日大 0-59 東海 日大 0-59 東海 日大 0-59 東海 日大 0-59 東海
マッチリポート

日本大学 0-59 東海大学

(1回戦/2008年12月20日 at東京・秩父宮ラグビー場)

リーグ戦の初めに対戦した両チームによる再戦となった。前半15分頃まで一進一退が続き、両校無得点。東海のノックオンが目立つ中、両チーム共にショートパントで攻めるが、効果的ではない。17分、東海はペナルティーから速攻、左へ廻しリーチがポスト左へトライ。吉田ゴール成功。26分、東海の市原が相手を二人抜きポスト右へトライ、吉田ゴール成功。吉田はどの試合でもキック後、キックティを拾って競技員の学生へ必ず手渡している。この態度は立派であり気持ちのゆとりを感じる。その後、日大は再三、相手ゴール前へ攻め込むがミスもあり得点できず。逆に東海は38分ラックから右へ廻しリーチが二つ目のトライ、吉田ゴール成功。その後、東海はトライを一つ追加し日大0-28東海で前半を終了。

後半、日大は相手陣でプレーしている時間が短かった。17分頃まで、両チームともミスが目立ち無得点。18分、東海は自陣22m付近でハイパントをキャッチ、リーチ-豊島-リーチとつなぎ、最後は荒木が中央にトライ、吉田ゴール成功。リーチは重要な場面で攻守に顔を出しチームを助けている。その後、東海は一方的に攻め、四つのトライを重ねた。日大0-59東海で試合終了。日大は頑張ったが、東海のディフェンスを破れず無得点。東海は大勝したが、ミスが多く次戦への課題を残した。(新井章久)

会見リポート

日本大学の重田監督(右)と馬渕キャプテン
日本大学の重田監督(右)と馬渕キャプテン

日本大学

○重田勇夫監督
「リーグ戦での感触と違って、レベルの差が歴然としていました。けが人が出て、選手層の薄さとフィットネス、基本的な走りこみの不足を感じました。東海さんはさらにレベルアップしていたと思います」

──マフィレオ選手の交代は?
「捻挫です。長引かせると3年ですので、まずいと判断しました。セブンズ日本代表でもありますし大事をとりました」

○馬渕武史キャプテン
「大学選手権を素晴らしい環境で経験でき、感謝しています。フィットネス、コンタクト、すべて東海大さんが上でした。今年はこういう結果になりましたが、来年こそ、後輩たちが強いチームを作ってリベンジしてくれると信じています。東海大さんは、ポイントへの集散、ディフェンスも少人数で、素晴らしいと感じました」

日大 0-59 東海 日大 0-59 東海 日大 0-59 東海
 

東海大学の木村監督(右)と岸キャプテン
東海大学の木村監督(右)と岸キャプテン

東海大学

○木村季由監督
「本日はどうもありがとうございます。トーナメントの第1試合で、日大さんの強みであるFW、タックルの強さが出て、少し受けに回ったところがありましたが、選手たちがいろいろ修正してゲームを進めてくれました。自分たちのミスからリズムを崩した時間もありましたが、勝てたことと無失点に抑えたことは評価できると思います」

○岸直弥キャプテン
「本日はどうもありがとうございます。試合を通じてミスが多く、自分たちでなかなかテンポを上げられないことが反省です。また、準備してきたことを出せないこともありました。修正して、試合で出せるようにしたいと思います。良い場面もあったので、そこは継続してもっと伸ばしていきたいと思います。監督の言うとおり、無失点で抑えたのはすごく良かったと思います」