藤内レフリー「CARLTON SUPER 7’s」参加報告

藤内有己 日本協会公認 A1級レフリー

○参加日程・大会等について

日程: 2012年5月31日(木)-6月3日(月)
場所: スリランカ コロンボ
大会名: CARLTON SUPER 7’s コロンボ大会(2012年6月2日・3日)

○大会概要

・スリランカ国内で10チームが編成され、2週にわたってトーナメント(KANDY大会:5月26・27日、COLOBO大会:6月2・3日)を開催。各大会の優勝と両大会での順位を踏まえて総合優勝を決定。 ・レフリーはイングランド協会、フランス協会、スリランカ協会、日本協会より参加。当方以外の参加レフリーは以下のとおり。 Ohntimothy Wigglesworth レフリー (イングランド) Thomas Leighton Foley レフリー (イングランド) Andrew Philp Jakson レフリー (イングランド) Christo Theberdos レフリー (フランス) Aruna Rankothge レフリー (スリランカ) 平林 泰三 レフリー (日本協会A)

※スリランカ協会より、アシスタントレフリー・インゴールジャッチが15名程度参加。 ※KANDY大会には、日本より原田 隆司 レフリーが参加。

・初日は、10チームを5チームずつ2グループに分け、各グループで総当たり戦を行い各グループ1-5位の順位を決定。2日目は、両グループの1-4位の8チームで1回戦を行い、勝者4チームは準決勝進出。敗者4チームで前日の5位2チームの計6チームを、再び3チームずつの2グループに分け、各グループで総当り戦を行って1-3位の順位を決定。各グループ1位同士が5-6位決定戦、同2位同士が7-8位決定戦、同3位同士が9-10位決定戦。 ・各チームには、海外のトップコーチ・トッププレーヤーが参加。メンバー構成は3名以内の海外のプレーヤーの出場を認め、その他はスリランカ国内のプレーヤー(21歳以下のプレーヤーを1名含む)で構成するという規定。

※海外のトッププレーヤーはNZ、フィジー、サモア、南アフリカ、イングランドのセブンズ代表チームのメンバーであり、IRB東京セブンズ大会等で活躍したDJ Forbes、Tim Mikkleson、Matthew Turner、Dan Norton等が参加。

・海外トップコーチのコーチングやトッププレーヤーのパフォーマンスは、もともと優れた身体能力を持っているスリランカ国内のプレーヤーに非常にいい影響を与え、高いパフォーマンスを引き出していた。そのため、各試合ともボールがクイックに動き、激しいコンテスト局面が続くゲームとなっていた。 ・全試合生中継で、観客は数千人規模。特に、2日目の順位決定戦以降、会場は満員となり、非常に盛り上がっていた。スリランカ国内でのラグビーの人気の高さを感じた。 ・担当ゲームは、以下のとおり。 <1日目>: 平林レフリー:3試合、藤内:3試合 <2日目>: 平林レフリー:3試合(Finalゲーム(1-2位決定戦を担当)、藤内:2試合(9-10位決定戦)
ゲーム前のブリーフィング
<その他> ・アジアラグビー貢献活動「アジアンスクラムプロジェクト」の一環として、日本協会からスリランカに派遣されている小原崇さん(IRB コーチエデュケーター)も大会に来ており、スリランカ国内でのラグビーの現状等についていろいろと話を聞かせていただいた。
小原コーチエデュケーター(中央)と平林レフリー(左)とともに

○大会を終えて

初めての海外大会への参加であっため、多くのことを学び非常にいい経験ができた大会となった。特に、「環境適応力の重要性」と「レフリングの基本事項の徹底の重要性」に改めて気づかされた。 ・環境適応力の重要性について 時差の影響はほとんど感じなかったが、厳しい環境(高温多湿)への適応に時間がかかり、特に初日の午前中はフィジカルコンディションをあげることが難しかった。どのような環境でもすぐに適応して、フィジカルコンディションをベストな状態に持っていくためのスキルの重要性を改めて気づかされた。今回の経験を踏まえ、そのスキルについて引き続き研究をしていきたい。 ・レフリングの基本事項の徹底について 先に述べたとおり、激しいコンテスト局面が続くゲームのため、基準を示して、的確な判定を積み上げていくことで、プレーヤーがゲームに集中できる環境を作っていくことが求められた。 ※その点が出来なかった場合には、ゲームが不安定な状況になるケースがあった。 そのため、レフリングの基本事項“ブレイクダウンを常に近くで判定し、タイムリーに、笛や言葉で伝えていくこと”の徹底が重要であり、このことは、どのカテゴリーのゲーム(海外のゲームであっても)にも通じることであると改めて感じた。 ※言葉で伝える点においては、英語力の更なる向上の必要性も。 今大会を通じて改めて気づかされた点を踏まえて、今後のスキルアップに精進していきたい。 最後に、このような機会を与えてくれた日本協会 岸川審判委員長、出発の直前までスリランカ協会と航空券の手配等の調整をおこなっていただいた大瀧さん、大会参加期間中に多大なるサポートをいただいた平林さん、長期間不在にするのに係わらず快く送り出してくださった職場の皆様、家族に感謝を申し上げます。
 

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