12月22日(金)

朝から久しぶりに晴れ渡り、南国に来ているなあという実感をここにきてやっと持つことができました。「この暑さは中華台北に有利か?」などど、つい考えてしまいましたが、選手諸君は元気いっぱいグラウンドを駆け抜けてくれました。決勝戦は国歌吹奏から始まりました。これまでより緊張感が高まる中でキックオフ。反則をせず、とにかく敵陣で戦い、チャンスに取りきることにチャレンジし続けました。

立ち上がりこそ、反則から自陣での戦いとなりましたが、敵陣に入り込んだ5分、WTB長野選手が相手を振りきりトライ。これでだいぶ落ち着き、U19日本代表のチャレンジが素晴らしい形となって表れました。SO吉田選手の仕掛けに両CTB堀田選手、増田選手が見事に反応し、ディフェンスをブレイク、フォローしたFWも立ってボールを動かし、チャンスに全員がトライを取る意識で動き出しました。15分、21分、28分、35分と着実にトライを積み重ね31-0と大きくリードして前半終了。

後半に入ってもU19日本代表のチャレンジは続き、6分、8分、10分とトライを奪います。ディフェンスでも良く前に出て下にタックルし、U19中華台北代表の前進を許しません。U19中華台北代表は得意のラインアウトモールも封じ込められ、キックに活路を見いだそうとしますが、うまくいきません。14分にDGで3点を返されましたが、17分、34分にもトライを奪い64-3で快勝。連覇を果たしました。ホスト国である中華台北との試合ということもあり、アウェーの雰囲気が非常に強い試合でしたが選手諸君は動揺することなく堂々とした試合をしてくれました。

セブンズでもそうでしたが、本当に1試合毎に成長してくれました。今遠征も多くの方々の温かさに支えられての遠征でした。リエゾンの荘さんは元中華台北代表選手で代表チームへの愛着も人一倍でしたが、我々のサイドに立ってすべてをサポートしてくれました。こちらの大立伊勢丹の方々も快くサポートして頂きました。また、本日会場には高雄日本人学校の生徒さんや保護者の方もお見えになり、我々には大きなサポーターでした。皆様、本当にありがとうございました。3試合被トライ0という最高の結果で終わることができました。しかし、この成果を世界大会につなげなければ意味はありません。努力とチャレンジを怠ることなく進んでいきたいと思います。(小見山博)

◎萩本監督
「練習で積み上げてきたこと、目標としてきたことにチャレンジし続けてくれた選手たちを誇りに思います。しかし、足を止めるわけにはいきません。世界の強豪との試合が待っています。選手たちとともにチャレンジし続けます」

萩本監督も笑顔
試合終了後、萩本監督も笑顔

選手へ語りかける真下専務理事
選手へ語りかける真下専務理事

全員で
全員で

12月21日(木)

明日の決勝を見据え、できる準備をしようと練習に臨みました。古田コーチの分析をもとに課題修正、また中華台北戦での戦い方等の確認を中心に練習は進みました。チーム全員がやるべきことを理解し、明日に向けてのチャレンジを誓い練習終了。

本日は練習&試合会場となっている陸軍軍官学校が行事で午後の使用ができないため、午前中の練習となりました。午後は自由時間としましたが休養をとる者、近くを散策する者等、思い思いにリラックスできたようです。セブンズを優勝に導いてくれた佐野コーチが仕事の都合で今朝早く帰国しました。昨夜はセブンズメンバーが佐野コーチを囲み名残を惜しんでいました。最後まで一緒に戦えないのは残念ですが、日本に吉報が届くように頑張ります。(小見山博)

中華台北戦メンバー
1.三上、2.井上、3.田中、4.松田、5.中田、6.大平、7,西原(主将)、8.西田、9.東出、10.吉田真、11.甲地、12.堀田、13.増田、14.長野、15.森田、16.古舘、17.羽賀、18.牟田、19.山下、20.柳原、21.川口、22.大久保

◎萩本監督
「ここまで積み上げてきたことに精一杯チャレンジし続けてほしいと思います。選手たちはここまでよく頑張ってくれましたが、もう一段、レベルアップをしたいと思います」

佐野コーチとセブンズメンバー
佐野コーチとセブンズメンバー

中華台北戦に向けて
中華台北戦に向けて

町中でのスナップ
町中でのスナップ

宿舎から高雄市街
宿舎から高雄市街

12月20日(水)

準決勝、マレーシア戦に74-3と完勝することができました。1回戦よりもさらにチャレンジすることを目標に試合に臨みました。前半開始から相手陣で試合を進め、主導権を握りました。本日もレフリングへの戸惑いはありましたが、固いゲーム運びで危なげなく試合を進めます。9分、FWがラインアウトからのモールを10m以上押し込み、最後はLOCK松田選手がトライ。14分にはWTB大久保選手が快足を飛ばしトライ。26分、33分にもトライを奪い、26-0として前半終了。

後半、ボールを動かし始めると次々と相手ディフェンスをブレイクし、1PGは奪われたものの8つのトライを奪い、74-3で快勝しました。1回戦から更に成長を遂げてくれました。決勝の相手はセブンズに引き続き、U19中華台北代表となりました。1回戦で韓国を破った香港に20-19と逆転勝ちした強豪です。チームが更に進化し、アジア王座を守れるように頑張りたいと思います。(小見山博)

マレーシア戦メンバー
1.鳥谷部、2.古舘、3.羽賀、4.松田、5.中田、6.大平、7.西原(主将)、8.西田、9.東出、10.文字、11.甲地、12.堀田、13.増田、14.大久保、15.森田、16.井上、17,三上、18.牟田、19.山下、20.柳原、21.吉田真、22.長野
交代
三上←鳥谷部、井上←古舘、牟田←中田、山下←大平、吉田真←文字、増田←長野

◎萩本監督
「1回戦よりもレベルアップしたチャレンジを選手たちが見せてくれました。ディフェンスでも全員がよく下に刺さってくれました。明後日の決勝ではさらなるレベルアップを目指したいと思います」

ハーフタイムに指示を出す萩本監督
ハーフタイムに指示を出す萩本監督

モールを押し込むFW
モールを押し込むFW

12月19日(火)

明日の準決勝、マレーシア戦に向けて動き出しました。ミーティングでは古田コーチからシンガポール戦での課題、修正点そしてマレーシアとの戦い方について説明があり、それらのポイントをもとに練習が行われました。明日の試合へ向けて前進しております。

こちらでの生活もだいぶ慣れてきました。台湾・高雄は大都市で、日常生活に困ることもありません。宿舎近くにはコンビニも多く、選手諸君もちらほら利用しています。準決勝が終わればあっという間に決勝・帰国となります。限られた時間を有効に使いたいと思います。(小見山博)

マレーシア戦メンバー
1.鳥谷部、2.古舘、3.羽賀、4.松田、5.中田、6.大平、7.西原(主将)、8.西田、9.東出、10.文字、11.甲地、12.堀田、13.増田、1 4.大久保、15.森田、16.井上、17,三上、18.牟田、19.山下、2 0.柳原、21.吉田真、22.長野

◎萩本監督
「選手たちの意欲的な取り組みでここまで順調に来ております。明日は練習で積み重ねてきたことにどんどんチャレンジしてもらいたいと思います」

宿舎に飾られているアジア大会看板
宿舎に飾られているアジア大会看板

バス移動。バスはすべて2階建て
バス移動。バスはすべて2階建て

12月18日(月)

初優勝を飾ったセブンズから一夜明け、本日から15人制の大会がスタートです。セブンズの間もしっかりと練習を積み重ねてきました。練習でやって来たことをいかに試合で出せるか、チャレンジできるかを目標に初戦のシンガポール戦に臨みました

U19 JAPANのキックオフで試合開始。開始早々から主導権を握り、2分には見事なオープン展開からWTB長野選手が右隅に飛び込みトライ。6分には相手ゴール前のスクラムからNo8西原主将がサイドアタックし、そのままトライ。8分には自陣からのカウンターアタックでWTB甲地選手がトライ。19-0とリードします。しかし、ここからハンドリングミスやレフリングへの戸惑いから得点がなかなか奪えませんでした。33分にはPGを決められ、流れが悪くなりかけましたが、前半終了間際WTB長野選手が相手を振りきりトライ。流れを引き戻して前半を終了しました。

後半、落ち着きの出たU19 JAPANは2分、7分、14分、16分、25分、25分と6つのトライを積み重ね、58-6で快勝しました。練習でやってきたことにチャレンジした場面が数多く見られました。このまま成長を続けたいと思います。(小見山博)

メンバー
1.三上、2.井上、3.田中、4.松田、5.中田、6.大平、7.山下、8.西原(主)、9.柳原、10.文字、11.長野、12.川口、13.増田、14.甲地、15.森田、16.古舘、17.鳥谷部、18.羽賀、19.牟田、20.西田、21.東出、22.堀田
交代
鳥谷部←三上、古舘←井上、羽賀←田中、牟田←山下、堀田←長野

◎萩本監督
「選手達がチャレンジし続けてくれたいいゲームでした。ディフェンスでもよく、下にタックルにいってくれました。このまま練習の成果を積み上げていき、アジアチャンピオンそして世界へとチーム力を高めていきます」

シンガポール戦
シンガポール戦

ブルーがU19日本代表
ブルーがU19日本代表

12月17日(日)

U19アジア大会セブンズ、優勝を飾ることができました。選手諸君の身体を張ったプレーが喜びをもたらしてくれました。昨日と同様にセブンズに参加しないメンバーは午前中に練習、午後から試合応援とチーム一丸でセブンズ最終日に臨みました

予選プール残り2試合、まずはU19タイ代表との対戦でした。立て続けに3つのトライを奪い、15-0とリードしましたが、前半終了間際にトライを奪われ15-5。後半、最初にトライを奪われ15-12と詰め寄られる苦しい展開でしたが、長野選手がこの日も快足を飛ばしてトライ。U19タイ代表を突き放し、最終的には27-12と危なげなく、予選4勝目をあげました。予選最終戦となったU19マレーシア代表戦では、長野・大久保選手の快足はもちろん、全員一体となった攻撃で52-0の圧勝、予選全勝で決勝へ進みました。決勝のの相手は地元、U19中華台北代表。昨日の予選では接戦の末、逃げ切った相手です。

試合開始早々、荻原選手が相手エースに見事なタックル。このタックルで流れを呼び込み、攻守でU19中華台北代表を圧倒、前半3つのトライを奪い、19-0とリードします。後半も全員が見事なタックルを連発、U19中華台北代表に反撃を許さず、2つのトライを加え29-0とシャットアウトで優勝を飾りました。

不慣れなセブンズでしたが、選手諸君は1試合毎に成長し、決勝戦は昨日とは別のチームを見ているような感じさえしました。参加していないメンバーも試合中、ベンチ後ろから声を出し続け、つい先日集まったチームとは思えない雰囲気でした。明日からは15人制の大会が始まります。セブンズの勝利で波に乗り、15人制でも優勝できるようベストを尽くしたいと思います。(小見山博)

セブンズ最終順位

優勝:日本

準優勝:中華台北

3位:タイ

4位:韓国

5位:カザフスタン

6位:マレーシア

◎佐野コーチ
「素晴らしいタックルで勝利をつかんでくれました。これほど、しっかりとタックルのできたセブンスチームはあまりありません。少ない準備期間。不慣れなセブンスと条件は決して良くなかったのですが、選手の頑張りに引っ張ってもらいながらここまで来ました。めざましい成長ぶりはこの世代ならではと思います。充実した時間を過ごすことができました。明日からは15人制です。自分たちができる最善のことをやり続けたいと思います」

表彰式後
表彰式後

12月16日(土)

本日からいよいよ大会が始まりました。セブンズからのスタートです。セブンズに登録しないメンバーは午前中練習を行い、午後からのセブンズを全員で応援しました。朝からの強風に雨も加わった悪コンディションでのスタートとなりましたが、選手諸君はよく頑張ってくれました。

初戦からいきなり強豪のU19韓国代表との対戦となりました。立ち上がり、動きの硬かったU19日本代表は開始2分にミスから攻め込まれ、先制トライを奪われました。しかし、時間の経過とともに動きも良くなり、7分には長野選手が快足を飛ばしトライ。堀田選手のGKも決まり、7-5とリードして前半終了。しかし、後半はU19韓国代表の激しい当たりに主導権を握られ、2分、4分とトライを奪われ7-17と10点差を付けられる苦しい展開となりました。しかし、6分に大久保選手が相手ディフェンスを置き去りにする快走でトライ。2点差に詰め寄ると、その後も相手陣深くに攻め込み、ノーサイド寸前、東出選手が右隅に飛び込み逆転。初戦を飾りました。

これで波に乗ったU19日本代表はU19カザフスタン代表を攻守に圧倒、33-7で快勝。3戦目のU19中華台北代表戦に臨みました。トライ数では1-1ながらもGK差でU19韓国代表に競り勝ったU19中華台北代表との試合も緊張感のある好ゲームでした。前半を7-7の同点で折り返し、後半3分に長野選手のトライで14-7とリード。しかし、ここからU19中華台北代表に攻め込まれ苦しい展開となりましたが、守りきりノーサイド。予選1位に向けて全勝スタートを切ることができました。明日17日は予選の残り2試合(タイ・マレーシア)、そしてファイナルとなります。決勝に進み、優勝できるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います。セブンズは初めての経験となる選手も多く、不安は大きかったのですが、選手諸君が本当によく頑張ってくれました。(小見山博)

◎佐野コーチ

「準備期間が短いなかで、選手がよく頑張ってくれました。勝ちたいという気持ちで相手を上回っていたと思います。セブンス、15人ともに優勝できるようにベストを尽くします」

予選プール1日目
予選プール1日目

予選プール1日目
予選プール1日目

12月15日(金)

昨夜、全員元気に台湾・高雄に入りました。高雄日本人学校の方や台湾協会の方の出迎えを受け、宿舎へ。すでに到着しているチームもあり「大会が始まるな」という気持ちが高まってきました。

午前中から15人制は萩本監督が、7人制は佐野コーチが練習を行い、大会への準備を進めました。7人制は明日から試合が始まります。不慣れな選手が多いことも事実ですが、選手諸君は順応性が高く、成長ぶりが見た目でもはっきりとわかります。

昼食後は明日の試合を控えた7人制の選手を除き、高雄日本人学校を訪問させて頂きました。ドバイの時も感じましたが、熱烈かつ暖かな歓迎に感謝ばかりです。外国で頑張って元気に勉強している生徒の皆さんの姿に選手諸君も感じるところが多く、我々に取りましても非常によい訪問となりました。その後、練習に向かった選手諸君は気持ちも新たに大会に向けて頑張りました。(小見山博)

■7人制日程

12月16日 午後1時 vs 韓国
午後3時 vs カザフスタン
午後4時 vs 中華台北

■7人制登録選手

栄長寛、東出達平、吉田真吾、笹倉康誉、堀田豊一、荻原祐一郎、大居広樹、長野直樹、大久保教全、村田太志、黒川勝平、飯田貴也

■U19日本代表アジア大会

主将:西原忠佑

副将:東出達平

高雄日本人学校にて
高雄日本人学校にて

高雄日本人学校にて
高雄日本人学校にて