■2014年9月12日(金)
キャンプ2日目。すでに恒例となった「ヘッドスタート」から開始。
全体でストレングス、ユニットではFWはラインアウト、BKはポジショナルスキルを行いました。
選手たちは早朝から意欲的に取り組み、良いセッションとなりました。
強度を上げたストレングストレーニング。選手の悲鳴が聞こえてきます。
クオリティの高いラインアウトを目指して、反復練習。
スクラムハーフのポジショナルスキルトレーニング。前を見ながらのプレーを意識します。
朝食・睡眠を挟んで、11時からは日本代表スタッフによるコーチングセッション。
ユニットに分かれて、BKは沢木敬介日本代表コーチングコーディネーターから指導を受けました。
大きな声でテンポよくトレーニングが進められました。コミュニケーションの大切さ、ハンズアップやフォロースルーなどの基本テクニックの徹底を中心に、ミスが起こればすぐにプレーを止め、なぜミスが起こったのかを選手に考えさせていきます。
時に厳しく、時にユーモアを交えながら進められました。選手たちは息つく暇もなく、かつ集中力高く取り組んでいました。
エディ・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチも指導に加わり、ミスの多い選手たちに「気持ち・情熱がない」と厳しく指導していました。
FWはスティーブ・ボーズウィック日本代表FWコーチのラインアウトセッション。
様々なトレーニングドリルで飽きさせることなく練習が進んでいきます。
「オヤユビ(親指)・インサイド!」と、日本語を交えながら次から次へとドリルが繰り返されました。自らが見本となり、重要なポイントを明確に指示し、ラインアウトのクオリティが確実に上がっていきました。
エディ・ジョーンズHCが見つめる中でのラインアウトセッション。
自らが見本を示し、選手にわかりやすく伝えます。
最後は実戦形式でのトレーニング。
練習の最後に、見学に来ていた日本ラグビー協会の田代芳孝理事から激励の言葉がありました。
その後、エディ・ジョーンズHCから今日の練習のレビューを聞きました。
オールブラックス(ニュージーランド代表)キャプテンのリッチー・マコウを例に挙げ、「世界を意識してたった今から決意を持って練習に取り組むこと」、「そんなスパゲッティのような腕では世界と戦えない」、「次に会うときには太い腕の君たちに会いたい、約束できますか?」と、多くの話がありました。
解散後も、沢木スポットコーチ・ボーズウィックスポットコーチともに積極的に選手の輪に入り、細かなテクニックや一緒に体幹トレーニングを行うなど、選手にとって有意義な時間となりました。
午後は1on1ミーティングを実施。選手個人の課題や強みを明確にしながら、担当コーチと積極的にコミュニケーションを図りました。
夕方の17時に府中を出発して、東京の秩父宮ラグビー場に向かいました。
ジャパンラグビートップリーグ2014-2015 1stステージ第4節、東芝ブレイブルーパス-NECグリーンロケッツの試合を観戦しました。
試合前の教育プログラムとして、来場者の皆様へ日本代表活動の告知、来場・応援の呼びかけを行いました。
選手たちは慣れないチラシ配りで戸惑いも見られましたが、仲間とともに次第に声を出しながら大量のチラシを配りました。
試合は、ただ観るだけでなく、課題を持って観戦しました。レフリングへの対応とポジショナルスキルについて各自レポートを作成しました。
ポジション毎にまとまって座り、コーチが中心となって主だったプレーについて議論を深めました。
トップリーグを初めて観戦する選手もおり、しかもラグビーの聖地・秩父宮でのナイターゲーム。平日ながら7,000人を超える観衆に高校ラグビーとは一味違った応援風景。
キャンプに参加した選手たちが近い将来、このグランドで実際にプレーし活躍できることを期待しています。
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