帝京大、東海大に続いて準決出進出を決める大学はどこ?
プールCは同大と大東大の一騎打ち、プールDは明大有利

27日、第52回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会はセカンドステージ最終戦を迎える。
4チームずつ4つのプールに分かれて戦われてきたセカンドステージは20日までに第2戦が終了。
すでにプールAの帝京大とプールBの東海大が第3戦を待たずに準決勝進出を決めている。

一方、プールCおよびDでは最終第3戦まで準決勝進出=首位争いが繰り広げられることになった。


<プールC>

  • 筑波大(7)−慶應義塾大(0)=11:40 東京・秩父宮ラグビー場
  • 同志社大(9)−大東文化大(12)=14:00 滋賀・皇子山総合運動公園陸上競技場
  • ※()内は第1戦終了時点での勝ち点(以下同)

プールCではセカンドステージ2戦2勝で首位に立つ大東文化大と1勝1敗で2位につける同志社大が一騎打ち。
大東文化大は勝つか引き分けで、実に16年ぶりとなる大学ベスト4が決まり、同志社大は10年ぶりの準決勝進出のためには最低でも直接対決での勝利が求められる。

「ディフェンスで前に出て1対1のタックルをしっかり仕留めて、アタックにしてもキープレーヤーがしっかり点を取ってくれるという理想的な試合展開」(PR本間優主将)を続けて、筑波大、慶應義塾大という関東対抗戦Aの強豪を倒して、平成11年度以来の大学ベスト4にあと一歩とした大東文化大。
セカンドステージに入って4トライを記録しているNO8アマト・ファカタヴァ、双子の兄弟でもあるLOタラウ・ファカタヴァ、キッカーも務めるWTBラトゥ クルーガー、セブンズ代表経験を持つLO長谷川峻太など、インパクトプレーヤーの前に出る力を原動力に快進撃を続けている。

一方の同志社大は8年ぶりに関西大学Aリーグを制した勢いそのままに、セカンドステージ第1戦では「FWとBKが一体になったラグビー」(PR才田智主将)が炸裂して36—8で快勝。
調子付いたかに思われたが、前節は昨季準優勝チームの筑波大にブレイクダウンを支配され22—36で敗れた。
勢いに乗る大東文化大のインパクトプレーヤーを同志社大が止められるか。同志社大としてはPR才田主将が中心となるスクラムでもプレッシャーをかけたいところだろう。

16年ぶりのベスト4へあと一歩の大東大。 NO8アマト・ファカタヴァなどの突破力で同大撃破なるか

16年ぶりのベスト4へあと一歩の大東大。 NO8アマト・ファタタヴァなどの突破力で同大撃破なるか
photo by Kenji Demura

11年ぶりベスト4を狙う同大はPR才田主将を中心としたFW陣がプレッシャーをかけたい

11年ぶりベスト4を狙う同大はPR才田主将を中心としたFW陣がプレッシャーをかけたい
photo by Kenji Demura


<プールD>

因縁の場所、相手との最終戦でいい内容の勝利を収め、準決勝に弾みをつけたい明大

因縁の場所、相手との最終戦でいい内容の勝利を収め、準決勝に弾みをつけたい明大
photo by Kenji Demura

  • 明治大(14)−立命館大(7)=12:00東京・江戸川陸上競技場
  • 流通経済大(8)−京都産業大(0)=14:00愛知・パロマ瑞穂ラグビー場

前節で関東大学リーグ戦2位の流通経済大に対して、完全復活の“重戦車”FWによるスクラムを前面に出した戦いぶりで52−14と快勝した明治大はボーナスポイントを加えた時点で5年ぶりの大学4強が決まる。

立命館大は2年前のセカンドステージで10—12で惜敗して準決勝進出を阻まれた相手。そして、江戸川陸上競技場は昨年のセカンドステージ最終戦で筑波大に敗れて、やはり大学4強を逃した場所。
「去年負けた場所で一昨年負けた相手にしっかり借りを返す」(HO中村駿太主将)
因縁の相手、場所を乗り越えての正月越えに気合十分だ。

プールA、Bの第3戦の予定は以下のとおり。


<プールA>

  • 関西大(0)—法政大(6)=12:00 滋賀・皇子山総合運動公園陸上競技場
  • 帝京大(15)−中央大(8)=14:00 東京・秩父宮ラグビー場

<プールB>

  • 天理大(7)−朝日大(0)=12:00 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
  • 東海大(15)−早稲田大(7)=14:00 東京・江戸川陸上競技場

text by Kenji Demura