小澤大キャプテン インタビュー
「初戦のフィジーに全力ぶつけベスト8へ」

4月7日、香港でHSBCワールドラグビーセブンズシリーズ 2016-2017 第7戦 香港大会が開幕する。

今シーズン、同シリーズのコアチームに復帰し、全大会を転戦している男子セブンズ日本代表だが、第6戦カナダ大会終了時点でシーズン総合成績ではコアチーム中最下位の15位に甘んじている。

それでも、カナダ大会では、現実的には降格争いの相手であるロシア代表に21−0で完勝。13位決定戦でもスコットランド代表を19ー24と追い詰めるなど、チーム力は上向いているのも間違いない。

坂井克行、橋野皓介といったベテランも加わり、今シーズン初のベスト8進出へ手応えを感じている状況で迎える第7戦香港大会開幕を前に、小澤大キャプテンに抱負を聞いた。

——現在のチーム状態をどう捉えていますか。

「メンバーも少し変わって、楽しみです。香港セブンズは特別な大会だし、独特な雰囲気なので、そこにのまれなければ自信になっていく。全員が全力出し切れば、いい結果出ると信じているし、自信もあります」

——プール戦ではフィジー、ニュージーランド、ウェールズと戦います。今大会の目標は。

「ベスト8が目標です。そのためにも、まずは初戦のフィジー代表に全力をぶつけていく。初戦をいいかたちに乗り切れれば、そのあとの試合もいい流れでいけると思うので、いまはフィジー代表戦のことしか考えていないです」

——具体的にどういうラグビーをしてフィジー代表に勝つイメージでいますか?

「フィジー代表はボールをつないでくるチーム。ボールのつなぎ目のところで、2人目、3人目を意識して寄ってボールを取り返す。
フィジー代表は切れ目はあるので、そこを狙っていければ。アタックでは自分たちがスペースに仕掛けていく。フィジー代表がオーバーチェイスしたところに入っていければチャンスはある」

——ダミアン・カラウナ ヘッドコーチになって導入されているオフロードを多用するスタイルも自分たちのものしている感触もありますか?

「元々、日本代表がやっていたブレイクダウンをつくっていくスタイルと、ダミアンが提示してくれているオフロードでつないでいく部分をそれぞれ取り入れながら、自分たちの一番やりやすいやり方を見つけられている。一番大切なのは、ブレイクダウンにするのか、つなぐのかの見極め。(カナダ大会での)ロシア代表、スコットランド代表戦が一番よかったし、これからどんどん良くなっていくと思います」

——長年、セブンズ代表を引っ張ってきた坂井、橋野両選手がメンバーに戻ってきています。

「チームにいい影響を及ぼしてくれていると思います。経験値が大きいので、修正する際にも的確に対応してくれるし、グラウンド上でもしっかり声も出してくれて頼りになります。アタックに関してはプレーメイカーだし、コミュニケーション能力も大きい」

——若い選手たちもこのレベルでの経験を続けて、成長しているのでは?

「第7戦なので、フィットしてきた。自信をもってプレーできれば、通用する部分も十分ある。香港の特別な雰囲気の中でのまれないでプレーできれば、さらに自信になっていくはず」

——キャプテンとして意識していることは。

「戦術で引っ張ってくれるのは坂井さんや、橋野さんがいるので、自分はグラウンドで一番体張って、走って、運動量で。そこで引っ張っていければいいと思っています」

text/photo by Kenji Demura