◎日本代表
○萩本光威監督
「結果がすべてです。監督として、いい選手にめぐり会えた。以上です」
○箕内拓郎キャプテン
「1戦目の課題をもって、修正ポイントをしぼって練習してきたのですが、アイルランドのほうが懐が深いというか、修正能力に長けていました。それが点差になって現われました」
――前半を終えて4点差。1戦目よりも手応えはあったのでは?
○箕内キャプテン
「前半、立ち上がりで2トライをとられましたが、よく立て直せたと思います。しかし後半は、前半からのシンビンが続いて14人だったため、連続してトライをとられてしまいました。シンビンの間はキックを使うなど、時間を稼ぐことを考えていたのですが、ボールを動かしすぎたところもあり、失敗しました」
○萩本監督
「ひとつ、いわせていただきますが、フランスのラグビーを導入してから、まだ3カ月です。新しいスタイルを3カ月で完成させるのは難しい。そのなかで選手たちが、学んだのはやはり、タックルからのカウンターでトライがとれるということ。これはこれからのジャパンのひとつの財産になるのではと思います。
去年のルーマニア戦から、100点ゲームもありましたが、いろいろな経験を積んで、世界で戦えるタフなプレーヤーが育ってきているといえると思います。結果を求められるのはわかっていますが、選手たちは、そして(ジャパンという)チームとしても、(2007年ワールドカップを見据えて)もう少し長い目で見ていただければと思います。
ここでひと区切りです。私は以前から、このアイルランド戦までの結果をみて評価をしてほしいといってきましたので。後は協会の判断です」
――後半26分から相手をノートトライに抑えたのは、評価できますか。
○萩本監督
「評価できると思います。ひたむきに下に飛び込んでくれたと思っています」
――去年の秋のヨーロッパ遠征では悔しい思いがあったと思います。そこから今日までやってきて、いかがでしたか。
○箕内キャプテン
「ああいう経験をして、そこからゼロというか、マイナスからのスタートで春からやってきて、選手たちは精神的にタフになったのではないかと感じています。そこがいちばん成長した部分ではないかと思います」
――相手のほうが修正能力があった。そこを具体的に。
○箕内キャプテン
「特にラインアウトでアイルランドにプレッシャーをかけようとラインアウトに集中したところ、向こうはラインアウトをずらしたところで攻めてきたりとか、要所要所で経験の深さを感じさせました。1週間という短い期間でしたが、ぼくらも勉強になりました」
――きょうはペナルティからの攻撃でも積極的にボールを回していきましたが、1戦目から意識的に変えたのでしょうか。
○箕内キャプテン
「前の試合ではキックを多用してラインアウトを苦戦したので、できるだけボールを動かそうと意思統一をしていました」
――秩父宮ラグビー場に集まった多くの観客に対しての思いは。
○萩本監督
「ありがたいと思います。観客の皆さんに、勝つ、ということをプレゼントできなかったのは残念ですが、選手たちのひたむきなラグビーに対する姿勢は伝わったと、そう信じています」
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