1月23日(日)

「The hottest sevens in the world」"世界で最も暑い(熱い)セブンズトーナメント"というキャッチフレーズの通り、この日はとても暑くなりました。決勝トーナメントの初戦は前日対戦した Grote(AUS)。Japanは序盤からボールを動かし、小吹選手の3連続トライ等で47-0と快勝しました。続く準々決勝の相手は Ronin Impact(AUS)。フィジアンを多く含むこのチームは個人能力が高く、19-5と劣勢のまま前半を終えました。後半に入ると相手の足が止まり、山田選手のトライを皮切りにJapanは一気に4トライを奪い、結果29-19と逆転勝利を収めました。

そして準決勝の相手は香港代表チームを破って勝ち上がってきた East Timor(Fiji)。インドネシアのイースト・ティモールに駐留するフィジーのArmy(軍隊)チームです。個人個人の身体能力が非常に高く、開始早々にトライを奪われ、序盤から苦しい展開を強いられました。Japanは山田選手のトライで反撃を開始しましたが、逆に後半立て続けに2トライを奪われ、結果7-24と残念ながら敗れてしまいました。

準備期間が短く海外遠征の経験の浅い選手で構成されたチームが、試合を通してここまで成長してきましたが、相手の個人技を組織で圧倒するまでには至らず、悔しい敗戦となってしまいました。しかし3月に行われるワールドカップ、あるいは来週行われるNZ・ウェリントンセブンズに向けて、貴重な経験となったことは間違いありません。

なお準決勝敗退ではありますが、大会組織委員会よりAS$1800の賞金をゲット。Japanはスマトラ沖地震に伴う津波被害の復興に役立ててもらうため、賞金のすべてを寄付しました。
(コーチ兼チームマネージャー/佐野)


◎本城監督

「強化合宿という位置づけで臨んだこのツアー。チームを作っていくという観点からみると、参加チームの力量も適当で、非常に有意義なツアーであった。選手にとっては集合して3日目にはトーナメントがスタート。大会前日も午前中にオーストラリア・ナショナルスコッドと練習ゲーム。午後も強めの練習をするなど、コンディショニングを敢えてしなかったので、大きな負担がかかったと思う。そのなかで常に前向きに取り組んでくれて感謝している。ワールドカップまで準備期間はあとわずかではあるが、日本チームにとって一番不足している経験を積んでいくことを中心に、最大限の準備をしていく」

試合前の円陣
試合前の円陣

ユーモラスな相手のハカ
ユーモラスな相手のハカ

遠征メンバー
遠征メンバー

1月21日(金)

午前中、オーストラリア代表スコッドチームと練習試合を行いました。大会前なのでタックルなしのゲームを3ハーフ。相手はかなりFitしている状態で、序盤こそ善戦しましたが、時間が経つにつれてJapanのディフェンスに綻びが生じ、残念ながらトライを重ねられました。しかしこれもチームにとって今何が必要なのかを知る大切な要素。さっそく午後の練習では、身体の疲労を承知の上でハードなセッションを行いました。

今回の遠征メンバーには7人制の国際大会初参加組が少なくありません。しかし若くて吸収力のある彼らにとっては、一つ一つの事柄がとても大切で、遠征自体が貴重な経験となることは間違いないと確信しています。明日は予選プールの3試合。結果よりもワールドカップに向けた強化の一環として、チームが成長していければと思っています。

ところでチーム内では恒例となった規律・罰金制度が今回もスタートしました。服装、時間厳守に加えて、グラウンド上で「きつい、暑い、痛い」という言葉を発してはいけないというルールが新たに追加されました。しかも選手のほうからの発案なので、スタッフもおちおち気が抜けません。ちなみにさっそく言い出しっぺの選手を含む2名がめでたいことに引っ掛かりました。この罰金が溜まっていくのは何度遠征に参加しても楽しみで仕方ありません。

それでは最後にフレッシュな若手選手より、今回の意気込みを語ってもらいました。

●端迫選手「今回初めて本物のセブンズを知りました」

●進藤選手「初めてですが、合宿で習ったことを試合で出したいです」

●高田選手「セブンズは苦しみながら楽しんでます」

●仙波選手「久しぶりのセブンズですが頑張ります」

●山田選手「始めてなので、がむしゃらにいきます」

左から山田選手、仙波選手、リエゾンのジェフ、進藤選手、端迫選手、高田選手
左から山田選手、仙波選手、リエゾンのジェフ、進藤選手、端迫選手、高田選手

1月20日(木)

前日の夜9時に成田空港を発った一行は、翌日の朝にまずオーストラリア・ブリスベンに到着。そこから国内線に乗り換えて午後2時頃に目的地であるダーウィンに到着しました。長い行程ではありましたが、昨年9月のスリランカ遠征を経験している者にとっては、このぐらいは許容範囲。空港では地元テレビ局が待ち構えており、「外に出て暑さに顔をしかめるJapan」をわざわざ撮りに来たとのことでした。

今回の大会はワールド・サーキットとは異なり、オーストラリアの国内チームが数多く参加するローカルな大会ですが、3月に行われる7人制ワールドカップに向けてのウォームアップとして位置付けているところもあり、Japan以外にオーストラリアの代表スコッドチームやフィジーのスコッドチーム、そして香港代表などが参加しています。

大会までは実質1日半の準備しかできないため、Japanは到着早々グラウンドに向かいました。練習前に本城監督よりこの大会へ参加する意義等の説明があり、さっそく実践的な練習に入りました。今回はセブンズ経験者に加えて、多くのフレッシュな顔ぶれが揃いましたが、皆汗だくになってメニューをこなしました。

明日はオーストラリア代表スコッドチームとの練習試合が控えています。チームは集合してまだ日が浅いですが、早く7人制の感覚を取り戻して、スタッフ・選手一同、有意義な大会にしたいと考えています。

右端が本城監督
右端が本城監督

1月19日(水)

7人制ワールドカップに向けてセブンズ代表もいよいよ始動いたしました。チームは、オーストラリア・ダーウィンで行われるローカルセブンズ大会「The Hottest 7's in The World」に出場するために、19日夜に成田空港を出発しました。

今回の遠征は、昨年9月にスリランカで行われたワールドカップアジア予選以来のセブンズチームでの活動となり、短期間の遠征ではありますが、選手たちはセブンスの感覚を取り戻したいと意気込んでいます。

本城監督より本遠征のキャプテンに任命された山本選手は「短い期間だが集中して良い遠征にしよう」とチームに語りかけていました。

3月のワールドカップに向けてセブンズチーム一丸となって頑張っていきますので、皆さんご声援よろしくお願い致します。