久保レフリー IRB Junior World Championship France 2013 参加報告(フランス)

久保 修平 日本協会公認A級レフリー

1 はじめに

6月1日より6月23日までフランスにて開催された上記大会にレフリーとして参加いたしましたので報告させていただきます。

2 日程

6/1(土) 関西国際空港からシャルルドゴール国際空港経由でナント空港へ移動
6/2(日) リカバリー、ミーティング
6/3(月) ミーティング、トレーニング
6/4(火) マッチプレパレーション
6/5(水) Day1 South Africa vs USA
6/6(木) セルフレビュー、1on1レビュー、マッサージ、ミーティング
6/7(金) トレーニング
6/8(土) マッチプレバレーション
6/9(日) Day2 Ireland vs Fiji
6/13(木) Day3 New Zealand vs Ireland, Australia vs Fiji (AR)
6/18(火) Day4 Scotland vs USA
6/23(日) Day5 Samoa vs Scotland, Fiji vs USA (AR)
6/24(月) ナント空港からシャルルドゴール国際空港経由で関西国際空港へ移動
6/25(火) 帰国
ゲームの中日は、Day2以降も同じサイクルで行われました。

3 マッチオフィシャル

レフリー Mike Fraser(New Zealand), Stuart Berry(South Africa), Dudley Phillips(Ireland), Andrew Lees(Australia), Andrew Mcmenemy(Scotland), Luke Pearce(England), Marius Mitrea(Italy), Ian Davies(Wales), Shuhei Kubo(Japan) マネージャー Joel Jutge(France) セレクター Donal Courtny(Scotland), Lyndon Bray(NZ), Tappe Henning(SA), Clayton Thomas(Wales) アナリスト Rhys Jones(Wales) Phil Dunne(Ireland)

4 担当試合

Day1 South Africa 97 vs USA 0 Day2 Ireland 46 vs Fiji 3 Day4 Scotland 39 vs USA 3

5 内容

期間中は指針(ビッグ5)の確認、ARとの連携、ポジショニング、ファウルプレー、マッチオフィシャルチームとしてのあり方、マッチレビュー、レフリーとしてのフィロソフィー等、多岐に渡ってミーティングやディスカッションが行われました。ここでは、レフリーとしてのフィロソフィーついてご紹介したいと思います。 近年ラグビーはスピーディーでコンテストも激しく、また戦術もより緻密になり全てにおいてレベルが上がっています。その中でレフリーが担う役割も増してきており、ゲームの中で起こる様々な局面に対して的確で早い判断が求められています。特に国際試合のようにプレッシャーが大きな場でもレフリーとして正しいレフリングが一つ一つの局面で発揮できるよう、自分自身の中で立ち返れる場所(フィロソフィー)を持つことが必要になってきます。 以下、セレクターのLyndon Bray氏の紹介したフィロソフィーです。 1.Quick ball 2.Quick sequence 3.Space 4.Flow フィロソフィーというと難しそうなイメージがありますが、上記の4つをキーポイントにしてラグビーをシンプルに捉えて、問題が起こればそこに立ち返りレフリングをしていくことの重要性が説かれました。

6 まとめ

昨年に引き続きIRBが主催する大会にレフリーとして参加させて頂いたことを、とても光栄に思います。 急遽の派遣となり十分な準備期間はありませんでしたが、今まで自分が積み重ねてきたことを発揮する ことができ、実りの多い大会となりました。 今大会において日本人レフリーとして判定の正確性には高い評価を頂いた一方、細かすぎてHarsh(厳しい)というコメントを貰うことも多々あり、スタンダードの違いを感じました。 今後は強みである正確性をベースにしつつ、状況に適した判定やマネジメントを高めていくことを課題に取り組んでいきたいと思います。 また、大会中は様々な国のレフリー達とお互いに仲間としてライバルとして刺激し合い、同じ時間を共有できたことは人生の大きな財産になりました。 この貴重な経験を周囲に伝えていくと共に、今後のレフリー活動に活かしていきたいと思います。 最後になりましたが、現地では大変お世話になりましたフランス協会の皆様、急な派遣にも関わらず快く送り出して下さった職場の皆様に、そしていつも多大な理解と応援をしてくれる家族に、この場をお借り致しまして心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 

RELATED NEWS