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RWC2007
予選プール第2戦、9月12日のフィジー代表との熱戦は、敗れはしたものの、地元でも「これまでの予選でも、最も印象的な試合のひとつ」と称されるなど、たしかな手応えを感じさせるものでした。次は20日、ウェールズに渡り、ウェールズ代表と激突です。
「イタリアキャンプ」リポート‥‥1|●「イタリアキャンプ」リポート‥‥2|●「イタリア・フランス キャンプ」リポート‥‥3|●日本代表RWC2007「予選プール」リポート‥‥1|●日本代表RWC2007「予選プール」リポート‥‥2|●日本代表RWC2007「予選プール」リポート‥‥3

●9月19日(水)Cardiff, Wales

ウェールズ戦前日。日本代表は、試合会場となるカーディフ・ミレニアムスタジアムでキャプテンランを実施しました。
このミレニアムスタジアムは、世界一のラグビースタジアムといえるでしょう。73,000を超える観客を収容できるキャパシティー、100以上のVIPルーム、開閉式の屋根を持つ全天候型等、スタジアムとしての機能はもちろん、それを取り巻く環境もラグビーの聖地たる所以です。ウェールズ人のラグビーを愛する気持ち、そして、ウェールズの歴史と伝統がこのスタジアムにあります。この場に立てることはラガーマンとして大きな名誉です。
20日、日本代表はこのスタジアムでホーム・ウェールズに挑みます。

ブライス・ロビンス選手
  ブライス・ロビンス選手

今日のキャプテンランでは、明日の試合に向け箕内キャプテンを中心に非常に集中した練習となりました。グラウンドコンディションも、予想通りスリッピーな状態でしたが、選手たちもそれを意識したスパイク選択をしているので問題ありません。
わずか30分弱の練習でしたが、グラウンドそれぞれのポジションでしっかりとしたイメージができました。キャプテンラン後も、FW陣がラインアウトを確認したり、BKは、大西選手がゴールキック、ロアマヌ選手がキックフィールディング、ロビンス選手がタッチキックなどそれぞれのポジションスキルをチェックして最後の練習を終えました。

練習後、報道陣の前に立った箕内キャプテンは、2004年の欧州遠征の話を受け「こういう形で戻ってくるということは何かの縁を感じます。僕だけではなく、あのときのメンバー全員が、借りを返したい気持ちは強い」と話しました。かつて屈辱を味わったこのカーディフで、再びウェールズと相対することになった日本代表、選手たちの強い思いとこれまでの成長の成果をぶつけるときが来ました。
明日は、今までにないくらい激しいディフェンスで相手にプレッシャーをかけ続けます。そして、勝利をもぎ取ります。

日ごろより、日本代表を応援していただいてるすべての皆様、熱い声援をよろしくお願いします。最後の一押しをしてくれるのは、いつもサポーターの声援です。共に戦いましょう。

PS.
今日は、ブライス・ロビンス選手の27歳の誕生日でした。夕食時にチームで祝福しました。ブライス選手は、日本語で「今日で27歳になりました。明日の試合、絶対勝ちましょう」と語り、大きな拍手が贈られました。


◎カーワンヘッドコーチ

「日本にとっても、選手にとっても明日の試合は非常にエキサイティングなものになると思います。ただ、勝つためには80分間ミスをしないことが必要です」


◎箕内キャプテン

「日本のラグビースタイルを見せたい。選手の体調を考えながらコンディショニングしつつ、ウェールズ対策もしっかり立ててきた。2戦負けてしまったが、手ごたえはあり、自信は持っているので、その気持ちをウェールズ戦にぶつけたい」

報道陣に囲まれるカーワンヘッドコーチ   会場であるミレニアム・スタジアムは、ウェールズ代表の本拠地   キックオフ(20時。日本時間では翌午前4時)に合わせて、同時間帯に練習   芝は滑りやすいという。その対策も大切
報道陣に囲まれるカーワンヘッドコーチ   会場であるミレニアム・スタジアムは、ウェールズ代表の本拠地   キックオフ(20時。日本時間では翌午前4時)に合わせて、同時間帯に練習   芝は滑りやすいという。その対策も大切

スクラムハーフの吉田選手   アウェイの大観衆のなか、いかに戦うか
スクラムハーフの吉田選手   アウェイの大観衆のなか、いかに戦うか

●9月18日(火)Cardiff, Wales

ウェールズ戦まで残すところ2日となった日本代表チームは、本日、トゥールーズからウェールズ・カーディフへ移動しました。
早朝のトゥールーズはあいにくの雨、昨日の嵐をそのまま引きずったかのように、激しく降る雨の中の移動となりましたが、2時間弱のフライト後到着したウェールズ・カーディフは晴天でした。
到着後、各自入国審査を受け、バスに乗り込み市内に移動しました。ここカーディフでは、英国であるため車は日本と同様に右ハンドル左側通行。これまでイタリア、フランス共に左ハンドル右側通行だったため、凄く新鮮な感じがします。バスのドアも逆になるので、戸惑う選手も見られました。

今回のカーディフでの宿舎は、カーディフの名所「カーディフ城」を見渡せるホテルです。試合会場のミレニアム・スタジアムも歩いて10分ほどです。

明日は、ミレニアム・スタジアムでキャプテンランを行い試合に備えます。ウェールズは、日本戦のメンバーをオーストラリア戦から10人入れ替えてきました。本来のポジション以外でプレーする選手もいます。一部では、「若い選手に経験を与える試合」とまで報道されています。我々、日本代表は、この選考が間違っていることを試合に勝つことで証明したいと思います。
日本の低く・激しいアタック・ディフェンスを80分間全うし、勝利を掴みにいきます。
選手・スタッフ・サポーター一丸となって「Believe」、信じよう、そして共に戦おう。

ミレニアム・スタジアム近くのパブ。店のスタッフによると明後日はウェールズサポーターで溢れかえる 西日を受けるミレニアム・スタジアム。伝統ある町並みのなかに、いきなり近代的なスタジアムが現れる
ミレニアム・スタジアム近くのパブ。店のスタッフによると明後日はウェールズサポーターで溢れかえる   西日を受けるミレニアム・スタジアム。伝統ある町並みのなかに、いきなり近代的なスタジアムが現れる  

●9月17日(月)Toulouse, FRANCE

ウェールズ戦まで3日、日本代表チームは、ベースキャンプとしているトゥールーズでの最後の練習を行いました。
明日からは、次戦の会場となるウェールズ・カーディフへ移動し、そのままカナダ戦が行われるボルドーへの移動となるため、9月2日から本拠地として活動していたトゥールーズを離れます。
ここトゥールーズ、そして練習会場となったコロミエでは、本当に温かいサポートを受けました。市民の笑顔や声援が我々の力になったのは間違いありません。心温まるホスピタリティに大変感謝しています。まるでホームのような雰囲気で戦ったフィジー戦は生涯忘れることはないでしょう。本当にありがとうございました。

コロミエスタジアム最後の練習は、小雨振る中でスタートしました。フィジー戦以降、しっかりとウォーミングアップを行って練習に入っています。今日も、ゆっくりとしたランニングからストレッチバンドを使ったストレッチなどで体を温めていきました。これは、怪我の予防という意味でも大変効果があり、激戦の影響で選手たちの強靭な肉体も疲れが出てきています。大きな怪我に繋がらないためにも必要不可欠なものとなっています。

その後は、FW・BKのユニットに分かれてセットプレーを確認しました。FWはキックオフやスクラムのセット、そしてラインアウトを確認、BKはセットプレーからのアタックをチェックしました。この日も場内には、大音量でウェールズ国歌や観客の声援が鳴り響いています。その中でしっかりとコミュニケーションを図りながら安定したプレーを展開しました。

その後は、チームランを実施。ウェールズ戦を意識したアタック・ディフェンスを繰り広げました。カーワンヘッドコーチによるウェールズ評は、「力強いFWとBKの大きな展開が持ち味。乗せると怖いチーム」とのこと。今日のチームランでは、一方のチームが果敢に大きく外へ展開してアタックを繰り広げるなど仮想ウェールズとしての役割を果たしました。それに対して、対ウェールズメンバーは、ここまで築き上げてきた出足の早いディフェンスで相手の前進を食い止めていました。
最後もしっかりとしたディフェンスをして練習を終えました。

練習後、個人練習を行っていた選手たちを襲ったのは、激しい雷雨! 近くの大木が折れるほどの雷鳴がとどろき、グラウンドを真っ黒な雲が覆いました。チームはストレッチを室内で行い、バスに乗り込みました。
思いがけない形で最後の練習が終わりましたが、これまでお世話になったコロミエのグラウンドに日本代表チームの全員のサインが入った日本代表ジャージを贈呈させていただきました。

明日は、ウェールズへ入ります。気持ち新たにウェールズに挑みたいと思います。


◎カーワンヘッドコーチ

「ウェールズ戦は、全員が実力を出し切って、全員でやりきることが大切です。トップ8の国とやれることを世界に示したい。そういった意味でも、この後の2試合は非常に大切です。
ウェールズ代表は、自分たちのスタイルで調子に乗せると非常に怖いいいチームです。特にBKの展開に長けたチームだと思います。我々は、早いプレッシャーを掛け続けることが重要になります」

スクラムをチェックするFW陣 迷いのないディフェンスで勝機をつかむ お世話になったコロミエクラブへジャージを贈呈
スクラムをチェックするFW陣   迷いのないディフェンスで勝機をつかむ   お世話になったコロミエクラブへジャージを贈呈

●9月16日(日)Toulouse, FRANCE

ウェールズを意識し、相手のプレッシャーに負けない力強いスクラムを
ウェールズを意識し、相手のプレッシャーに負けない力強いスクラムを

ウェールズ戦まで4日となった今日、日本代表チームは、午前中にフィジー戦に出場したBKメンバーの1対1のミーティング、FWは施設内の広場を使ってラインアウトストラクチャーを確認しました。
午後は、練習前にウェールズ・カーディフで行われたカナダ対フィジーを観戦。同プールの対戦国の動向を確認しました。
そして、出発前にショートミーティングを行い、グラウンドに向かいました。

今日のトレーニングは、ウォーミングアップを行った後、ユニットに分かれました。FWはスクラムとラインアウト、BKは基本スキルとアタックムーブを確認しました。FWのスクラムでは、今後対戦するウェールズを意識し、相手のプレッシャーに負けない力強いスクラムを組みました。また、ラインアウトでも午前中のストラクチャーをグラウンドで実施、新たなサインも試しました。BKは、パスの精度とコミュニケーションを意識したスキルトレーニングを中心にランナーシステムの確認を行いました。
その後、スキルローテーションを実施、アップフィールドラック・ディシジョンメーキング・DFラインなど、基本スキルを再確認しました。

練習前、取材に応じるカーワンヘッドコーチ   アップ   オライリー選手   スクラムを確認する
練習前、取材に応じるカーワンヘッドコーチ   アップ   オライリー選手   スクラムを確認する

そして、最後にチームランを実施。ウェールズの分析結果を意識したアタック・ディフェンスとなりました。場内には、ウェールズのホーム・ミレニアムスタジアムの大歓声の中でもコミュニケーションが図れるように、ウェールズ国歌や歓声・拍手などを収録したCDを大音量でかけながらトレーニングを行いました。コミュニケーションが困難な状況でいかに正確で効果的な攻撃、ゲームマネジメントができるかが重要となります。日ごろのトレーニングの中から意識して取り組んでいます。
今日のチームランでは、各地域から効果的なアタックが何度も見られました。FWの安定した球出しから、決定力あるバックスがしっかりとトライラインを陥れるという日本代表の理想的なアタックが展開されました。ゴールキックもフィジー戦から好調を維持するCTB大西選手がしっかりと決めるなど、得点機を逃さずしっかりスコアできるチームに成長しています。ウェールズ戦に向け、着実にチームは成長を続けています。

明日は、我々のベースキャンプ・トゥールーズでの最後のトレーニングデーです。午前中にウエイトトレーニング、午後にグラウンドでトレーニングを行います。
日本代表チームの視線は、既にウェールズを見据えています。今度こそ、勝って日本ラグビーの歴史を変えたいと思っています。引き続き、温かいご声援をお願いいたします。

SH金選手も持ち味の鋭さを随所にみせた スクラム最後尾でFWを操る箕内選手 効果的なラインアタック
SH金選手も持ち味の鋭さを随所にみせた   スクラム最後尾でFWを操る箕内選手   効果的なラインアタック

●9月15日(土)Toulouse, FRANCE

本日から日本代表はウェールズ戦に向けグラウンドでのトレーニングを開始しました。
午前中は、フィジー戦に出場したFWを中心に1対1のミーティングを実施。選手それぞれにフォーカスして試合のレビューを行いました。

フィジー戦後、初めての練習   矢富選手にかわって登録された金選手   木曽選手   カーワンヘッドコーチを中心に
フィジー戦後、初めての練習   矢富選手にかわって登録された金選手   木曽選手   カーワンヘッドコーチを中心に

昼食前には、FW・BKに分かれてユニットミーティングを実施。セットプレーやディフェンス・アタックライン等のコンビネーションに関して細かな部分まで落とし込んだミーティングとなりました。

そして、昼食後にはウェールズ戦に向けたミーティングを実施。ウェールズの特徴をつかみ、日本代表としてどのように戦っていくかの統一を図りました。それを受けた形で、本日15:00からウェールズ・カーディフで行われたウェールズ対オーストラリア戦を観戦。ミーティングの内容と照らし合わせながら試合を見守りました。結果はオーストラリア代表がウェールズを突き放した形になりましたが、ウェールズの接点の強さ、バックスラインの上手さなども見て取れ、大いに参考になりました。

試合を見た後、グラウンドに向かった選手たちを出迎えてくれたのは、300名を超えるトゥールーズ、コロミエ市民の歓迎でした。バスを降りた瞬間から大きな拍手で迎えられ、選手たちは驚いたようでした。市民の皆さんは、先日のフィジー戦を見て日本代表の戦いに感銘を受けたようで、練習中もプレーが途切れるごとに拍手を贈ってくれました。

大西選手   サインの求めに応じるマキリ選手   こちらは熊谷選手
大西選手   サインの求めに応じるマキリ選手   こちらは熊谷選手

練習は、オフ明けということもあり、入念なストレッチを行い体を温め、歩きながら2チームに分かれてチームアタック・ディフェンスを実施しました。場内には、大音量で音楽が鳴らされ、8万人の観衆が予想されるミレニアムスタジアムの中で的確なコミュニケーションを取るための施策も講じられました。カーワンHCの試合翌日のコメントにもあった通り、これからは練習の強度を上げるというよりも、いかに自分たちの戦い方をするか、ゲームをマネジメントしていくかという、どちらかというと体よりも頭を使っていくトレーニングとなりました。

練習後は、グラウンドを開放し、見学に訪れた市民の皆さんと交流を図りました。選手たちは大人気で写真撮影やサインにと大忙し、それでも選手たちの表情は柔らかく、試合中多くの声援を贈ってくれたサポーターとの交流を楽しんでいたようです。

明日は、午前中バックスの1対1のミーティングやFWミーティング等を実施し、午後はグラウンドでのトレーニングを行います。

見学に来てくれた市民の皆さんに、練習前に全員で挨拶 約300名が見学に来てくれた ゆっくりしたペースでアタックを確認 途切れるごとにプレーを確認
見学に来てくれた市民の皆さんに、練習前に全員で挨拶   約300名が見学に来てくれた   ゆっくりしたペースでアタックを確認   途切れるごとにプレーを確認

吉田選手も元気に復帰 好調を維持するCTB平選手 市民の皆さんとの交流を楽しんだ 選手たちの周りにはサインや写真撮影を求めるファンが殺到
吉田選手も元気に復帰   好調を維持するCTB平選手   市民の皆さんとの交流を楽しんだ   選手たちの周りにはサインや写真撮影を求めるファンが殺到

●9月14日(金)Toulouse, FRANCE

フィジー戦から2日。本日の日本代表もグラウンドでのトレーニングは行わず基本的にはオフ。体を休めることに務めつつ、午後からは、ジムで汗を流したり、ストレッチで体を解したりと、次戦に向けてゆっくりと準備に入りました。

夕食前には、チームミーティングでフィジー戦のレビューを行いました。試合を見返せば見返すほど、逃した勝の大きさを感じます。しかも、取られたトライは、自分たちのミスが招いたものや、コミュニケーションミスからなど、まだまだ修正がきくものばかりでした。カーワンHCは、ミーティング中、選手たちの頑張りを称えるとともに、細かな部分の修正を加えていきました。ミーティングの最後には、「私は、このチームに、まだ30%の伸びシロがあると思っている。もう一度頭をクリアにしてウェールズ戦に向かおう」と話しました。
また、各試合で最も活躍した選手に贈られる「スーパーマンキャップ」は、HO松原選手に贈られました。松原選手は「JKが話したように、我々にはまだ30%の伸びシロがある。それを信じてやっていきましょう。まだまだ日本の歴史を変えることはできる。頑張りましょう」とスピーチしました。

夕食は、ホテルを出てチームディナーを実施。リエゾン推薦のトゥールーズの伝統的なフランス料理を堪能しました。食事を楽しみながら、今日行われたイングランド対南アフリカ戦を全員で観戦。時には食事そっちのけでモニターに見入るなど、各国の戦いにも熱い視線を送っていました。

明日は、午前中をオフ。午後はウェールズ戦に向けたミーティングを行い、その後カーディフで行われるウェールズ対オーストラリアを観戦して、グラウンドでのトレーニングに向かいます。また、明日の練習は、公開練習として地元の子供たちや市民の皆さんと触れ合う時間も設ける予定です。

●9月13日(木)Toulouse, FRANCE

12日にフィジー戦を終えた日本代表。13日は、終日オフ。試合の疲れを癒しました。
フィジー戦は、本当にあと一歩のところで、勝利を逃してしまいました。敗戦という結果は素直を受け止めなければなりません。しかし、我々、日本代表の目指すスタイル、ゲームプランというものはお見せできたと思います。また、昨日のゲームを通し、我々の戦うスピリット、魂のようなものを感じていただけたのではないでしょうか。スタジアムも試合の終盤になるにつれ、日本代表の声援が多くなり、最後の数分間の攻防では、スタジアム総立ちで我々の後押しをしてくれました。本当に胸が熱くなる試合でした。この試合で敗れはしましたが、我々のラグビーが世界に通じることはわかりましたし、世界と互角に戦うことができることを証明しました。ここでワールドカップが終わったわけではありません。決勝トーナメント進出は厳しいと言われていますが、誰一人として諦めていません。今は、ゆっくり体を休めて明日への英気を養いたいと思います。

今日は、朝食後に全員で市内のスパに向かい、プールやジャグジーを使ってリカバリーを行いました。この施設は、プールやジャグジーのほかにもサウナや交代浴ができる設備を完備しており、試合後のリカバリーには最適な施設でした。ここで、しっかりと体のケアをしました。その後は、完全オフとなり、トゥールーズの市内観光に行ったり、観戦に来ていた家族とゆっくり過ごしたりとそれぞれがゆっくりとした時間を過ごしました。

明日、14日も基本的にチームトレーニングを行わず休養にあてます。まずは、体を休めてウェールズ戦への準備に入りたいと思います。

◎カーワンヘッドコーチ
「(一夜明けて)より残念さが増してきました。DFのラインスピードは、世界でもベストなものを見せることができ、相手はエラーを起こし、混乱を招いた。しかし、勝つためには凄まじいプレッシャーの中で如何にプレーをしていくのか、頭をクールダウンしなければなりません。ゲームマネジメント、勝ち方を学ばなければなりません。昨日の試合は、勝ち方がわからなかった、そういう試合でした。ゲームプランを全うし、上手くプレーしていたにも関わらず、落ち着きがなかった感じです。
それでも、2人のSHが怪我をするという私のラグビー経験の中でも初めての事態が起こったこともあったでしょうが、選手たちはよくやってくれました。
まずは、体を休めることが必要です。ウェールズ戦に向けては、体を使うというより、頭を使ったトレーニングを行っていきます。2日間休んで、しっかり気持ちを切り替えてやってほしい。次のウェールズ戦では昨日よりもいい試合をする。私にはウェールズに勝つイメージがある。それを選手にもわかってほしい」

記者を前にブリーフィングを行うジョン・カーワンヘッドコーチ。右隣は太田ジェネラルマネージャー   記者を前にブリーフィングを行うジョン・カーワンヘッドコーチ。右隣は太田ジェネラルマネージャー
記者を前にブリーフィングを行うジョン・カーワンヘッドコーチ。右隣は太田ジェネラルマネージャー