■2013年11月8日(金)

試合を翌日に控え、8日のスコットランドの新聞には大きく日本代表が扱われています。
ジャパンでスポットコーチを務めているスティーブ・ボーズウィックさんは現在もイングランドのプレミアシップ サラセンズでキャプテンを務める有名選手。
もともとはイングランド代表のキャプテンも務めていただけに、地元紙でも興味津々です。

本日のチームミーティングでは、恒例のジャージープレゼンテーションが行われました。
廣瀬キャプテンは「自分たちを信じて自分たちの戦いをしよう」と話していました。

試合前日練習は試合会場であるマレーフィールドで行われました。
選手たちのロッカールームのホワイトボード。

そしてツアーで日本から観戦にいらしてくださったみなさんが前日練習にいらしてくださり、
畠山選手が代表して御礼の挨拶をしました。「わざわざ来ていただきありがとうございます。
「寒いと思いますが、この広いマレーフィールドでジャパンコールを出して応援してください!」

マレーフィールドのグラウンドは、前日夜に雨が降ったせいもありかなり柔らかくそして寒さも厳しかったですが、選手たちはスタジアムいっぱいに聞こえるような声を出しながら約1時間の短いながらも集中した練習を行いました。

練習の最後にはいつもキックの練習をする五郎丸選手。
明日は約30,000万人の観衆が予想されるそうで、その30,000人の観衆を五郎丸選手のキックで静寂に導いてほしいところです。

練習後、選手の囲み取材が行われました。
取材に応じているのは今年初めての先発出場となるトンプソン ルーク選手。
流暢な関西弁で取材陣に答えていました。

とうとう明日はスコットランド代表戦。
日本時間では23時30分キックオフと遅い時間になりますが、「ラグビー日本代表 リポビタンDツアー2013」の初戦となるこの試合での勝利のために、日本からも応援をお願いします!

■2013年11月7日(木)

「ラグビー日本代表 リポビタンDツアー2013」第1戦のスコットランド代表戦まであと2日となりました。メンバー23人も確定しました。

本日7日は軽めの調整となりました。
FW陣はチームホテルから徒歩10分ほどのジムでのウェイトトレーニングおよびラインアウトの確認を行いました。
本日は快晴ですが、外気はいつも通り冷え込んでいます。

ジムでの今日のDJは先発に名を連ねたトンプソン ルーク選手。
「日本代表の試合に出場できるのは、とても喜ばしいことです。日本代表としてのプライドを持って、スコットランドのホームであるマレーフィールドでの試合を楽しみたいと思います。自分にとって今年初めてのスターティングメンバーでの出場となるので、少し緊張はしていますが楽しみです」

FW陣に混ざってスクラムハーフの田中選手と日和佐選手がいるのはラインアウトの確認に必要なため。FW陣と行動を共にしました。

ラインアウトはボーズウィックスポットコーチが先頭に立って指導します。

BK陣はホテル内のプールとサウナで身体をほぐしました。

2チームにわかれてのコンテスト大会。
ヒップコンディショニングと呼ばれる片足でしっかり立って前後に足を動かす動きで競い合ってるのは、小野選手と五郎丸選手。

そしてそのまま2チームでボールを水に付けないでパスをして速さを競い合います。

午後はメンバー外の9人で地元の学校訪問を行いました。
約120人の子供たちとの交流です。
昨日6日の夜に合流した林選手も参加しました。
子供たちが話すのは英語、選手たちは日本語でしたがラグビーで言葉を越える交流ができました。

最後は子供たちからの質問大会。「土曜の試合にどうやって勝てるの?」などの質問が寄せられました。

その質問に答えた伊藤選手は「秘密!」と答えていました。

街のあちこちに試合の告知が掲出してありました。とうとうあと2日!

学校訪問中、急な雨に見舞われましたが、その後に広がったのは虹!
日本代表の歴史的勝利への吉兆でしょうか!

世界ランク9位のスコットランド代表相手に敵地で勝利を勝ち取るために明日はマレーフィールドで最後の練習を行います!

■2013年11月6日(水)

スコットランド代表戦まであと3日。
本日6日の早朝練習は指名選手のみがウェイトトレーニングを行いました。
ボートを漕ぐ動きをするローイングをして汗を大量に流していた真壁選手と堀江選手。堀江選手はウェイトトーレニングが趣味なのだそうです。

午前練習の前にはチームミーティングが行われました。
「海外でトップ10のチームを打ち負かすチャンスがこのチームにはある。また新しい歴史を作れる機会が与えられた」とワイズマンテルヘッドコーチ代行。

チームミーティング後はFWとBKにわかれて、ユニットミーティングでそれぞれ練習で行うことを確認しました。

雨こそ降りませんでしたが、この日も冷え込みましたが前日5日にあった霧はなくなり、少しだけ温かく感じてきました。

FW陣はいつものスクラムセッションもありましたが、ラインアウトからのモールの練習などにも時間を費やしました。
スティーブ・ボーズウィックスポットコーチが細かく指導します。

午後はジムでFWとBKにわかれてウェイトトレーニングを行いました。
FW陣は3人1組の6グループにわかれて懸垂大会。
それぞれがリレーで繋ぎます。

一番最初にリレーが終わった平島選手、アイブス選手、ツイ選手の組はダルマゾスポットコーチによる体幹トレーニングが免除!
逆にコーチとして他の選手たちの姿勢をチェックする権利を与えられました。

トレーニング後は筋肉が張って、より魅せる身体に変身。
ベンチプレスなど180kgを持ち上げる長江選手のすごい身体に注目です。

BK陣も約1時間のウェイトトレーニング。
腕を伸ばし、膝も伸ばし、つま先を上の手すりのところまであげる腰椎と大腿骨の間の辺りにある腸腰筋を鍛えるトレーニング。
福岡選手は体操選手のようにつま先まで伸びた素晴らしい姿勢でした。

そのあまりのきれいな姿勢はお手本並み。他の選手も思わず集まってきました。
短距離選手たちは腸腰筋が発達しているそうなのですが、福岡選手の俊足もその強い腸腰筋が発達しているからなのかもしれません。

そして本日6日の夜は、在エジンバラ日本国総領事館にチーム全員での招待を受け伺いました。北岡総領事からは「オールブラックス戦の最初の20分は感動しました」とのお言葉をいただきました。
選手たちは久しぶりにいただくおいしい日本食に感動して、お腹いっぱいになるまでしっかりエネルギー補給。
9日のスコットランド代表戦へ向け、日本食パワーをチャージしました。

■2013年11月5日(火)

3日目となったスコットランド・エジンバラは昨日の快晴とは打って変わってどんよりした曇り空。グラウンドまではバスで約15分の道のりです。

街中も深い霧に包まれました。

気温は約3℃、特に練習の始まりは霧の中での練習となりました。
ユーロフィットと呼ばれる、一定の距離を一定の時間で走るインターバル走を全員で行いました。

ウォーミングアップでは低い姿勢に早く入ってタックルを行います。

廣瀬キャプテンはボーズウィックスポットコーチを相手にタックル。

今日の全体練習は実戦練習を行いました。
ウィングのポジション争いも熾烈ですが、それぞれキレのある動きを見せていました。

練習の合間、メニューが変わるごとに選手たちは集合することが多いですが、その集合時の円陣。身体から湯気が立つほどの寒さということが一目瞭然です。

全体練習の最後にはBKはアタックシェイプの確認を入念に行い、FWはスクラム練習を30分ほど行いました。スクラム練習でも湯気が発っていました。

午後の練習はグラウンドではなく、室内のジムでウェイトトレーニングを行いました。BKはウェイトトレーニングのみ、FWはウェイトトレーニングとラインアウトの練習でした。

予報では明日も雨。また寒い一日となりそうですが、これもスコットランド特有の天気。選手たちの適応能力が試されます。

■2013年11月4日(月)

2日の「リポビタンDチャレンジカップ2013」ニュージーランド代表戦の翌日3日、昼前に成田空港を発ち、一路スコットランドへ。
乗り継ぎを含めて約16時間を移動に費やし、3日夜にスコットランド・エジンバラに到着しました。
4日は朝から、前日の移動や試合での疲労を取り除くために、プールやストレッチ、サウナなどのリカバリーを中心に行いました。
選手によっては早く起きてしまったり、時差に苦しむ選手も。

午前中はまずミーティングで、ニュージーランド代表戦でできなかったことを、9日のスコットランド代表戦までにどのように良くしていくかなどがワイズマンテルヘッドコーチ代行から話がありました。

そして、スティーブ・ボーズウィック スポットコーチも合流しました。
さっそくラインアウトについてのレビューです。

チームミーティング後は近くの公園まで散歩を兼ねて約10分ほど歩いて移動。
晴天に恵まれ、スコットランドの古い歴史のある街並みに選手たちもうれしそうでした。

近くの公園に到着。
かなりの広さがあり、周りでは犬の散歩やジョギングしている人たちの姿もありました。

ジョギングまたはウォーキングでのシェイプの確認を行いました。
早い動きや走ったりしたら、「ペナルティー!」とジョン・プライヤーS&Cコーチ。
まだ疲労が残っている身体なので、その状態にあった練習となりました。

午後はエジンバラ大学の施設内を使用して、ウェイトトレーニングを行いました。

明日5日の練習からはスコットランド代表戦へ向け、しっかりと強度を高めにした練習を行っていく予定です。