●6月18日(日)
サモア戦から一夜明けて、日本代表チームは次戦のオールブラックス・ジュニア戦に向け、準備をスタートさせました。
17日に試合に出場したメンバーは、宿舎近くのプールにてリカバリーを行いました。太田コンディショニングコーチの指導の下、プール内をウォーキングしながらストレッチ・スイムなどで前日の疲れを徐々に取り除いていきます。
選手たちの体には、細かな傷が無数に残り、昨日の激戦を物語っていました。
ただし、大きなけが人はなく、全員でオールブラックス・ジュニア戦に臨むことができます。
出場のなかった選手は、Yarrow Stadium内のフィットネスジムにてストレングストレーニングを実施し、大道ストレングスコーチの下、黙々とメニューをこなしていきました。
コーチングスタッフは、早速17日の試合の分析ミーティングを行い、修正点を洗い出しました。
サモア戦で前半25分までできたディフェンスを80分間し続け、さらに精度の高いアタックでチャレンジしていきたいと思います。引き続き、ご声援の程よろしくお願いいたします。
昨夜、宿澤さんの突然の訃報が届きました。あまりの突然の出来事にチーム一同驚きを隠せません。宿澤さんのためにも、次戦でしっかりとした試合をして、良い結果をご報告できるよう頑張ります。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
◎太田ジェネラルマネージャー
「突然のことで、本当に驚いていますし、未だに信じられません。宿澤さんは、これから日本のラグビー界を牽引していく人でした。また、改革の人でもあり、現在の代表チームの強化体制やトップリーグの礎を築いたのも宿沢さんでしたので、本当に残念でなりません。現役時代は、日本代表の監督と選手の関係でした。その頃は、宿沢さんのことを尊敬しすぎていてまともに話ができませんでした。
最も印象に残っているのはスコットランド戦に勝利した試合。この試合に向けて宿沢さんは、勝てるといい続けてきました。それが、現実となり戦略を含めて非常に自信を持つことができました。臨んだ第2回のワールドカップでは、明確な目標のもと、ジンバブエに勝利することができ、歴史的な1勝を上げることができました。
私にとって宿沢さんは、恩師というか師匠というか、言葉では言い表すことができない存在です。次の試合は、ぜひ、日本らしい戦い方で成長した姿をお見せしたいと思います。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」