3月25日、日本ラグビーフットボール協会は、フランス合宿、及び南米遠征に向けた新しい日本代表メンバー27名を発表する記者会見を開きました。出席者は、勝田隆・強化委員長、萩本光威・日本代表監督、箕内拓郎・日本代表キャプテン。以下、それぞれのコメントを紹介します。

◎萩本光威・日本代表監督

萩本光威・日本代表監督
  萩本光威・日本代表監督
箕内拓郎・日本代表キャプテン
箕内拓郎・日本代表キャプテン
勝田隆・強化委員長
勝田隆・強化委員長

「3月22日から24日まで、セレクション合宿を行い、最終日にはセレクションマッチを行いました。今回、選手たちも非常に真剣にセレクションマッチに臨んでくれたため、ゲームもたいへん緊迫したものになり、濃い選考ができたと思います。選手たちのジャパンへの思い、そして我々の、強いジャパンをつくらなければならないという責任感を感じたセレクション合宿でした。

合宿を終えて、昨晩(24日夜)セレクターが集まりまして、選考をした結果、日本代表南米遠征メンバーが決まりました。箕内選手にはまたキャプテンとして、大畑選手にはバイスキャプテンとしてがんばってもらいます。選手たちのモチベーションも高く、いいメンバーが選べたと思っています。

先日の記者会見で、3つの目標を掲げましたが、まず南米遠征第1戦のウルグアイ戦は、世界ランキングを15位まで上げるという目標に向かって、必勝態勢で挑みたい。そして次のアルゼンチン戦も勝つつもりで挑みたいと思っています。それだけのメンバーがこの時点で揃ったのではないかと考えています。そのために(南米遠征前の)フランス合宿で、フランスラグビーのエッセンスを採り入れ、チームづくりをし、南米遠征に向かいたいと思います」

◎箕内拓郎・日本代表キャプテン
「まず選手として、今回のメンバーに選ばれたことをうれしく思っています。去年の秋の遠征で、ファンの方々を失望させてしまったことについては、ぼくらも責任を感じていますし、まずその信頼を回復できるよう、南米でも一戦一戦、大事に戦ってきたい。その結果が、帰ってきてからのワールドカップ予選、スーパーカップなどにうまくつながればよいと思います」

◎勝田隆・強化委員長

「ひとつひとつのプレーに全力をあげていく、そういうチームづくりをして、ファンの皆さんに感動を与えられるような日本代表にしていきたいと思っています。勝負事は勝ち負けが絶対的な要素です。今回の遠征でも、勝つことを目指して、チームを萩本監督にゆだね、私も団長として行ってきます。

もうひとつ大事なのは、ひとつひとつのプレーが、それぞれの局面での勝負になるということ。スクラムでの勝負、ラインアウトの勝負、1対1でのタックル、ボールの争奪、そういった勝負に全力を出して勝つようにしてほしい。代表の選手たちにもかねがね話していることですが、今回の遠征では特にそういったことを選手に望みたい。日本で、あるいは現地で応援してくれるファンの前で、ゲームの勝敗もさることながら、ひとつひとつのプレーで感動を与えられるチームづくりを、萩本監督とともに進めていきたい。がんばりますので、よろしくお願いします」

会見当日は、日本代表「南米遠征」メンバーのうち、ご覧のように8名の選手も登場
  会見当日は、日本代表「南米遠征」メンバーのうち、ご覧のように8名の選手も登場。記者団との懇親会を行いました(左から中林正一、元木由記雄、中居智昭、五郎丸 歩、大畑大介、カトニ・オツコロ、後藤翔太、クリスチャン・ロアマヌの各選手)