11月7日(日) 壮行会が行われました。 直前合宿最終日となった本日は、午前中、ディフェンスの確認など国内最後の練習を行い、Jヴィレッジを出発、夕刻成田市内のホテルに到着しました。到着後、新たに日本代表のオフィシャルサプライヤーとなったアクアスキュータムのスーツに身を包み、スタッフ・選手全員で集合写真を撮影。 アクアスキュータムのスーツで写真撮影 その後、壮行会が行われました。日比野会長代行、浜本強化担当理事から暖かい激励の言葉を頂き、それを受け萩本監督、箕内キャプテンが力強く遠征への決意を語りました。 また、会の最中には、本日誕生日を迎えた木曽選手にバースデーケーキが贈られ、チーム全員でお祝いしました。突然のサプライズに木曽選手は『本当に突然の事でびっくりしましたが、このような機会に祝っていただき嬉しいです。早くいいチームになっていい結果を残せるよう頑張りましょう』とコメントしました。 いよいよ8日、日本代表は英国へ向け日本を発ちます。厳しい遠征になりますが、応援していただいている皆様にいい報告ができるよう頑張ってきますので、応援よろしくお願いします。 ◎日比野会長代行コメント 「まず、スコットランド・ルーマニア・ウェールズの3つのテストマッチという、ラガーマンとして大変やりがいのある舞台に立つことができた日本代表選手諸君にお祝い申し上げたい。 今回の遠征は、日本ラグビーにとって大変重要なものとなります。10月4日に急逝された町井会長の意志を継ぎ、我々は2011年のラグビーワールドカップ日本招致を掲げ、政・財・官界と協力し招致委員会を立ち上げました。今後様々な形でロビイング活動を行っていきます。我々の夢であるW杯招致を実現するためにも、今回の遠征でラグビー先進国に"日本の強化は心配ない"ということを証明し、世界にアピールする重要な遠征となります。 昨年のワールドカップをスタートに、今年のTOSHIBAスーパーパワーズカップでの優勝を経て、ヨーロッパで新しい日本の創造的なラグビーを見せてくれることを願っております。今回の3チームは強化を図る上で願ってもないチームです。今回をミニワールドカップのつもりでしっかりと戦ってきてください。 "For the Team"の精神で志を新たにがんばって欲しい。日本のラグビー史においていつまでも称えられる活躍となるよう頑張って来てください。」 ◎浜本強化担当理事コメント 「負けていいテストマッチはありません。今回の3戦すべて勝ちに行き、良い成果を上げてきてください。JAPANとして大きな飛躍となる遠征になることを祈っています」 ◎萩本監督コメント 「昨年のW杯や春の試合を通じて、"残り20分"をキーワードに掲げ、今回の合宿に臨みました。本日、最後の練習をしたわけですが、ディフェンス練習で『残り2分1点差で勝ってる、何とか凌ぎ切れ!』と声を掛けました。それからのディフェンスは本当に見事でした。選手一人一人がJAPANとしてディフェンスを意識し、全員に浸透した結果だと思います。このディフェンスが基盤となり、チームの一つの力となってくれると思っています。箕内キャプテンを中心にいいチームになってきました。このチームでいい結果を残せるよう頑張ってきたいと思います。日本でまたは、現地で応援いただくようお願い致します」 ◎箕内キャプテンコメント 「3戦すべて勝負します。全試合全力で戦いたいと思います。2011年のW杯招致へ向けても追い風となるような遠征にしたいと思います。頑張ってきます」 激励の言葉を送る日比野会長代行 浜本強化担当理事からも温かいお言葉を頂きました 日比野会長代行の挨拶を聞く選手たち 決意を語る萩本監督 自信にあふれた表情の箕内キャプテン この日26歳の誕生日を迎えた木曽選手 バックス陣 大久保選手 11月6日(土) <Jヴィレッジ合宿4日目> 欧州遠征直前合宿4日目、午前、午後ともに非常に充実した練習ができた。フォワードはラインアウトとキックオフの確認、バックスはアタック&ディフェンスを中心にサインプレイの確認を行なった。全体では、ボールの動きを止めない密集サイドのアタック練習がフルコンタクトで何度も繰り返され、激しいタックルに顔がゆがむ場面も見られた。 この日、先のアジア大会で名誉の負傷を負って、参加が遅れていた、上田選手がチームに合流。28名のスコッド全員が揃った。 夜には宿泊先を温泉旅館真砂屋へ移動。いつもとは一味違った畳の宴会場での夕食を楽しんだ。 (総務/尾崎貴浩) 夕食は宴会場で 山本選手 11月5日(金) <Jヴィレッジ合宿3日目> 合宿3日目、雲ひとつない空の下で、午前中の練習がスタート。ウォームアップからヒットシールドを使った、ディフェンスの確認、その後FW・BKに分かれてユニット練習が行われた。FWは昨日に続いてスクラムマシーン相手に何度も確認を行う。選手の口から「8人で組もう」「もっと一つになろう」という声が自然に発せられるよい雰囲気、日に日にまとまりを見せている。その後、15人で「リズム&テンポ」と呼ばれる、合わせを行い終了した。 午後はOFFとなり、思い思いの時間をすごした。ほとんどの選手が身体を休ませることに専念していたが、数名が近くの川で行われるサケ漁見学ツアーに出かけた。漁は「あわせ網漁」と呼ばれ、次々と約400匹のサケが陸に引き上げられて行く。力強く暴れるサケを見て選手たちも大きなパワーをもらったようだ。 (総務/尾崎貴浩) FWはスクラムマシーンと格闘 ラインアウトも確認 サケ漁見学ツアー 11月4日(木) <Jヴィレッジ合宿2日目> Jヴィレッジでの合宿も二日目に入り、練習も本格的に始動しました。午前中には、ディフェンスの確認から始まり、ユニットをじっくりと合わせました。特にFWは、太田コーチによるスクラムセッションで、スクラムを入念に確認しました。 午後にはディフェンスの確認を行った後に、練習の真ん中でフィットネスを行いました。疲れた状態でも集中力を高めたプレーができるようにと、フィットネス後にアタックのリズム&テンポの確認を行いました。練習中には、箕内キャプテンからも「しんどい時こそ頑張ろう!」と繰り返し声が出され、チーム一丸となり戦おうという気持ちがチームに広がってきています。 また、午後の練習から、今利選手が合流しました。到着後すぐのフィットネスから元気に練習に参加していました。フィットネスからということもあり、みんなから大歓迎されていました。 (テクニカル/山下修平) 練習前のストレッチング 中央に箕内キャプテン 11月3日(水) <Jヴィレッジ合宿1日目> 7月4日に一度解散したJAPANが再度集結。12時に東京駅をバスで出発、渋滞も無く2時間40分ほどで福島県のJヴィレッジに到着。従業員の方々の温かい歓迎を受け早速16時からグラウンドで練習が行われた。内容は初日ということもありストレッチを入れながらのタッチラグビーで終了。 夜には長いミーティングが行われた。アンチドーピング、リスクマネジメントの講義に続いて自己紹介へ。萩本監督からは「今日からはJAPANというひとつのチームです。所属チームの紹介はいらない、名前と決意だけを言って欲しい」との言葉を受け、皆の心が一つになった。その後、佐野コーチが映像を使いながら、JAPANの方向性を説明。どんな状況でもパフォーマンスを発揮できる、タフなチームを目指しチームが始動した。 (総務:尾崎貴浩) 初日夜は長いミーティング 手前左に元木選手、右に大久保選手