■3月6日の男子の結果はこちら。 大会2日目。前日の南ア戦での敗戦を受けて、ジャパンは攻撃的布陣でスコットランド戦に臨んだ。 爆発的なスピードを誇る成田を先発起用。 「こちらに来てアタックの練習をやってきたので、多少のリスクを背負ってでもアタックしたかった」(村田監督) スコットランド戦を前に円陣を組む7人制代表。右からリーチ、岩本、山本、ラトゥイラ 日本はボールキャリアーが孤立するケースが多かった(写真はスコットランド戦のリーチ) 攻めまくって勝機をつかもうとした日本だが、開始早々タックルの甘さをつかれ、スコットランドのターンブルに5人抜きのトライを許してしまう。 それでも、日本も3分、リーチの突破でチャンスをつくり、敵陣深くのラックからトゥプアイレイがスコットランドDFを吹き飛ばしてトライ。7-5に追い上げた。 5分、再びリーチがブレーク。敵陣深くまでボールを持ち込むが、サポートが遅くターンオーバー。そのまま一気に100m近くを走り切られた。 前半終了間際にも、日本がノックオンで失ったボールをつながれ、スコットランドが3トライ目。日本は前半を5―19で折り返す、苦しい展開となった。 南ア戦同様、日本が攻め込んだところで、ターンオーバーから一気にトライまで持っていかれるパタ―ンの繰り返し。 先発で起用された成田も、「チームでも後半に出ることが多くて、7人制で先発して、ゲームメイクをしていくのは難しかった」と、なかなか持ち味が出し切れない時間帯が続いた。 後半も先にトライを記録したのはスコットランド。 1分にリーチが突破をはかったものの、孤立してターンオーバー。またも一気にトライまで持っていかれた後、3分には自陣でのスクラムでプレッシャーをかけられ、こぼれ球を抑え込まれた。「アタックしたいというみんなの意見もあって、攻撃的なメンバー構成にしたんですけど、DFにこだわったメンバーでも良かったかもしれない。僕の采配ミス」(村田監督) スコットランドの初戦となったカナダ戦での動きが余り良くなかったこともあって、成田のスピードを生かしたアタックが生きるという判断だったが、結果的には裏目に出たかっこうとなった。 日本は終了間際に、鈴木主将が意地のトライを返すのが精一杯だった。 「どうしてもサポートが遅くなって、ボールがつながらない」(鈴木主将) ひとりひとりのパワー、体力では劣る日本にとって生命線といえる寄りの部分で後手に回っていては、残念ながら勝ち目はなかった。 スコットランド戦(写真)、米国戦共にトライを奪ったトゥプアイレイ カナダには12ー22で敗れ、予選プール3戦3敗となったジャパン(写真は突破を試みる山本) 予選プール全敗に終わり、厳しい表情でグラウンドを後にする村田監督 ある意味、村田ジャパンにとっては、前日の南ア戦の敗戦以上にショッキングだったスコットランド戦での完敗からわずかに1時間強。 出場国の中で最も厳しいスケジュールを強要された日本。 プール戦最終ゲームの対戦相手はカナダだった。 先発メンバーはスコットランド戦から2人が入れ替わった(成田→山本、横山→徐)。 スコットランド戦でのショッキングな敗戦から気持ちを切り替えられなかったのか、この試合でもジャパンは立ち上がりから主導権を握られてしまう。 立ち上がり1分にラックからのこぼれた球を足にかけられて先制トライを許し、5分には敵陣に持ち込んだボールを密集で奪われ、そのままワイドに振られて走り切られるという今大会で何度も目にしてきたパターンでの連続失トライ。 それでも、前半終了間際にリーチがトライを返して、何とか後半の逆転に望みをつないで、折り返すことになった(7―10)。 逆転勝ちには後半、絶対に先制したいところだったが、そんな思惑とは裏腹に、後半開始早々、カナダにノーホイッスルトライを奪われてしまう。キックオフを確保された後、外を一気に走り切られて7―15。 その後、日本も反撃に移るが攻め切れず、5分には敵陣深くまで攻め込みながらも、ターンオーバーから一気にトライを奪われるという、今大会、何度も目の当たりにしてきたパターンでトライを奪われ万事休す(7―22)。 試合終了間際にリーチ、松下とつないでトゥプアイレイがトライを奪ったものの、焼け石に水。 最終スコアは12―22。日本は予選プール3戦3敗でC組最下位となり、ボウルトーナメントに回ることになった。「試合間隔が短かったのは言い訳にならない。チャンスはあったのに、サポートが遅くなって、取り切れなかった。そこを修正してボウルトーナメントに臨みたい」(鈴木主将) 最終日に行われるボウルトーナメント準々決勝の相手はウルグアイに決まった。 vs スコットランド戦 vs スコットランド戦 vs スコットランド戦 vs カナダ戦 vs カナダ戦 vs カナダ戦 vs カナダ戦