立命館大学 35-42 東海大学【セカンドステージ 2013年12月15日(日) /愛知県・名古屋市瑞穂公園ラグビー場 】 冬の寒空の下、立命館大学のキックオフで試合が開始された。開始から強い風上に立った立命館大学が猛攻を仕掛ける。セットプレーで優位に立った立命館大学は前半1分にトライ、7分にPG、13分、21分にもブレイクダウンを連取から連続トライを奪う。対する東海大学は動きに硬さが見られ、ミスでチャンスを掴めない。さらに立命館大学はスクラムから右に展開し、トライを奪い一方的な展開になると思われた。しかし、東海大学は前半終了間際に大外を11番石井が走り切り反撃の狼煙をあげて前半を30-7で終了した。 後半はさらに強くなった風上に立つ東海大学が猛攻を仕掛ける。前半4分にPKの速効からブレイクダウンを連取し10番野口がトライを奪うと、スピードあるハーフ団がボールを動かし、8分、10分、13分、15分と5連続トライを奪い返し30-42と一気に逆転する。立命館大学は1トライを返し35-42とし反撃に出るが東海大学陣正面で得たPKを痛恨のタッチキックミスで得点チャンスを逸する。その後、両チームが積極的に攻撃を仕掛けるが得点は動かず東海大学が30点差を跳ね返す大逆転で勝利を収めた。 (中本光彦・名倉康平) photos by RJP Kenji Demura 立命館大学の中林監督と庭井キャプテン photo by RJP Kenji Demura 立命館大学 ○中林正一監督 「ありがとうございました。負けたら終わりだから前半から思い切り行こうと試合に臨みました。後半はゲームコントロールがうまくいかずに東海大学にやられてしまった」 ──後半にどのようなプランで入ったのか? 「リードの立場で後半に入ったのですが、負けているというスタンスでもう一度気持ちを引き締めて臨もうとした。ゲームプランとしては変えずに臨んだが、一人目のタックルが甘く受けてしまった」 ○庭井祐輔キャプテン 「今日はありがとうございました。前半は今シーズンやってきたことがうまく出来ました。後半はゲームの入りが悪く、その流れを取り戻すことができなかった」 ──相手のプレッシャーは感じたか? 「プレーしていて、相手の気持ちのあるプレーを感じた」 ──次が最後の試合だが4年間やり通してきたことは何か? 「DFに自信を持ってきた。次の試合もDFをしっかりやりたい」 ──関東との差はどのあたりにあったか?通用した部分はどこか? 「ゲームの質、準備が違った。負けたら終わりの試合でも修正しきれなかった。気持ちの部分が大きい試合だった」 ──風の影響は大きかったか? 「エリアがとれずに苦戦した。一度自陣に入られるとなかなか出られずに苦しかった」 ──後半27分にPKから狙わずタッチを出したことについて。 「1年間モールをやってきたので強い意志を持ってラインアウトを狙った」 photos by RJP Kenji Demura 東海大学の木村監督と三坂ゲームキャプテン photo by RJP Kenji Demura 東海大学 ○木村季由監督 「本日はありがとうございました。意図的に強風の中でも風下を選択した。立命館大学の気迫から5トライを奪われる展開となったが、諦める気持ちを誰一人も持たずに頑張った。厳しいゲームになることは予想していたので、この経験を来週以降にも続けたい」 ──風の影響はどれくらいあったか? 「精神的な優位性があったと思う。前半の最後に1本とったのが大きかった。試合開始はいつも通り風下を選択した」 ──後半のトライを重ねた場面での評価は? 「特に後半開始すぐに1トライ取ったことが大きかった。風の影響というよりも自陣から積極的に回した成果だと思う」 ○三坂幸生ゲームキャプテン 「FWサイドのDFが甘くて修正できずに得点を奪われた。後半は自慢の攻撃ができて逆転できたがDFが課題を分かったので来週までに修正していきたい」 ──気持ち的な部分はどうだったか? 「前半はうけてしまったが、風上に立ってからアタックをしっかりやろうと精神的な部分から声をかけた」