成されたチームであります。これほどの世界に名だたるプレーヤーが一同に会することは、JAPANヘッドコーチであるジョン・カーワン氏のご尽力によるものであり、滅多に観戦できないドリームチームであります。また今シリーズのスペシャルスポンサーであらせられるマスターカード・ワールドワイド社様に感謝致します。
なお、ジョナ・ロムー氏はフランスに行かれる中途に、プロモーションのため日本に立ち寄られたものです」

ジョナ・ロムー選手(以下、ロムー):「日本で開催されるスペシャルマッチのプロモーションにお招きいただき、感謝している。今回のメンバーでALL BLACKSとしてプレーするのは、1999年以来であり、とてもうれしい。日本のファンには、エキサイティングでハイレヴェルなプレーをお見せしたい。こうしたマッチメイクをしてくださった日本ラグビー協会に対し、プレーヤーとして感謝したい」

(司会の徳増氏より5/12東京でのゲーム時が、誕生日であることを披露され)
ロムー:「ALL BLACKSのチームメイト、JAPANのプレーヤーとも正々堂々としたクリーンなプレーで祝福してくれることを期待している」

――摘出手術をした腎臓について」
ロムー:「腎臓の機能については、完治したといってよい。2週間前にHong Kong10'S大会にALL BLACKS LEGENDの一員としてプレーしたくらいだ。腎臓手術後のプレースタイルについては、むしろ今の方が状態がよい。パワースクワットの計測では、99年当時275kgを挙げていたのが、いまは350kgである。全盛期のパフォーマンスが可能だ」

――足に怪我をしたと訊いているが」
ロムー:「もう1年半も前の怪我だ。6週間固定したが、もう完治している」

ジョナ・ロムー氏。元ニュージーランド代表、キャップ63
ジョナ・ロムー氏。元ニュージーランド代表、キャップ63

――2007年ワールドカップの展望について」
ロムー:「各チームとも力は接近しており、目が離せないゲームが目白押しだろう。どこが優勝してもおかしくない」

――カーワンヘッドコーチ(以下HC)について」
ロムー:「彼がJAPANのHCになるということで、チーム内には忠誠心が熟成され、代表としてのプライドを誰よりも高く持つように仕向けるだろう。なにより自分たちを信じて戦うという力を生じさせる。カーワンと一緒にプレーをした時期があったことは光栄だ。実はボクが初めてALL BLACKSに選ばれた時の、ルームメイトが彼だった。今回のツアーも、カーワンからの依頼で参加を決めたのだから、エキサイティングなプレーを披露することが、プレーヤーとしての責任である」

――ALL BLACKS復帰への意欲について」
ロムー:「プレーヤーとして、常に高いレヴェルでプレーすることが目標だが、今は、このマッチで最高のプレーをすることが目標だ。ALL BLACKSの名に恥じないハイレヴェルなプレーをグラウンドでお見せする。ALL BLACKS復帰については、招集されればいつでも参加するが、SUPER14にスコッドとして選出されなかった今年は資格が無いのが現実だ」

――JAPAN XVについて」
ロムー:「情報はまったくないが、気の抜けない相手であることは確かだ。過去の対戦成績は関係ない。カーワンのことだから、激しいプレースタイルのチームを創ってくるだろう」

――CLASSIC ALL BLACKSの魅力について」
ロムー:「海外遠征を数多く重ねてきた歴代チームの内でも最高峰のレヴェルである。どのプレーヤーをとってみても、注目に値するプレーヤーばかりだ。典型的なNZスタイルである、グラウンドを広く使い、徹底したランニングラグビーのチームとなるだろう」

――日本でプレーする可能性は」
ロムー:「プロである以上、選択肢のひとつではある。今はフリーエージェントの身であり、ヨーロッパでのプレーも模索中である」

――手術後注意していることは?ハンバーガーが大好物と伺っているが?
ロムー:「ダイエットに勤しんでいると言いたいが、それはウソ(笑)。食べる数は20個から16個に減ったよ(場内爆笑)。今日は本当にありがとう。来場したファンに対して、激しくて楽しいラグビーを展開することをお約束する」