●4月3日(金) DAY4

いよいよ大会前日になりました。
朝のチームミーティングで瀬川ヘッドコーチは大会に出場する12名を発表しました。あわせて「まずはプール戦で2勝。全体ではベスト8。これしかない」とチームの目標を再確認。
ロジャー・ランドルスキルコーチは「いいキャプテンズラン(試合前日練習)をして、いい形で大会に臨もう」と呼びかけ、みんなの心が1つになったところで、チームはトレーニングを行う辰巳の森ラグビー練習場に向かいました。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート

小雨の降る肌寒い天気でしたが、坂井キャプテンがトレーニング前に語った
「ベスト8。そのための練習をしよう。80%ではなく100%。勝つ空気を作って最高のキャプテンズランをしよう」という言葉通り、
緊張感のある良い雰囲気の中、大会を前日に控えた最後のトレーニングを行いました。

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今回、日本代表選手には3名の大学生が選ばれました。左から松井千士選手、合谷和弘選手、藤田慶和選手。試合では彼らの俊足にご期待ください!

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午後はチームホテルで行われた大会前日記者会見に参加し、約40名のテレビや新聞のメディアの方々を前に、一人ずつ大会に向けて抱負を語りました。

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最年長のベテラン吉田大樹選手
「日を重ねるごとにチームの結束力は強まっている。コンディションも上がってきた。明日は楽しんで試合に臨みたい」

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セブンズワールドシリーズ初出場になる高井迪郎選手
「もう代表ジャージーに袖を通すことは無いと諦めかけていたところ、
チャンスをもらってここまでこれた。自分にできることは限られているけれど、ジャパンの誇りを持って精一杯のプレーをしたい」

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瀬川ヘッドコーチがセブンズに最も合う選手の一人と語る豊島翔平選手
「3年ぶりの東京セブンズ。今から試合を楽しみにしている」

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セブンズ王国のフィジー出身で今年の3月に日本国籍を取得したトゥキリ ロテ ダウラアコ選手(写真右)
「ベスト8目指して頑張ります!」

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夜は、選手一人ひとりに大会で着用するジャージーが手渡される「ジャージープレゼンテーション」を行いました。

ジャージーを渡す役目を担ったのは鈴木貴士選手。冒頭の挨拶で「今までやってきたことを100%グラウンドで出してください。出すのは難しいことだけど、1試合で全部出し切れたら、ベスト8はいけると思います。チームを信じて、仲間を信じて、みんなで勝ちましょう」と明日から戦うメンバーにエールを送りました。

鈴木選手からジャージーを受け取った選手は、セブンズにかける自身の思いをみんなの前で一言ずつ話しました。中には感極まって目頭を熱くする選手も。

セブンズの主要大会出場記録過去最多の桑水流裕策選手
「試合をファンの方々に生で観てもらえるチャンス。セブンズの価値を高めるためにも勝ちましょう」

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チームのムードメーカー彦坂匡克選手
「チームに支えられてここまでこれた。明日から6試合、最高のゲームをしましょう」

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香港セブンズで大活躍した後藤駿弥選手
「このチームで勝利を掴みたい。明日は3戦全勝できるよう頑張ります。楽しみましょう」

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「スーパースター」ことレメキ ロマノ ラヴァ選手
「誇りを持って桜のジャージーを着ます。心をひとつに、チームをひとつに、ベストを尽くして頑張りましょう」

昨年の東京セブンズでは代表候補から外れて悔しい思いを経験した合谷選手
「これまでのセブンズワールドシリーズでは自分の中でベストなパフォーマンスができていなかった。明日からの試合では最高のプレーをしたい」

15人制日本代表候補にも選出されている藤田選手
「ジャパンハートを持って、どれだけきつくても勝ちにこだわって頑張っていきましょう」

最年少の松井選手
「セブンズワールドシリーズで負ける度に坂井キャプテンが『次は勝とう』というのが悔しいし、言わせてしまっていることに申し訳ない気持ちでいた。東京セブンズでは『次も勝とう』と言ってもらえるように、全員で勝ちにいきましょう」

最後に、チームを牽引する坂井キャプテンは次のように語り、ジャージープレゼンテーションを締めくくりました。
「キャプテンとしてこれまでみんなにたくさん話してきましたが、今回だけは言葉がありません。背中で引っ張っていきたいと思います」と声を詰まらせました。

それを温かく見守るスタッフたち。

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日本のセブンズ代表は自分たちを「ファミリー」と称するほど選手同士の結びつきが強いのが特徴です。
昨年に初めてコアチームに昇格して今シーズンはセブンズワールドシリーズで6戦を戦ってきた日本代表。
各大会、いずれもメンバーの入れ替えはありましたが、
これまでセブンズワールドシリーズを戦ってきてくれたメンバーや、途中離脱したメンバー、
共に喜怒哀楽を経験してきた仲間だからこそ共感できるファミリーの絆がここにはありました。

香港から帰国してわずか4日。選手にとってはタフな合宿期間になりましたが、いい準備をしてここまでくることができました。
大会本番目前。桜の季節に、桜のエンブレムを背負った日本代表が秩父宮で開花します!
応援よろしくお願い致します!

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●4月2日(木) DAY3

本日はウェイトトレーニングとグラウンドでのトレーニングの2セッションを行いました。

ウェイトトレーニングは株式会社ドームのジムをお借りしました。
壁にはこちらのジムを利用している名だたるアスリートの写真が。選手達のトレーニングにも気合いが入ります。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート
 
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ウェイトトレーニングの後はグラウンドに移動。
移動中のバスはトゥキリ選手のセレクトで気分が高揚するような曲を大きな音で流すのがチームの定番です。

グラウンドでは爽やかな春の陽気の中、フォワードとバックスに分かれてユニットトレーニングを行い、試合で必要になる戦術の合わせなどを行いました。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート
 
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トレーニング後にはレメキ ロマノ ラヴァ選手が海外メディアのインタビューに答えました。
海外メディアからは日本の「スーパースター」と評されるレメキ選手。今シーズンのセブンズワールドシリーズでは合計で15トライをあげていて、世界11位の記録を樹立しています。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート

最後になりますが、今朝、香港セブンズを果敢に戦いチームに貢献してくれた山下楽平選手が、負傷のためこの合宿から離脱しました。
最後の挨拶では「残留を目指して頑張りたかったのですが、コンディションが完全ではないのでチームを離れます。応援しているので頑張ってください」と他のメンバーに呼びかけ、東京セブンズへのバトンをつなぎました。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート

いよいよ明日は大会前日です。山下選手の分までチームは全力で戦うのみです。
引き続き応援よろしくお願い致します!

●4月1日(水) DAY2

大会3日前の本日は曇り空の下、タックルやディフェンス、キックにフォーカスしたトレーニングを約1時間行いました。
初日の対戦相手となるアルゼンチン、サモア、フランスを想定したトレーニングに熱が入る選手たち。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート
 
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グラウンドの周りは春らしく桜の花が満開。
東京セブンズではサクラのエンブレムを背負うことになる選手たちが、まるで桜の木に歓迎されているような瞬間でした。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート

トレーニングの後はプールリカバリーへ。
坂井克行選手は、全出場チームのキャプテンが集合して写真撮影する「キャプテンズフォト」に参加するため別行動。
こちらも桜の木の下で、優勝トロフィーを囲んでの撮影になりました。
全チームのキャプテンが勢揃いするキャプテンズフォトは圧巻で、撮影会場はセブンズ独特の国際色豊かな雰囲気に包まれました。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート

日本代表は東京セブンズの大会初日で12:34にアルゼンチン代表、15:30にサモア代表、20:04にフランス代表と対戦します。
フランス戦は、期せずして桜の咲き誇る皆既月食の夜!
応援して頂くファンの皆様にとって歴史的な瞬間となるように、チーム一同、桜のエンブレムを胸に勝ちにこだわって頑張って参ります。

●3月31日(火) DAY1

いよいよ本日から東京セブンズに向けた男子セブンズ日本代表の直前合宿がスタートしました。
先週末の香港セブンズからわずか3日後の本日、東京セブンズに参加する全コアチームは都内にあるチームホテルに集合し、今週末の東京セブンズに向けてすでに準備を始めていました。

男子セブンズ日本代表は昨日帰国し、今朝から本格的にトレーニングを始めました。
香港セブンズに出場したメンバーに加えて、豊島翔平選手、高井迪郎選手、藤田慶和選手が加わり、合計14名で直前合宿を行います。

今朝は2グループに分かれてトレーニングを行いました。
1グループはウェイトトレーニング、もう1グループは明治大学の協力のもとに、八幡山でグラウンドトレーニングを行いました。
天気は晴れ。初夏のような強い日差しの下、1時間強、走るトレーニングやタックルの練習、アタックディフェンスなどで汗を流しました。

男子セブンズ日本代表「東京セブンズ」直前合宿レポート
 
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アイスバスを囲んでポーズを取るのは左から鈴木貴士選手、吉田大樹選手、後藤駿弥選手です。

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午後は「メディアオポチュニティー」を開催。全選手と瀬川ヘッドコーチがメディアの皆様の取材に対応し、東京セブンズに向けての意気込みなどについて語りました。

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チームを牽引する坂井克行選手は取材で「東京セブンズではベスト8以上しか見ていません」と力強く語りました。

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ニュージーランドでの留学を終え、久々にセブンズの合宿に参加した藤田慶和選手は
「新しいことは常にしっかり学びつつ、自分の強みを活かしてチームに貢献していきたいです。
今シーズンのセブンズワールドシリーズでジャパンはずっと悔しい思いをしているので、日本のファンのみなさんの前でベスト8を狙いに、いい準備をして本番に臨みたいと思います」と語りました。

セブンズワールドシリーズでは全チームが一同に会して同じホテルに宿泊します。
食事会場も全チーム同じで、食事時間になると大きな宴会場に各国の選手が集まります。
ちなみに選手たちに人気のメニューは目の前で焼いてもらえる鉄板焼きステーキ。焼き加減はもちろんウェルダンだそうです。

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男子セブンズ日本代表の東京セブンズ直前合宿は4月3日まで続きます。