早稲田大学 84-13 流通経済大学

流通経済大学の上野裕一監督(左)、佐藤幸明キャプテン
流通経済大学の上野裕一監督(左)、佐藤幸明キャプテン

◎流通経済大学
○上野裕一監督

「前半、相手にプレッシャーをかけ、ディフェンスで崩すというプランに沿ってある程度ボールが取れましたし、うちの攻撃もつながったと思います。しかし、前半の中盤からミスでボールを取れなくなってから防戦一方になってしまいました。プレーヤーはこちらが考えた戦いを全うしてくれました。負けて満足とはいえませんが、評価したいと思います。相手のコンタクトを受け、そのジャブが効いて失点を多く許してしまいました。
後半、おそらく清宮監督はセットでプレッシャーをかけて外で仕留めろと指示を出したのだと思われますが、こちらにそれを切り返してあれ以上のことをする力がありませんでした」

○佐藤幸明キャプテン
「上野先生は前半、よくやってくれた的なことをおっしゃってくださいましたが、負けてしまったので僕は何をいっても同じです。後輩たちに一つ伝えることがあるとすれば、早稲田や他の強い大学を倒す歴史を変える瞬間を見せてほしいということです。(留年が決まっているので)僕は来年また復讐に来ます(笑)。
早稲田との違いは体ですかね。一人一人のコンタクトのところ、うちもいいタックルしたけど、一歩、二歩と出られる選手が早稲田は多いと思います。うちもモールは強いが持っていかれました。(十数名のモール作戦については)うちが強いチーム相手に得点できるときはモールなので早稲田さんも嫌かなと思って、絶対、人数が多いほうが強いと思って初めから考えてやりました。最後に自分の判断でトライが取れると思って突っ込んだんですが、僕のミスでした。モールで行けたんじゃないのと皆から言われました(笑)。(早稲田に勝つにはどうすればよいかとの質問に)分かっていたら勝ったんじゃないですか。それを見つけるために後輩たちが頑張ってくれると信じています」

早稲田大学の清宮克幸監督(右)、諸岡省吾キャプテン
早稲田大学の清宮克幸監督(右)、諸岡省吾キャプテン

◎早稲田大学
○清宮克幸監督

「トーナメントに入り、前半の序盤では厳しい攻められる情況も経験できましたし、1回戦としては満足の行く内容ではなかったかと思われます。今朝のサンケイスポーツに100点ゲームという数字を挙げられましたが、相手をなめるということでなく、そのくらいの気持ちで行こうという考えでしたので、点差としては満足のいくゲームでした。
流経大学さんのプレーに関しては厳しい試合を経験すればもっといいチームになる可能性を秘めていると感じました。早稲田も諸岡や4年生中心にさらに良いチームになると思います。五郎丸には連続ゴール記録を作れよとプレッシャーをかけました。チャージに来られても普通に蹴っていく精神的な強さを感じました」

○諸岡省吾キャプテン
「試合前、トーナメントは負けたらその時点で終わり、精一杯頑張ろうと皆でいい合って臨みました。前半からミスが多く、最初にミスからトライを取られ、課題が残る部分だったと思います。FWはこだわるところでこだわるプレーができました。コミュニケーションミスで、本当はスクラムを組みたかったペナルティで、スタンドの栄次がタッチを蹴ってしまったのは反省点です」


近畿大学 19-105 法政大学

近畿大学の中島監督(右)、藤井キャプテン
近畿大学の中島監督(右)、藤井キャプテン

◎近畿大学
○中島監督

「我がチームは7回目の出場で、2年前1回戦を突破できました。今年は春先からけが人が多く、37名が関西大学リーグに出場するなど、なかなか固定したメンバーでトレーニングできませんでした。布陣がだんだん固定しだして機能するようになってきましたので、法政さんには一昨年の借りを返そうという気持ちで臨みましたが、セットとラインアウトが悪く、なかなか攻めねばならないところでボール確保ができなかったことが敗因です。こちらは一次、二次のタックルが悪く、法政さんがスピード、強さ、うまさの点で一枚も二枚も上手でした。関西リーグと比べ、すべてにおいてプレーでは関東のほうが速いと感じました。関西は個々の力から活路を見いだすが、関東は組織、その違いが出てきています。関西も突出した選手がいれば、それでも良いのですが。改善すべき点を痛感しました」

○藤井キャプテン
「セットプレーで後手を踏み、特にラインアウトの獲得がままならず、法政さんのタックルが非常に低く敵陣でもミスが出て、なんとか法政さんのテンポを崩そうとしたのですが、自分たちのテンポに持ち込めませんでした。タックルが甘く、受けるディフェンスになって対応できなかったのが敗因です。密集での強さと展開力が関西と違いました。
(髪の色が以前と違い、黒いがという質問に)僕たちで黒にしようと年度当初に話し合って決めました。大学ベスト4のチームと比べて立ち居振る舞い、挨拶など、人間として恥ずかしくないよう、しっかりしようと考えてのことです。近大は縦を切る選手が多く、そこからいつもは乗っていけるのですが、法政さんのディフェンスが良く、最初からそこができませんでした。後輩たちには僕らの良いところを継承してほしいと願っています」

法政大学の山本寛監督(右)、大隈隆明キャプテン
法政大学の山本寛監督(右)、大隈隆明キャプテン

◎法政大学
○山本寛監督

「リーグ戦が11月に終わり、中3週間が空いて体には良い休息期間でしたが、ゲーム勘という点で悪影響がありました。近大さんとは2年前に2回戦でこの地で戦いましたが、そのときにも活躍したメンバーがいて、今日も個人の技量でブレークされることが多く、我々のペースをつかみ切れませんでした。接点が次への課題であると思っています。22人フルに出場し、次の試合に新たな戦い方ができるのが収穫です。
キックオフの後、ノーホイッスルでトライを取られたのは課題であり、情けないところです。他の会場の結果を知りましたが、接戦を制したチームは力を倍増させます。次の明治大学も早明戦という盛り上がった雰囲気の中で試合をし、苦しみ抜いてはい上がってきたチームですので、何かあると思っています。容易な道ではないので、私は目の色を変えてやります」

○大隈隆明キャプテン
「監督がおっしゃったようにちょっと試合のゲーム勘がつかめず、立ち上がりみんながリズムに乗れずミスが続きました。また、後半は最初からやろうと、アタックばかりしているうちにディフェンスの甘いところが出てしまいました。次の明治戦に向けて頑張っていきたいです。学生スポーツですから、どっちも死ぬ気でやってくるので明治戦は接戦になると思います。僕らも常にチャレンジャーの気持ちでやっていきます」