日本文理大学 12-21 東京学芸大学 【決勝 2014年1月6日(月)/愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】 暖かい日差しが注ぎ、やや強風というコンディションの中、日本文理大学のキックオフで試合が開始された。 開始直後から風上の日本文理大学はキックを有効に使い東京学芸大学陣内に攻め込む。東京学芸大学もSO川村のキックで陣地を挽回しようと試みるがなかなか自陣を脱出することができない。スクラムでも優位に立つ日本文理大学は前半7分にPKからクイックスタートで大きくゲインし、ゴール前の攻防でFWが押し切りHO杉本が先制トライを奪って7-0と先制した。 対する東京学芸大学はディフェンスで粘り、日本文理大学のミスを誘う。前半23分に初めて日本文理大学陣内深くの位置でマイボールラインアウトを得た東京学芸大学が硬いバインドのモールを押し込み7-7の同点とした。対する日本文理大学はハーフバック団の長短のパスにフラットにランナーが走り込む攻撃的なラグビーで得点を狙うが、自らのミスと東京学芸大学の好タックルで攻撃権を手放してしまう。懸命の防御から切り替えした東京学芸大学は前半36分に、またもモールを押し込みゴールラインに迫る。最後はNO8田島がトライを奪い7-14と逆転に成功して前半を折り返した。 後半に入り風上に立った東京学芸大学は10番SO川村がロングキック、クロスキックを使い分け日本文理大学陣内に攻め込む。22m付近ラインアウトからモールを押し込み、密集サイドの攻防からPR熊谷が飛び込み7-21とリードを広げる。 その後も個々のスピードとパワーで勝る日本文理大学が攻撃を続けるが、東京学芸大学の組織的なディフェンスラインと懸命なタックルの前にゴールラインをなかなか超える事が出来ない。日本文理大学が攻め込み、東京学芸大学が防ぎキックで大きく陣地を挽回する展開が繰り返される。 諦めない日本文理大学は連続攻撃で得たPKのタッチキックから大きく前進し、ラインアウトから後半31分にPR渡辺が飛び込み12-21と追いすがる。ノーサイドまで日本文理大学は攻撃の手を緩めないが、リードする東京学芸大学も一歩も譲らない。 見応えある攻防が続いたが、その後スコアは動かず東京学芸大学の勝利となった。 (中本光彦)