5月28日(土)

いよいよ明日に決勝のカナダ戦を控え、日本代表は聖地・秩父宮ラグビー場で最後の調整を行いました。

試合前日は、箕内キャプテンが中心となって練習を進める『キャプテンズラン』。箕内キャプテンの指示のもと、キックオフ・ラインアウト・スクラムなど様々な場面を想定し、アタックやディフェンスシチュエーションの確認が行われました。その後、FW/BKに分かれラインアウトやアタックの最終確認を行いました。

練習後も、森田・五郎丸がタッチキック・ゴールキックを繰り返し、辻・後藤はひたすらパスを投げ続けたりと準備は万端です。チーム全体に充実感がみなぎります。

明日、29日は14:30キックオフ。90分後には、日本代表がTOSHIBAスーパーカップを高らかに掲げます。ファンの皆さん、秩父宮で共に戦い、勝利の瞬間を一緒に祝いましょう。応援よろしくお願いします。

◎箕内キャプテン
「勝って優勝することは当然のことで、我々の最終目標であるアイルランド戦に繋がる試合をしたい。フランスラグビーのエッセンスを導入してきて、個人の判断を大切にするラグビーに取り組んできました。もちろん、判断にも基準があるし、個人の判断だけで動いているわけではありません。練習・試合を重ねて日々、進歩していると思います。
今のチームは、昨年より全体的にタフで勝ちに対する執念を持った選手が多い。明日の試合を意味のある試合にして、アイルランド戦に向かいたいと思います」

カナダ戦に向け最終調整
カナダ戦に向け最終調整

5月27日(金)

  選手の表情にも気合がみなぎる
選手の表情にも気合がみなぎる

ルーマニア戦の疲れを前日のリカバリーで癒し、決勝のカナダ戦に向けグラウンドでの練習を行いました。

練習前には、ルーマニア戦の反省を踏まえたカナダ戦へ向けたミーティングが行われ、選手たちもカナダ戦勝利、そして大会連覇へ気持ちを切り替えました。

グラウンドでは、一対一のディフェンスから相手のボールを奪うジャッカルまでを意識したタックルトレーニングから、ディフェンスのポジショニング、ゲームデザイン、ユニット(FW:スクラム・ラインアウト、BK:アタックの確認)という形で行われました。

カナダもルーマニア同様、大きなFWを前面に押し出してくるチーム。まずはFWを前に出さないように、個人のディフェンスが重要になります。激しいディフェンスからボールを獲得し、すばやい展開で高速バックスにボールを回しトライを奪います。

大会連覇に向け、準備は万端です。明日、秩父宮ラグビー場でキャプテンズランを行い最終調整となります。日曜日は、ぜひ秩父宮ラグビー場にご来場ください。日本代表と共に戦いましょう。

◎萩本監督

「カナダ代表は、ルーマニアと同じように大型FWの前進を中心に展開していくチーム。きちんとしたディフェンスで対応していきたい。ルーマニアでは、何度かディフェンスラインを破られる場面もあったが、その辺のところは選手自身で自覚している。やらなきゃ勝てない相手だし、やってくれると信じている。

五郎丸の先発起用に関しては、決して大抜擢ではありません。ずっと日本代表として一緒に過ごしてきて、プレーも練習・試合と見てきて、彼の物怖じしないハートの強さや外国人にも当たり負けしない体の強さはわかっている。まだまだ足りない部分もあるが、やってくれると思います。

とにかく、この試合に勝って二連覇を果たしたいと思います」

◎箕内キャプテン

「カナダ戦も、ルーマニア戦同様に大きなFWにいかに仕事をさせないかが重要になってくると思います。ルーマニアに勝ったことが無駄にならないように、このカナダ戦に勝って二連覇を果たし、我々の最終目標であるアイルランド戦にいい形で入れるように頑張りたいと思います。

必ず勝ちますので、ぜひグラウンドで共に闘いましょう」

◎大畑バイスキャプテン

「なんとしてでも、なにがなんでも何点差でも絶対に勝たなければならない試合。絶対に勝つ。日本代表として体を張って熱いラグビーを見せて勝ちますので、ぜひグラウンドに来てください。皆さんの応援が僕らの力になります」

カナダ戦に向け練習に取り組む日本代表   佐野コーチから細かい指示がとぶ
カナダ戦に向け練習に取り組む日本代表 佐野コーチから細かい指示がとぶ

ルーマニア戦では途中出場でチームのリズムを変えた後藤選手   ディフェンスは前で仕留める
ルーマニア戦では途中出場でチームのリズムを変えた後藤選手 ディフェンスは前で仕留める

スクラムでプレッシャーを与える   浅野・渡邉のFL陣とSH辻は激しいプレーが持ち味
スクラムでプレッシャーを与える 浅野・渡邉のFL陣とSH辻は激しいプレーが持ち味

5月21日(土)

  エドモン・ジョルダ アドバイザーの指導にも熱が入る
エドモン・ジョルダ アドバイザーの指導にも熱が入る

5月19日からスタートした「TOSHIBAスーパーカップ2005」直前合宿。3日目の21日は、午前と、試合時間を想定したナイター練習を行いました。

午前中は、ウォーミングアップの後、接点での寄りの練習でボールキャリアーへのアプローチの確認を行いました。コンタクトバッグを使ってのトレーニングでしたが、かなり激しい攻防がありました。その後、エドモン・ジョルダ テクニカルアドバイザーによるサポート体系の練習が行われました。FWの分厚いサポートにより、スピード感溢れるアタックに重みが加わり、ディフェンスによってアタックを柔軟に対応していく柔らかさも出てきました。時折、ジョルダ氏の激しい檄が飛びかうなかでの練習となりました。

午後は、5月25日の一回戦がナイトゲーム(19:00キックオフ)ということで、試合時間を想定したトレーニングとなりました。試合同様に2時間半前から簡単な軽食を取り、練習に備えました。J-VILLAGEスタジアムを使用したナイター練習では、午前中に引き続き"接点での寄り"が行われました。コンタクトバッグからコンタクトスーツにかわりより実践に近い形になり、激しさを増して行われました。その後、ゲームデザインを行い、キックオフやラインアウトからのゲームプランを確認しました。最後にユニットとして、FWがスクラム・BKがサインプレーの確認を行いました。

HOの塚越・中林が中心となったスクラムでは、一つ一つを確認しながら激しく組まれました。スクラムは見ている以上に繊細です。バインドする位置、ロックの付き方、押す方向そして足の位置等少しでも合わなければいいスクラムは組めません。世界の大きなFWと戦う上でセットプレーの安定は必須です。日本の低く鋭いスクラムが世界を押し込みます。

我々が目指すのは、TOSHIBAスーパーカップ連覇です。失ってしまった信用を取り戻すために代表選手・スタッフ一丸となって戦います。応援よろしくお願いします。

FWのサポートが攻撃に厚みを生む   チームの大黒柱、箕内キャプテン
FWのサポートが攻撃に厚みを生む チームの大黒柱、箕内キャプテン

より激しさを増した練習   接点での寄りがボール争奪の重要なポイント
より激しさを増した練習 接点での寄りがボール争奪の重要なポイント

J-VILLAGEスタジアムでナイター練習   ラインアウトからのゲームデザイン
J-VILLAGEスタジアムでナイター練習 ラインアウトからのゲームデザイン

5月19日(木)

「TOSHIBAスーパーカップ2005」直前合宿初日。午後3:30に福島Jヴィレッジに到着した日本代表、約3時間のバス移動となりましたが、初日から積極的にトレーニングを行いました。フランス合宿から始まった日本代表の活動には本当に長い移動がたくさんありました。3時間の移動くらいではへこたれません。

この日は、タッチフットから始まったウォーミングアップの後、全体で10分間走を行いました。その後は各自で筋力トレーニングをしたり、さらに走り込みを行ったりとさまざまでしたが、非常に積極的な姿勢が見られました。

また地元福島県郡山市出身の大野均選手が、Jヴィレッジ近隣にある楢葉スポーツクラブを訪問しました。このクラブでは毎週木曜日にタグラグビーを行っており、今日も元気な小学生たちが大きな声を出して楽しんでいました。大野選手も入り5分ハーフのゲームを行い非常に盛り上がり、最後は記念撮影をして体育館を後にしました。大野選手に続く福島出身の日本代表選手を目指して、みんな頑張ってください。

大野均選手   大野均選手

大野均選手   大野均選手