記者団が見守るなか、現地からの電話連絡を受け、バツ印を示す日比野・2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会委員長(中央)。右は和田・日本協会 副会長、左は平尾・2011ラグビーワールドカップ日本招致実行委員会 ゼネラル・マネージャー
記者団が見守るなか、現地からの電話連絡を受け、バツ印を示す日比野・2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会委員長(中央)。右は和田・日本協会 副会長、左は平尾・2011ラグビーワールドカップ日本招致実行委員会 ゼネラル・マネージャー

11月18日、2011ラグビーワールドカップの開催国がニュージーランドに決定したことをIRB(国際ラグビーボード)が発表いたしました。それに伴い、アイルランド・ダブリンにて2011ラグビーワールドカップ日本招致団が記者会見を行いましたので、下記のとおり、コメントをお知らせいたします。また、あわせて、日本協会で18日未明に行われました記者会見コメントもお知らせいたします。

■2011ラグビーワールドカップ日本招致団 記者会見より
◎真下昇 2011ラグビーワールドカップ日本招致実行委員 委員長
「理解を得られなく残念です。
今回の2011ラグビーワールドカップ日本招致に全力投球してきたので、まだ何も考えられません。
今後の日本の課題としては、さらに国内のラグビーを盛り上げる必要はあります。ただし、今回の招致活動で様々な効果をあげることができたと思います」

◎ニュージーランド
「招致が成功したことはNZにとって偉大なこと。大きな責任があると思っている。NZラグビー協会は首相とスタッフ全員に感謝します」

■日本ラグビーフットボール協会 記者会見より
◎日比野弘 2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会委員長
「遅い時間に大勢の方に集まっていただき、感謝申し上げます。日本の主張したラグビーのグローバル化が認められず、残念に思っています。投票の結果、何票対何票かは発表されないが、日本を支持してくれた国も多く、ラグビーの伝統国に伍していくことができると今後発展的に考えていきたいと思います。応援してくださった、ユニオン、政府関係者、海外の関係者、スポンサー、メディアの方、そして、ファンの皆様に心から感謝申し上げます。結果として、政府が保証できなかったことが問題かという声もありましたが、日本政府は財政的な保証は法的にできないが、可能な限りラグビーのワールドカップを支援すると約束してくれたことは、他国に劣っていないと思います。618名の議員の署名、16万人のファンの応援、今回の力を今後の日本ラグビーの発展のために生かしていかねばならないと思います」

◎和田文男 (財)日本ラグビーフットボール協会 副会長
「遅くまでありがとうございます。日本の主張したラグビーのグローバル化、とりわけアジアの普及が具体的実現に結びつかず、残念に思っています。しかし、アジアでのラグビーを普及するということは今後のラグビーの発展に不可欠であり、ミッションの変更はありません。普及と並行してアジアラグビーのリード役を日本として果たしていきたいと思います。アジア・ラグビー・インスティテュートは、計画どおり実施していきたいと思います。アジアの他の国と仲良くラグビーを普及させていくことは将来グローバルラグビーを広げることになると認識しています。当面は、日本代表を強くすることが大きなテーマとなります。2007年のワールドカップの決勝トーナメントに進出させ、2011年、トップ10入りを果たすチームを作りたいと思います。
以前からIRBから指摘されていました日本の組織の強化は重要課題です。この認識のもと、一致団結して、全国に展開していきたいと思います」

◎平尾誠二 2011ラグビーワールドカップ日本招致実行委員会 ゼネラル・マネージャー
「遅くまでありがとうございます。
良い結果を報告できず心苦しく思っております。我々としては、真摯に結果を受け止めて、次につなげなくてはいけないと思います。メインプレゼンターの森会長をはじめ、プレゼンターの皆様に感謝したいと思います。南アフリカが落ちたと聞いた時、いけるのではないかと思いましたが、何かが欠けているのだと思います。ただし、この招致活動を通じて多くの収穫がありました。これから強化その他に力を注いでいかなければならないと思います。やらなければいけないことが山積みです。今回の経験を生かして、世界に飛躍していかねばなりません。最後にたくさんの方々の署名、ファンの皆様の力強いサポートにお礼を申し上げたいと思います」