日本代表メンバー/日本代表育成選手 /宮崎合宿スケジュール/大会スケジュール ■2010年4月12日(月) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿、本日の宮崎は雨模様。昨夜から降り続いた雨が、グラウンドの所々に大きな水溜りを作っていました。 そんな中でしたが、午前中にしっかりとFW/BKに分かれてのユニットトレーニングを行いました。 FWは、スクラムとラインアウトを実施。スクラムに関しては、1人用スクラムマシーンを使って姿勢を確認し、スクラムマシンを相手に8人のコミュニケーションを意識しながらヒットスピードやプッシュのタイミングを確認しました。これまでのトレーニングの成果もあり、非常にスピードに乗ったスクラムが何度も見られました。ラインアウトに関しても、実戦感覚を養うアタック&ディフェンス形式で行いながら、雨の中にも関わらず非常の精度の高いラインアウトが見られました。 BKは、アタックラインを中心にトレーニングを実施。SOや両CTBの立ち位置等を細かくチェックしながら、アタックラインを確認しました。カーワンHCは、浜村テクニカルと共にPCで映像をチェック。1プレー毎にチームを集め、細かな部分の修正を図りました。 中でも両CTBの立ち位置や走るコースに関しては、選手を釣る動きや相手DFへの対し方等の部分を、重点的に指示を送っていました。 いよいよ残すところ練習は明日の午前・午後の2回のみ。選手の意識も高く、戦い方に関しても昨年作り上げたベースを基に肉付けを行っているため、カーワンHCをはじめ、コーチ陣も今合宿の手ごたえは十分に感じているようです。最終日となる明日もしっかりとトレーニングを行い、HSBCアジア五カ国対抗2010の初戦となる韓国戦に向け、いい形で合宿を締めくくりたいと思います。 FW全員が同じ姿勢で力をまっすぐに伝えることができるようになった 畠山選手と堀江選手の同期コンビの1対1 肩のラインを一直線にする意識でセットする 理想的なスクラムが何度も見られた 入念にウォーミングアップを行うBK陣 雨の中でもミスなく軽やかなハンドリングを見せた 映像を見ながら一つ一つのプレーをチェックするBK陣 ■2010年4月11日(日) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿も残すところ今日を入れて4日となりました。残り少なくなった時間を大切にし、初戦の韓国戦で日本代表らしいラグビーをお見せできるよう、練習に励んでいきたいと思います。 今日のトレーニングは、当初の予定では午前中の予定でしたが、選手たちの疲れがピークに来ている点を考慮し、午前中をオフにし午後のみのトレーニングに切り替えました。 午前中は、ゆっくりと朝食を取り、温泉に行ったり、ATSを使ったリカバリーセッションやストレッチなどを行い疲労回復に努めました。 午後は、15時からトレーニングをスタートし、ディフェンススキルを中心に約2時間半みっちりと練習に励みました。 今日取り組んだディフェンススキルは、ダブルタックルドリル、ディフェンス時のフットワークドリル、タックルする際のインパクトとレッグドライブを行うドリルの3つ。この3つをローテーションしながら行いました。このスキルローテーションの合間に、疲れた状態でもしっかり集中して、スペースを見極め、コミュニケーションを図り、ミスなくスコアすることを目的としたフィットネス系のアタックドリルが行われました。 その後は、FWのフロント5メンバーとその他のメンバーに分かれ、さらにディフェンスシステムを確認しました。FWのフロント5メンバーには、ラックサイドの立ち方やノミネートした選手へのアプローチ、SHが持ち出した際のシステムの確認を中心に行いました。その他のメンバーは、セットプレーからの密集の外側へのディフェンスアプローチをチェックしました。 さらに、狭いスペースでのディフェンスシステムを確認し、チームディフェンスに移りました。チームディフェンスでは、試合に近い状態でセットプレー時のディフェンスコール、ミスマッチへの対処の仕方、密集周辺の立ち位置等、細かな部分まで疑問点を確認し、一日のトレーニングを終えました。 また、今日は合宿中最後の日曜日ということもあり、多くのファンの方に見学にお越しいただきました。WTB長友選手の母校である高鍋高校ラグビー部の皆さんも、練習見学に来てくれました。 練習前には、戸敷正・宮崎市長がグラウンドに来場され、温かい激励の言葉を頂戴しました。 改めて宮崎市、宮崎市民の皆様の心温まる応援に心より感謝申し上げます。 宮崎合宿も練習日は残り2日。最後まで走り続けたいと思います。 練習前には、戸敷・宮崎市長がグラウンドに来場され、温かい激励の言葉を頂いた フットワークを意識したウォーミングアップドリル 腿を上げて跳ねるように走り抜ける コア(体幹)を意識しながら肩周りのストレッチを行う 相手にしっかりインパクトしレッグドライブで押し込む タックラーはハンズアップして細かいステップで間合いを詰める 1人は下へ、そして1人はボールをロックする ディフェンスを引きつけスペースを大きく使う SO山中選手が左右へボールを効果的に散らす ボールを見ながら内側から外へ押し出すディフェンス 密集周辺のディフェンスには、プレーを止めてチーム全体で対応を確認 グラウンド全体を使ったチームディフェンストレーニングで練習を締めくくった ■2010年4月10日(土) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿も残り少なくなってきました。今日の宮崎は、太陽が顔を出し気温も20度を超え、少し動くと汗が噴き出る温かい一日でした。 今日のトレーニングは、午前中のみでユニットトレーニングを中心に行いました。これまでのトレーニングや昨日からコンタクトを入れた影響もあり、選手たちの体に張り等が見られたため、入念なストレッチから練習をスタートさせました。 その後は、ラダーやビジョンドリルなどスキルドリルと連動したウォーミングアップを行いました。さらに、キックキャッチや、パスドリルを挟みユニットトレーニングに移行しました。 FWは、キックオフディフェンスとラインアウトを中心に行いました。キックオフディフェンスでは、バーンコーチから、素早く落下地点に入ること、リフターとジャンパーのコミュニケーションをしっかり取ることとの指示を受け、ゲーム形式でのドリルを入れながら、最終的には試合時の陣形での対応までを確認しました。ラインアウトは、ポジションスキルから8対8のライブまで多くの時間を割いて行われました。 BKは、パンチパスドリルを入れながら、Yラインと言われるディフェンダーの動きを止めてからスペースにアプローチするスキルを確認し、アタック&ディフェンス形式で徐々に人数を増やしながら広いスペースを使って繰り返し行われました。その後は、スクラムやラインアウトからのアタックを行い、日本代表のゲームプランを確認しました。このメニューでは、練習中にビデオで撮った映像を確認しながら行われ、コーチ陣が課題点をすぐに洗い出し、改善へのアプローチをしました。 練習後には、各選手が個人スキル向上を目指し自主的にトレーニングに励む姿がグラウンド各所で見られました。また、WTB/FBの選手たちには、キックの個人スキルトレーニングが課され、タッチラインから5mの間に正確に落とす練習を繰り返し行いました。 午後はフリーとなりましたが、各選手がカーワンHC以下コーチ陣との個別ミーティングや、ATSトレーニングを使ったリカバリートレーニング、そしてトレーナーのマッサージを受けたりと、貴重なオフの時間を有効に使い、体を休めました。 宮崎は気温20度を超えた ラダーを用いてのウォーミングアップ 龍コリニアシ選手 フォワード。キックオフディフェンス 遠藤選手 ゲームプランを確認するバックス 田中選手 トゥプアイレイ選手 ラインアウト。大野選手とリーチ選手 宮崎での合宿は14日まで行われる ■2010年4月9日(金) 宮崎 昨日はオフとなり、束の間の休息をした日本代表選手たちは、今日から再びハードな練習をスタートしました。 フィットネス強化を重視したこれまでの内容に、チームとしての動きとコンタクトフィットネスも加わり、よりハードにそして組織的なトレーニングとなりました。 また、宮崎合宿では実施していなかった練習前のチームミーティングも行われ、細かな戦術・戦略の落とし込みもされるようになりました。 カーワン ヘッドコーチ 菊谷キャプテンと、トゥプアイレイ選手 きついフィットネス強化 リーチ選手も元気に(右) ベテランの立川選手、ニコラス選手 今日のトレーニングでは、無酸素系のフィットネストレーニングと、レッグドライブ、タックルドリル、ボールプレゼンテーションの3つのスキルドリルを交互に行いました。フィットネストレーニング中に、スタート前に動きだしたり、しっかりとポイントまで入らなかったり、スキルドリルに速やかに移動できなかった場合など、カーワンHCから厳しく指摘され再びフィットネスを行う場面も見られました。それでも、その都度菊谷キャプテンを中心に、気を引き締めなおしチーム一丸となって乗り越えました。 その後は、チームを3つに分け、キックを使ったアタック&ディフェンスを行いました。アタックは、キックをキャッチする前にスペースを把握し攻撃の方向性を導き、ディフェンスは、しっかりと相手をノミネートし、スペースを消すことができるかを目的に行われました。こちらでもミスが続いてしまう場面がありましたが、キャプテンを中心に円陣を作り、落ち着きを取り戻しました。 最後は、戦術的なキックからの動きを確認しました。ゴール前や、10m~22mライン付近でのキックオプションからの陣形を確認し練習を終えました。 畠山選手 中央手前は大野選手 豊田選手 堀江選手 山中選手 午後は、BK・FW交互にウエイトトレーニングで汗を流しました。 また、夕食前には、リーダーミーティングも行われ、さらなるチーム力向上を目指しました。 オフ明けのトレーニングでしたが、練習の強度も上がりかなり追い込んだものとなりました。各練習後には、プールや温泉施設を利用し、しっかりとリカバリーをして疲れを翌日に引きずらないよう、フィットネスコーチ、メディカルスタッフを中心に体調管理には十分な注意がはらわれています。合宿も残り少なくなってきましたが、迫りくるHSBCアジア五カ国対抗2010に万全の状態で臨めるよう、一日一日を大切に過ごしていきますので、引き続き、温かい声援をよろしくお願いいたします。 ■2010年4月8日(木) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿も一週間が経ちました。連日厳しい練習をこなしてきた日本代表チームは、今日8日をオフとして休養日に当てました。 施設内の温泉に入ったり、レンタル自転車を利用し、宿舎近くを散策したり、ショッピングモールへ行ったりと選手各々ゆっくりとした時間を過ごしたようです。 夕食前後には、今年度の大会プログラム用の写真撮影を行い、全員が日本代表ジャージに袖を通しました。どの選手もジャージを着ると表情が引き締まり、いい顔をしていました。 合宿も残すところあと半分。明日は、午前・午後とトレーニングを行います。 ■2010年4月7日(水) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿5日目を迎えました。朝から降る雨の中でのトレーニングとなりましたが、フィットネスを中心に精力的に汗を流しました。 今日も1日おきに行っているフィットネストレーニングとスキルトレーニングを交互に行い、タックルダミーや人型ダミーを使ったラグビーフィットネスと、無酸素系のランニングフィットネスを行いながら、パワーフット、ディフェンスラインのセットアップ、パススキルの3つのスキルトレーニングを交互に入れていくメニューで行われました。 その後は、フィットネスアクティビティーということで、3つのボールゲームを行いスペース感覚を養いながらフィットネスを高めました。 昨夜からの雨が降り続く中でのトレーニングとなった FWもBKも変わりなく正確なパスが送れるようになった DFのベースとなるセットアップを繰り返し練習する 相手の重さを感じながら上手くハンドオフを使う 10mライン間を走り続ける 練習の最後には、グラウンドを横に大きく使ってアタック&ディフェンスを行い、コミュニケーションを確認しました。 約2時間走り続けたトレーニングとなりましたが、練習前には、カーワンHCから「皆が疲れているのはわかっています。ですが、疲れている時こそ、集中しなければなりません。我々が勝つためにはラスト20分を戦い抜くことが必要です」と話があった通り、初日から厳しいトレーニングを行い、選手たちの体には相当の疲労が見られましたが、それを上回る集中力で乗り越えました。 午後は、FWのみがグラウンドに出てトレーニングを行いました。ラインアウトやスクラムのセットプレーを、ビデオで撮った映像をチェックしながら精度を高めました。やはりスクラムでは8人のコミュニケーションが重要な要素であり、今日の練習では8人の息が合ったシャープなスクラムが何度も見られました。また、ラインアウトもジャンパーやスローワーなど選手が入れ替わっても安定したプレーを見ることができました。 夕食は、フェニックス・シーガイア・リゾート主催、みやざき観光コンベンション協会、宮崎県ラグビー協会、JA宮崎などのご厚意で盛大なウエルカムパーティーを開催して頂きました。施設内にあるオープンスペースでのバーベキューパーティーとなりましたが、この厳しい一週間の疲れが吹き飛ぶようなおいしい料理と、心温まるおもてなしをいただきました。会の最中には、豪華景品が当たるパターゴルフ大会やテーブルマジックショーなども行われ、終始リラックスした会となりました。素晴らしい会を開催頂きました関係者の皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 明日は、終日オフとなりゆっくり体を休めます。 タックルバックに3人1組でタックルし続けるフィットネス すべての選手が設定時間内に走破した タックルしてジャッカルまでを繰り返したラグビーフィットネス スペースがあれば、大きく外へ振る ディフェンスをひきつけスコアする ボールを持っていない選手は、動き続けスペースを作る コミュニケーションを意識したアタック&ディフェンス 一人一人映像をチェックしながら姿勢を確認する 回を重ねるごとに一体感が増してきたスクラム リフターとジャンパーも映像で動きをチェック チームを代表して感謝の言葉を述べる菊谷キャプテン プロのマジシャンによるテーブルマジックに歓声が上がった 大いに盛り上がったパターゴルフ大会 ■2010年4月6日(火) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿4日目を迎えた今日は、午前中グラウンドでのトレーニングを行い、午後はフリーとなり一部の選手はコーチ陣との個別ミーティングを行いました。 この日の宮崎は、朝から快晴。強い日差しで気温も上がり、20度をゆうに超えました。 そんな中で行われた練習ですが、練習前の円陣でカーワンHCから、「肉体的にきつくなっていると思うので、練習の強度は上げません。今日の目的は、頭を100%使うこと。そして体がきつい時こそ、集中して正確なプレーをしよう」と選手たちに伝えました。初日、昨日と一日置きにフィットネストレーニングを入れているため、選手たちの体には徐々に疲労が蓄積されているようです。そんな中でも精度の高いプレーを求め、さらなるレベルアップを目指します。 ウォーミングアップでは、ストレッチを多く入れながらゆっくり体を動かし始めました。ビジョンドリルでコミュニケーションを取りながら視野を広め、その後、ランニングの際に足が上がっていないという指摘からミニハードルを入れたメニューで手と足を動かすことを意識づけて体を温めました。 そのまま、2つのグループに分かれキックキャッチとパスドリルに移行。正確なプレーを求めたいというカーワンHCの言葉に応えるべく、ほとんどミスなく集中したウォーミングアップとなりました。 ウォーミングアップ後は、FW/BKに分かれ、FWはラインアウトとスクラム。BKはパススキルとサインプレーの確認を行いました。FW陣のスクラムでは、8人のコミュニケーションを重視し、意思統一を図りながら、8人全員でヒットすることを意識し繰り返し確認しました。その後のラインアウトでも、より一層コミュニケーションは高まり非常に良い雰囲気でのトレーニングとなりました。 BKは、パンチパスドリルから入り、Yラインと言われるランニングスキルドリルを行い、最後は、サインプレーの確認を行いました。昨年から取り入れているプレーとなりますが、新しいメンバーへの浸透度も高く非常に完成度の高いものとなりました。 練習後は、LO/FL/No.8が別メニューでパンチパスやYラインドリルを行い、さらなるスキル向上に努めました。 選手たちは、リカバリーフードを取り、しっかりとプールリカバリーを行って今日のトレーニングを終えました。 午後は、基本的にフリーとなり、希望者はコーチ陣との個別ミーティングを行いました。 「疲れている時こそ、正確なプレーを」と円陣で語ったカーワンHC 正面にいる選手から目を離さずに左右から来るボールを受け、さらに選手が移動したマーカーの色を見るビジョンドリル 腕を使ってしっかり腿を上げる 狭いスペースはクイックハンズで素早くパス キックされたボールを走りこみながらキャッチする 体幹を使いながら楽しめるメニューでウォーミングアップを行う 姿勢を確認することに最適な1人用スクラムマシーン ボールキャリアーの動きに合わせサポートプレーヤーが走りこむ セットまでを確認するFW陣。LOは一列の重さをしっかりと感じることが大切 徐々にコミュニケーションがとれてきたラインアウト ■2010年4月5日(月) 宮崎 4月3日にお亡くなりになられた渡邉泰憲さんの突然の訃報に際し、本日の練習の前にチーム全員で黙とうを捧げました。桜の誇りを胸にW杯を3度戦った渡邉さん、グラウンドに出れば常に最前線で体を張り続け、グラウンドを離れれば皆の良き兄貴としてチームを支え続けてくれました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 HSBCアジア五カ国対抗2010宮崎合宿も本格始動から早3日。選手たちの体にも徐々に疲れが見えてきました。そんな中、今日は午前中にグラウンドでフィットネストレーニングとスキルトレーニング、午後はジムでウエイトトレーニングを行いました。 午前中は、昨夜からの雨が降り続く中でのトレーニングでしたが、ウォーミングアップで入念に体を温め、一昨日と同様しっかりと走りこみました。 フィットネスメニューは、スプリント系のメニューと、タックルダミーや人型ダミーを使ったラグビー要素を組み込んだメニューの2つを交互にこなすかたちで行われました。合間には、パワーフットや、ディフェンスラインドリル、パススキルなどのスキルトレーニングを組み込み、肉体的にきつい状態でも細かなスキルを安定して発揮できるようトレーニングを重ねました。 その後は、3種類のボールゲームを行いました。ゲーム的要素を取り入れながら、スペース感覚を養いました。 そして最後に、組織ディフェンスを確認するためにグラウンドの半分を使いアタック・ディフェンスを行いました。 全体練習終了後も、多くの選手たちが個々のスキル向上のために個人トレーニングを行っていました。 午前の練習後には、WTB長友選手の生まれ故郷である川南町からお米、いちご、ピーマンの差し入れを頂き、チームを代表して長友選手に贈呈されました。宮崎県の方々の心温まるサポートに心より感謝申し上げます。 午後は、FW/BKに分かれウエイトトレーニングを行いストレングスの強化に励みました。 練習後は、施設内の温泉やプールを使い個々にリカバリーをしっかりして今日一日のトレーニングを終えました。 明日は、午前中にトレーニングを行い、午後はオフとなります。 あいにくの雨の中、入念なストレッチを行い練習に入った しっかり動いて体を温める 相手の重さを利用し、走る角度を変えるパワーフットを繰り返し練習する ディフェンスは脇をしめて隣の選手とコミュニケーションを図りながら前に出る タックルしてすぐ起きて激しくコンタクト タックルはインパクトを意識して入る 人型ダミーを使ってジャッカルシチュエーションを確認しながらのフィットネストレーニング スプリント系のトレーニング。25秒以内に4往復する ディフェンスの動きを見てスコアする アタックはスペースを大きく使い、ディフェンスはギャップを作らずラインで守る ディフェンスとの距離があれば、積極的に仕掛ける ディフェンスはアタックを見極め、早めに仕留める 長友選手の地元からたくさんのお米、いちご、ピーマンを頂いた グラウンド横に仮設されたジムで行われたウエイトトレーニング ■2010年4月4日(日) 宮崎 HSBCアジア五カ国対抗2010日本代表宮崎合宿、今日のトレーニングは午前中のみで、ユニットトレーニングを行いました。 ウォーミングアップからスタートした練習は、いまや日本代表チームの定番となったビジョンドリル、キックキャッチやパススキルなどを行い、体を温めながら基本スキルを養いました。新たに入った選手もいますが、選手間のコミュニケーションも良く戸惑うことなくドリルに入れていました。 ラダーを使って筋温を上げる 視野を広げることを目的としたビジョンドリル 菊谷キャプテンを中心とした円陣から練習がスタート ラインアウトジャンパーのスキルトレーニング。動きだしからジャンプまでの時間を短く スローワーのスキルトレーニング。重いボールをしっかり投げる その後は、FW/BKに分かれ、FWはラインアウトとスクラムのベーストレーニング、BKはパンチパスなどのパススキルとサインプレーの確認を行いました。 FWのラインアウトでは、個々のスキルから入り、最終的には、2チームに分けてのアタックディフェンスまでを行いました。スローワーとジャンパー、リフターのコミュニケーションはまだまだこれからですが、より実戦に近い状態で感覚を養いました。その後のスクラムでは、ポジションにこだわらず1人用スクラムマシンを使用し、"押す"というイメージを掴み、2対1の状況でどこを感じて押すかというところにフォーカスして行われました。 BKは、パンチパスの基本練習から行い、体の向き、肩の位置などの細かな部分を確認しました。その後、スペースに放ることを意識づけるドリルを入れ、2対2のAT&DFを行いました。AT&DFではボールキャリアーの体の軸をずらさないステップの踏み方等を意識しました。最後は、チームのサインプレーをチェックして終えました。 また、練習後には、第1列の選手たちを集め、ハンドリングスキル、BKが行った体の芯をずらさないステップの特別メニューが課されました。接点での仕事が多い第一列ですが、国際試合における少ないチャンスを効果的に生かすために、高いスキルが求められています。練習では、平島選手や畠山選手を中心に非凡なスキルを見せてくれました。 午後からは1オン1ミーティングもスタートし、選手個々の課題や目標値の設定を確認しました。 日曜日となった今日も、多くのファンの方々に見学に来ていただきました。本日も応援ありがとうございました。そして、宮崎県ラグビーフットボール協会のサポートスタッフの皆様にも御礼申し上げます。 明日は、午前中はグラウンドでのトレーニング、午後はウエイトトレーニングを行います。 リフターのスキルトレーニング。より早く上へ パンチパスを意識したパスドリル 数を重ねてコミュニケーションを図る 体の芯をずらさずステップを踏む 自ら手本を示して指導するカーワンHC サインプレーの確認を行ったBK陣 1人用スクラムマシーンを使って感覚を掴む ■2010年4月3日(土) 宮崎 南国・宮崎で行われているHSBCアジア五カ国対抗2010日本代表合宿は、いよいよ本日からグラウンドでの本格的なトレーニングが開始されました。 今日の宮崎は、朝から快晴。気温も一気に上がり、練習中には蝉の鳴き声も聞こえてくるような温かい一日でした。 歓迎セレモニーを待つ日本代表チーム チームを代表してJKと菊谷キャプテン 菊谷キャプテンを中心に円陣を組んでトレーニングがスタート 初日ということもあり、多くの報道陣が取材に訪れた ウォーミングアップを行う選手たち 初練習となった今日は、練習前に盛大な歓迎セレモニーを開催して頂きました。宿泊や練習会場としてお世話になっているフェニックス・シーガイア・リゾートの河本和彦代表執行役社長をはじめ、合宿開催にあたりご尽力を頂いている宮崎県ラグビーフットボール協会の後藤敏郎理事長ら多くの関係者にご列席頂きました。フェニックス・シーガイア・リゾート河本代表執行役社長からは、温かい歓迎のお言葉を頂き、後藤理事長からは迫りくる五カ国対抗や来年のW杯への激励のお言葉を頂きました。 これを受け、チームを代表してジョン・カーワンヘッドコーチが、「素晴らしい施設、環境で合宿ができることを本当に嬉しく思います。毎朝、ホテルの窓から海が見えてまるでホームタウンにいるようです。そして、合宿実施にあたりご尽力いただいた宮崎県、そして宮崎県ラグビーフットボール協会の皆様に感謝申し上げます。この合宿は大変厳しいものになりますが、後ろに立つ選手たちが必ず乗り越え、世界に日本ラグビーを大いにアピールしていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました」と挨拶。カーワンHC、菊谷キャプテンに歓迎の花束が贈呈されました。 そして、9時30分からスタートした2010年度日本代表の初トレーニングは、フィットネスを中心に初日から非常に厳しいものになりました。フィットネスでは、ランニングフィットネスから、寝て起きてといったラグビーのベーシックな要素を入れ込んだフィットネスなど4種類を行いました。その合間には、日本代表の戦略・戦術のベースとなるディフェンスラインのセットアップやパワーフット、パススキルといったラグビースキルトレーニングが組み込まれ休む間もなく行われました。 汗が滴り落ち、苦悶の表情を浮かべる選手もいましたが、しっかり前を見据え、さらなるレベルアップを目指し、全力で取り組みました。 最後にトレーニングの締めくくりとして、キックからのアタック・ディフェンスを行い、キックへの対応を確認しました。 午後は、ウエイトトレーニングとユニットミーティングを行い、練習開始日となった一日を終えました。 また、今日は土曜日ということもあり、多くのファンの皆様がグラウンドにお越しくださいました。強い日差しが照りつける暑い中、練習を見守って頂いたファンの皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。選手たちも時間が許す限り、サインや写真撮影の対応をさせていただきますので、見学ルールをお守りいただき、引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。 スキルトレーニングを行うSH吉田選手 ディフェンスラインスピードを意識したドリル 寝て起きてを意識したフィットネスドリル 人型のダミーを使ったフィットネスも行われた ボールゲームを行いスペース感覚を養う こちらもスペース感覚を養うドリル 今日は多くの子供たちが見学に来てくれました。写真は鹿児島オールブラックスの子供たち 地元テレビの取材を受ける長友選手。「宮崎魂」でレギュラーを勝ち取ると力強く語った ■2010年4月2日(金) 宮崎 東国原知事と談笑するカーワンHC 2010年度の日本代表のスタートは、南国宮崎からとなります。 2日、本年5月に行われるHSBCアジア五カ国対抗2010での3連覇、そして来年のラグビーワールドカップ2011NZ大会の出場権の獲得を目指すべく、日本代表選手たちが宮崎入りしました。全国的な悪天候の影響で一部の交通機関が乱れ、当初のスケジュールから若干の修正を余儀なくされましたが、夕食時には全選手が集合し、顔を合わせました。 また、チームの集合に先立ち、太田GM、カーワンヘッドコーチ、地元宮崎県出身の長友選手(サントリーサンゴリアス)が東国原英夫・宮崎県知事を表敬訪問し、知事から温かい激励のお言葉と、宮崎牛20kg・宮崎地鶏20kgを贈呈頂きました。 早速、夕食後には、チームミーティングが行われ、我々のターゲットを改めて確認しました。太田治GM、マイケル・バーンFW&スキルコーチや太田正則フィットネス&コンディショニングコーチの話の後、カーワンHCから次のような話がありました。 夕食後、チームミーティングが行われた 「皆さん、おめでとう! 現在、日本の世界ランキングは13位。ワールドカップに勝つためには、サモア、イタリア、フィジー、スコットランドといったチームに勝っていかなければなりません。その為に、日本代表が特別なチームになるにはどうしたら良いかということを48時間の間に考えてください。私は6ネーションズもスーパー14も見ています。この日本代表が、世界のどのチームにも劣るとは思いません。素晴らしいチームになることができます。自分を信じてください。そして自分を向上するために必要なことを常に考えてください。私は信じています。私だけではなく、ここにいるコーチングスタッフ、マネジメントスタッフ全員が信じています。皆さんは、日本でベストのチームです。頑張りましょう」 続いて、菊谷キャプテンが、「今年もここで皆さんと顔を合わせることができて本当に嬉しく思います。これまで一緒に戦ってきたメンバーも、新たに加わったメンバーも、皆で一つのチームになれるよう明日から頑張りましょう」と話し、ミーティングを締めくくりました。 その後は、FW/BKに分かれ、各ユニットにおける基本的な考え方を共有し、一日を終えました。 明日から、いよいよグラウンドでのトレーニングが開始されます。 日頃から日本代表チームを応援して頂いているファンの皆様、今シーズンの日本代表に温かいご声援をお願いいたします。 日本代表が特別なチームになるには?と問うカーワンHC いよいよスタートする日本代表合宿に選手たちの表情も引き締まる