アジアラグビーへの貢献を目的とし(財)日本ラグビーフットボール協会(会長:森 喜朗)内に設置されている[アジアン・インスティテュート・オブ・ラグビー](特任理事:勝田 隆/以下AIR)では、このたび普及育成委員会(委員長:武田守久)協力のもとに、フィリピン・マニラの日本人学校へ、普及用タグ・ラグビーのセット1式(50名分)、タグ・ラグビー解説DVD20本、子供向けメモパッドなどを寄贈いたしました。

  マニラ日本人学校・水上校長へタグ・ラグビー用具などが寄贈される
マニラ日本人学校・水上校長へタグ・ラグビー用具などが寄贈される

現在、フィリピン・ラグビーフットボール協会では、小学校へラグビーの普及を進めており、日本ラグビーフットボール協会に対し、現地の日本人学校での導入働きかけにつき協力要請がありました。そこで、日本協会と縁のあった現地駐在のビジネスマン、高平 潔氏に相談、日本人学校(水上校長先生)での導入検討をお願いした所、タグ・ラグビーの授業への採用を決定して頂きました。授業での導入にあたり教材を必要とすることから、AIRでは、現在国内でのタグ・ラグビー推進で貸出し用としている用具の一部を普及育成委員会より拠出してもらい、寄贈することとしました。

タグ・ラグビーはタックルのない安全なラグビーで、主に年少者/初心者向けの球技の一つ、南アフリカで開発され1990年代はじめにイギリスで広められました。危険度の高いタックルを、『タグ』に置き換え、ルールを単純化した内容で、年齢や性別、経験に関わらずプレイ出来ます。日本協会では、11年前より「タグ・ラグビー」を競技人口向上策のひとつとして、初心者向けのルールや発展的なルールを作成し、学校体育の中に取り入れてもらえるよう官庁への働きかけや、全国的なイベントの開催、タグ・ラグビー用具の貸出しなど、積極的な普及活動を展開しています。

AIRは「アジアラグビーの発展は、ラグビーを世界に普及させる」を理念としており、昨年の設立以降、カンファレンスの開催など各種の活動を行なってまいりました。今後もこの理念のもと、アジアラグビーの普及とアジアの競技力向上を図ることを目的とし、活動の幅を広げていきます。