◎日本代表
○太田治ジェネラルマネージャー兼ヘッドコーチ
「スピード&プレッシャーをテーマにかかげ、1週間未満という短い時間で臨んだが、やはりもう少し時間がかかるかなという印象です。ただ、課題が具体的にみえてきたので、ポジティブに考えています。
1対1のタックル、ラックエリア、ラインアウト、フィットネス、これら4つのポイントをつめていきたい」
○大畑大介キャプテン
「前半、入りのところで受けに回ってしまいました。攻める意識はずっともっていたのですが、前半の後半からいいかたちで前に出られるようになった。自分たちとしては攻める気持ちを出せて、要所ではいいプレーもできたんですが、その裏返しで、ターンオーバーされたときのディフェンスの再構築など、課題がはっきり出たいいゲームだったと思います」
○ジョン・カーワン アドバイザー
「アンフォースド・エラーが多かった。ラインスピードは上がっていけたが、ラインアウト、1対1のタックルは修正が必要。アンフォースド・エラーがなければ、失点は30は減らせたはずだ。課題がはっきり出たので、今後やりやすいと考えています」
――1対1のタックルは、これから質を上げていくのか、それともタックル力のある他の選手を選んでいくのか。
○カーワン アドバイザー
「個人の資質の問題よりも、まずシステムとしてのタックルを明確にしていきたい。オーストラリアは世界のトップクラス。個々の当たりが強いので、ポジティブにみれば、タックルの課題がわかりやすく現れたとみています。前半の最初の20分は、相手の当たりの強さに、しどろもどろになった部分もあるが、後の20分はいいかたちが出せた。そのよい面を強化していきたい」
――久しぶりの国際試合でした。
○大畑キャプテン
「そうですね。少し様子をみてしまった部分がありました。自分たちがやっているレベルとのギャップを見切れていなくて、調整に時間がかかってしまったかもしれない」
――それはトップリーグのレベル?
○大畑キャプテン
「ええ。(オーストラリアは)全体的に圧力が強いので、こちらから、ディフェンスもオフェンスも早く仕掛けていく意識はあっても、1歩2歩遅れてしまう面がありました。トップリーグだとチームとして組織的にできる部分もあるし、その差もあるかもしれません」
――スクラムの手応えは。
○太田GM兼ヘッドコーチ
「私が宣言したとおり、スクラムトライを狙ったように、短時間ではありましたが、あそこまで適応できたことは評価しています。スクラムについては、インターナショナルレベルで通用すると思っています」
――来年のワールドカップまで時間は足りると思いますか。
○カーワン アドバイザー
「まずは(今月の)ワールドカップ最終予選を通過し、(本戦で)フィジーやカナダに勝つためには、3つのことが必要になります。
アンフォースド・エラーを減らすこと。1対1のタックルに磨きをかけること。そしてラックでのテクニックを向上させること。特にラックでは、強さがより必要です。しかし日本代表の選手、スタッフとも精神的にとてもコミットしています。やることは多いが、方向性は間違っていないと思います」
――合宿で繰り返したディフェンスラインの上がりのスピードについては。
○カーワン アドバイザー
「なかなかよかったと思います。ゲームのなかで、よくなかったときもありましたが、よくできたときは相手のノックオンを誘いました。よかった部分を強く意識してそれを80分続けることができるようにしたいと考えています」
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