9月11日(日)

ヤングジャパンセブンズ戦士。魅せてくれました! 大会決勝で宿敵韓国を破りスリランカセブンズ2連覇を成し遂げたことをまずご報告します。本当に素晴らしいゲームでした。

大会2日目。ときおり激しく降るスコールの中、日本はトーナメント初戦で香港と闘いました。毎大会、最終日の立ち上がりのパーフォーマンスが悪い傾向があり、この日も先制されましたが、要所を押さえ香港を17対5と無難に下しました。続く準決勝は台湾戦。近年7人制の強化を継続している強豪チームで、昨年決勝戦の再現となりました。この試合ではいかに台湾に攻撃させず、ディフェンスで粘れるかが焦点でした。ネイザン選手のビッグタックル、金沢選手、桑水流選手のカバーディフェンスなどで、台湾の攻撃を押さえ、平選手、三木選手の人を余らせての見事なトライで12-0で勝利。

決勝の韓国戦。「日本代表の自信とプライドを持って闘う」ことを合言葉に試合に臨みました。開始早々韓国の攻撃が続きますが、ユニット4の原則を忠実に守り、前半4分にカウンターから上田選手のトライで波に乗り、その後も三木選手の好サポートによるトライで前半14対0で折り返しました。後半も素晴らしいチームプレーでミスマッチをつくり平選手、正面選手がトライを上げ、守っては韓国を個人技による2トライに押さえノーサイド。2年連続の優勝を成し遂げました。この試合見事に若手とベテランのコミュニケーションが取れ、チーム一丸となっての勝利を取ることができました。

今大会では、試合ごとにチームが成長していった感が強く、中でも平選手、桑水流選手の若手の成長は今後のセブンズでの活躍が期待されます。大会MVPは2年連続でネイザン選手が取りました。攻守にわたり素晴らしい活躍でした。今後のセブンズは来年のウエリントン、香港まで間が開きますが、継続した強化を踏まえ好成績を残せることができるよう頑張っていきたいと存じます。(総務:内田)

◎三木選手
まず始めに国内シーズン直前にも関わらず、スリランカセブンズに快く送り出してくれたホンダヒートに感謝します。今回若手中心のチームでアジアのNo.1になれたことはジャパンセブンズにとってとてつもなく大きな意味を持つ結果を残したのではないかと思います。大会を通じて感じたことは、やはりラグビーはチームスポーツだということです。個々よりチームのまとまり、組織で勝った大会ではなかったかと思います。最後に今回のチームでプレーできたことに感謝しチームメート、スタッフそして優勝できたことを誇りに思います。

9月10日(土)

大会初日。ジャパンの初戦の相手はシンガポールです。朝から雨が降って、グラウンドはかなりぬかるんでおり、ハンドリングが心配されましたが練習どおりのことができ、シンガポールに57-0で快勝。

続くタイとの試合でも、三木選手、ネイサン選手がチームを引っ張り前半を19-0で折り返しました。しかし後半はやや受けに回ってしまい、グラウンドコンディションの問題もあり、2トライを献上してしまいました。結果的には26-12で勝ちはしましたが、11日に向け課題を修正していきたいと思います。11日からはトーナメント戦なので、負けたら終わり。一戦一戦を大事に頑張って、2連覇したいと思います。(総務:内田)

9月8日(木)

この時期のスリランカは雨季のようで、必ず1日に数回スコールがきます。幸い、まだ練習中には被害にあっていませんがスコールの後はグランドがかなりやわらかくなり、選手も戸惑っている様子です。

今日の午前中もスリランカ代表といっしょに軽いADマッチを行いました。練習で行っていることをいかに実戦で出せるかは選手一人一人の集中力によります。

セブンズのベテランである三木選手の「ジャパンのプライドをもて!もっと自分をアピールしよう」という掛け声がグランドに響き渡り、選手もさらに集中力を増していたようです。午後は練習時間の一部を使って、チームビルディングのゲームを行いました。力を合わせベクトルを一つの方向に向け、チームの一体感を作りました。

今回の選手紹介はセブンズ中堅3人組です。

◎金澤選手
「こんばんは。リコーの金澤良です。ドイツのワールドゲームズに引き続き今回のスリランカセブンズにも選出されて嬉しく思っています。スリランカに来て3日経ちましたがやっとこっちの生活に慣れてきた感じです。日本は去年この大会で優勝しているので今年も優勝できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」

◎奥薗選手
「こんばんは。大阪府警の奥薗です。今回のツアーも有給休暇で参加させて頂き皆々様には大変感謝してる所存でございます。僕もこのツアーでは年配なのかと思うと歳を取った感じがします。今までたいした経験はしてない若輩者ではありますが自分のできることを精一杯がんばります」

◎正面選手
「こんばんは。同志社大学の正面健司です。今回スリランカセブンズに選出されてとても嬉しく思っています。スリランカに来ていろいろな面で異文化を感じることができ、楽しいラグビー生活を送っています。このツアーは、シーズン直前ということもあり、一つでも多くのことを吸収して大学に戻ってからの試合につなげていきたいと思います。精一杯がんばりますので応援よろしくお願いします」

9月7日(水)

午前中ユニット練習の後、午後からスリランカ代表と練習試合をしました。シーズン前ということもあり、個々のスキルはかなり充実していますが、試合ではいかに個々の力を集約できるかにかかってきます。試合を経験することにより、実際の動きを把握し、「自分がどのように動けば仲間を動かせることができるか」を身体で感じ取って欲しい(高井コーチ)。

試合自体は5本-1本と快勝しているのですが、まだ選手同士が遠慮しているところがみられましたので大会本番までさらに調整していきたいと思います。

今回はセブンス若手3人組を紹介します。

◎柏原歩選手

「こんにちは。帝京大学4年の柏原です。田舎育ちの僕にはスリランカの食事や環境がとても合い、充実した時間を過ごしています。今日はスリランカのチームとゲームやアタックディフェンスがありました。自分はコミュニケーションやプレーでいくつかミスをしましたが、試合までの期間でこれを修正して大会では精一杯のプレーをしてきたいと思います。応援よろしくお願いします」

◎平 浩二選手
「こんばんは、"加藤浩司"ことサントリーの平です。至る所にバッファローがいっぱいいてビックリです!!ただ、ホテルから練習場まで行くのに30分かかり、じゃり道を車で走っていくのでしんどいです。スリランカの人々は日本人が相当珍しいのか、やたらと絡んできます。すごく親近感がわきました。食事は、なかなか美味しくガツガツ食べれていて今の所お腹は壊していないです。早くスリランカに馴染めるように頑張ります。では、日本にいるみなさん、ごきげんよう」

◎上田泰平選手

「こんばんは、ホンダヒートの上田です。スリランカでの食事は、日本よりも僕の体に合っているようで、食事がとても楽しみな時間です。スリランカは、思ったよりも暑くなく風が強いので、肌寒い印象があります。またスリランカでは、《観光人価格》というものがあるので、ちょっと不安です。どうも僕はだまされたようです。去年はこの大会で優勝しているので、ぜひV2を取れるように、チーム一丸となって戦っていくので、日本からの応援よろしくお願いします」

若手3人組   練習中の7人制日本代表
若手3人組 練習中の7人制日本代表

9月6日(火)

スリランカでの練習が始まりました。午前中は長時間のフライトの疲れを取る意味でリカバリー中心でしたが午後からは、ユニット4のディフェンスを中心とした練習が行われました。

今回の遠征の指揮をとるのは高井コーチ。昨年のスリランカセブンズ(ワールドカップ予選)に参加した数少ないメンバーの一人で、スリランカの環境を熟知しています。選手、スタッフ一同、この過酷といっても良い環境をどのように乗り越えるかアイデアを出しながらがんばっています。

この日のテーマはコミュニケーション。選手一人一人が双方に意思を伝達しなければ、色々なチームから集まってきた代表チームは機能しません。コミュニケーションを取るためには声を出すことから始まります。ミーティングでもそのことを再確認しました。スリランカは暑いイメージがありますが、夜は肌寒く、長袖が必要なくらいです。体調管理も徹底してよい遠征にしたいと思います。

◎上本選手
「こんにちは。セブンズ初参加の福岡大学4年上本です。スリランカの印象はジャングルだと思いました。泊まっているホテルは山の上にあり、練習に行くにも20分バスにゆられています。練習場にしても日本とはまったく環境が違います。僕のイメージではスリランカはとても暑いところだと思っていました。しかし、夜は長袖が必要です。そんな環境のなか試合まで残り少ないので、しっかり調整して、スターターを目指しがんばりたいです」

◎桑水流選手
「こんにちは。セブンズ初参加の福岡大学2年桑水流です。昨日チェックインしたのが2時ぐらいで寝たのは3時ぐらいでした。今日は9時に朝食を食べ、午前はリカバリーで午後から近くの大学のグラウンドを借りディフェンスとアタックの確認を行いました。移動の疲れもなく、よい練習ができたと感じました。初代表で緊張しますが、自分の力をできる限り出したいと思っているので応援よろしくお願いします」

上本選手   桑水流選手
上本選手 桑水流選手

9月5日(月)

2日間の国内合宿を終えてやっと全員そろい、スリランカへ出発しました。約10時間のフライトを経た後、コロンボに到着し、さらに3時間のバスの旅で現地時間午前2時(日本時間朝5時)にホテルに到着。キャンディー自体、小さな町なので、我々が到着し、部屋の電気をいっせいにつけると、ブレーカーが落ちまくったというハプニングも‥‥。

明日から練習を再開し、トーナメントにベストの状態で臨みたいと思います。応援よろしくお願いします。(総務:内田)