2014年1月7日(火)に近鉄花園ラグビー場にて開催された「U18合同チーム東西対抗戦」の模様をお伝えします。

本試合は高校ラグビー活性化の一環として合同チームの東西対抗戦を実施することで、規定上「花園」に出場できない少人数校の高校ラガーメンに夢と希望を与え、高校ラグビー全体の盛り上げに繋げるため、「第93回全国高等学校ラグビーフットボール大会」決勝戦の試合前に行われました。

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東軍 0-31西軍 (前半0-19)

 

 

 ラインアウトキャッチのチェック 東軍
試合前練習を行う西軍
西軍キャプテン 大嶺景丸選手
前日にも行われた両チームでのスクラム確認 レフェリーも交えて
グラウンドに入る前に一礼
東軍 円陣
西軍 円陣
選手・レフェリー入場
コイントス 高橋真弓レフェリー
東軍ボールのキックオフ
 試合を見つめる東軍の選手とコーチ陣
中央は篠崎政仁キャプテン(崎は正しくは「山」へんに「竒」)
西軍の選手とコーチ陣
スクラムからの攻撃
独走してトライ
先制トライを奪った西軍・隠塚泰晴選手
モールを押す東軍
ラックからつないでトライ 西軍・大谷和寛選手
激しいタックル
西軍・中川陸選手のトライ
ノーサイド
最後にお互い握手
キャプテンコメント
■東軍 篠崎政仁キャプテン(崎は正しくは「山」へんに「竒」)
「(自分が出場した)後半はスクラム以外圧倒されてしまい、自分のプレーも悪く仲間に申し訳ないと思う。お客さんがいっぱいの、こんなに大きい会場で試合をするのは初めてなので、すばらしい経験をさせてもらった。このチームの仲間と試合ができてよかったし、楽しかった」

■西軍 大嶺景丸キャプテン
「とても楽しかった。高校ラガーマンの夢である花園ラグビー場で試合をさせてもらい、感謝している」

 

東軍
西軍
両チーム集合写真

マッチリポート
気温9度、天候は快晴、観客数は3500名。主審は昨年同様高橋真弓さんが務め、東軍のキックオフでゲームが開始された。

開始2分西軍は、自陣ゴール前15mまで攻め込まれたが左スクラムから9番上野(滋賀・玉川高)・10番大嶺(沖縄・宜野座高)・12番北地(大阪・履正社高)・15番三好(奈良・高田高)・14番恩塚(大分・昭和学園高)とまわし、14番恩塚80m独走し中央にトライ10番のゴールも成功し7対0とした。7分には西軍が、東軍のゴール前中央付近のペナルティからラックを作り右へ持ち出した3番木内(徳島・城南高)が中央にトライ、10番のゴールも成功し14対0とした。その後一進一退の後19分には、西軍が東軍のゴール前10m付近の右ラックから、9番上野・8番大谷(広島・宮島工業高)とつなぎ8番大谷が右中間にトライ、ゴール不成功で19対0とした。残りの10分間は東軍がゴール前まで再三攻めるが、トライまでいかずそのまま前半を終了した。

両軍ともメンバーが入れ替わった後半は、両チームともゴール前までは攻めるが、ディフェンスが堅くトライまではいかなかった。均衡が破れたのは後半22分、東軍のゴール前10m付近中央スクラムから7番伊勢田(福岡・福岡西陵高)が左サイドに持ち出し左中間にトライ、ゴールも成功し26対0とした。その後26分には、西軍が東軍のゴール前10m付近のラックから、17番中川(和歌山・田辺高)が抜け出てそのまま左中間にトライ。ゴールはならず31対0とした。残りの4分間は、ノーサイド寸前まで東軍が西軍のゴール前まで攻めるが後一歩のところで反則し、そのまま試合が終了した。

展開力に勝る西軍が、終始主導権をにぎりリードしたゲームだった。東軍は、FWを中心に密集からのサイド攻撃を試みるが、西軍のディフェンスに阻まれ最後まで崩すことができなかった。西軍の反則によるPKからのエリア取りのタッチキックが十分できず零封された。

これで、対戦成績を西軍の5勝1敗とした。試合終了後は、両軍監督からラグビーへの熱い思いや感謝の気持ちは忘れないようになど、ねぎらいの言葉をかけられ全国各地に戻っていった。

(全国高体連ラグビー専門部副部長・阿部雅博)