筑波大学 25-59 早稲田大学 (2回戦/2008年12月28日 at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場) 北風の強い冬らしい天候の中、関東対抗戦チーム同士の2回戦となった。開始早々より早稲田の深いBKラインが水色のジャージを突破しようと試みるが、筑波もタックルがよくディフェンスで頑張る。4分早稲田は22m付近中央ラックより9-10-5と渡り右ロック橋本が中央にトライ。FB田邊のゴールも決まり0-7と先制。7分筑波は相手ゴール前へハイパント。そのキック処理を早稲田が誤り、こぼれ球を左ウィング入江が持ち込み右中間にトライ。FB大野のゴールも決まり7-7の振り出しに戻す。11分早稲田は22m付近右中間ラックよりブラインドサイドへ。9-2とライン際を攻め、フッカー有田が右中間にトライ。FB田邊のゴールも決まり7-14とする。14分に筑波がPGを返し、10-14とスコアを返すが、17分早稲田は敵陣ゴール前左中間ラックを素早く左に展開し9-10-7-11と渡り左ウイング中濱が左中間にトライ。FB田邊のゴールも成功し10-21とスコアを伸ばす。筑波もゴール前に攻め込みスコアチャンスを作るがミスが多くスコアできない。28分に筑波はPGを返し13-21で前半終了。 後半早々、筑波が攻め込むもスコアできず。2分早稲田はFW、BK一体となり敵陣に攻め込むと最後は左プロップ滝澤が右中間にトライ。13-26とする。7分筑波はゴール前スクラムよりNo.8栫がサイドを突き中央にトライ。FB大野のゴールも成功し20-26と追い上げる。10分に早稲田はゴール前右ラインアウトより20-10とわたりSO山中が左中間にトライ。20-31と突き放すと18分、23分、36分、39分と連続トライを奪い勝利した。筑波も後半半ば過ぎよりディフェンスが甘く、攻めも単調となり42分に1トライを返すのみとなり、早稲田が準決勝へ駒を進めた。(大久保 誠) 筑波大学の古川監督(左)と、高木主将 筑波大学 ○古川拓生監督 「選手権で再度戦うにあたり、筑波のできることをやろうと練習をしてきた。やろうとしたことはできたが、早稲田のうまさに歯が立たなかった。だが、今日の選手の頑張りは誇りに思う」 ○高木貴裕主将 「ディフェンスを徹底した。少ないチャンスをものにしようとしたが、結果は負けた。でも自分たちの最高のプレーができた」 ──バックスリーのキックが多かったが? ○古川監督 「一つのオプションにすぎないが、アタックオプションが少なかった。風も強くなったのでキックも一つのスタイルと考えている」 ──対抗戦の時との違いは? ○高木主将 「対抗戦では大敗したが、早稲田の当たり、攻めを体感できたので、自分たちのできることは前に出るディフェンス、と集中して練習した。あれだけのプレーができ満足している」 ──SOを二人起用したが? ○古川監督 「今月5連戦とゲームが続いており怪我人も多い。4年河合はラインを動かすのに秀でている。後半の村上は1年ながらキックのコントロールもよく、ディフェンスが良いので起用した」 早稲田大学の中竹監督 早稲田大学 ○中竹竜二監督 「試合には勝ったが中身が悪い。何が悪いかは指摘してないが、このままでは駄目。タックルからゲームの組み立てが今日の課題だができなかった」 ○豊田将万主将 「コミュニケーションミスが多く、もっと点数をとれたと思うが。いらいらした試合だった」 ──2試合続けて良いゲームができないが? ○中竹監督 「トーナメントで2回戦が一番難しい」 ──ハーフタイムの指示は? ○中竹監督 「タックルをもっとしっかり。筑波が結構詰めていたので。学生は修正点を知っているので」 ──次は東海大が相手、テーマは? ○中竹監督 「外人選手を止めて、うちのラグビーをやるだけ」