●5月13日(木) ロシア出発当日。ついに、日本を発つ日となりました。 合宿を行った龍ヶ崎市・流通経済大学を朝の7時に出発、空港ロビーには8時過ぎに到着した、U20日本代表。 選手の表情は、どこかすっきりしており、ロシアに向けた準備は、それぞれの中でひとつの形になっていることを、感じさせました。 無事、空港を飛び立ったU20日本代表。 様々な面で環境が厳しいことが予想される中、彼らの活躍と、これから未来のための貴重な経験を得るため、病気や怪我をすることなく、全力を尽くしてきてくれることを信じています。 「U20日本代表の誇りと自覚を持ち、ここまで支えてくれた周りの人々への感謝を忘れず、その恩返しとして、ただ一つの使命として、優勝という結果を、必ず持ち帰ってきます」(山下昂太キャプテン) 「選手たちは必ずやってくれると信じています。サポートしていただいた皆様への思いに応えるためにも、優勝を必ずつかんできます。日本の皆さん、遠くロシアの地での彼らの活躍に、声援をお願いします」(元木由記雄ヘッドコーチ) U20日本代表の本当の戦いが、いよいよこれから始まります。 注意事項に耳を傾ける選手たち 麻生レフリーもJWRTに参加します! 出発直前スタッフ陣 ●5月12日(水) ロシア出発まで、あと1日。いよいよ明日、決戦の地へと旅立ちます。 今日は、今回のU20日本代表の活動を通してお世話になった、流通経済大学、および龍ヶ崎市の皆様のご好意により、大学内で激励会が催されました。 会の始めに、龍ヶ崎市・中山一生市長よりご挨拶。 「龍ヶ崎と言えば、流通経済大学、流通経済大学といえば、龍ヶ崎、といえるようなパートナーシップを結んでいきたいと考えていますが、そのようなタイミングで、今回のU20日本代表の強化合宿の話があり、是非バックアップしたいと思いました。小学校訪問をしていただき、代表選手との交流もできましたが、選手の皆さんも、その思い出を胸にロシアで戦ってもらいたい。 そして、この後の龍神太鼓を、楽しんでください。このエールを胸にロシアで歴史を作ってほしいと思います」 ご挨拶の後は、市長自らがバチを握り、龍神太鼓を披露。 迫力のある演目に、選手一同、思わず息を呑みます。 その後、U20日本代表が訪問した龍ヶ崎西小学校3年生の鴻巣由依ちゃんからは 「初めてラグビーボールに触れて、とても楽しく過ごすことができました。皆さんの表情もとてもおもしろかったです。ロシアでも頑張ってきてください。期待しています」 と、かわいいエール。 続いて、様々な方からご挨拶と激励をいただきました。 「これだけの実力のある、U20日本代表の皆さんに、合宿の場を提供できたことを光栄に思います。皆さんの活躍が、大学だけではなく日本のラグビー界を担っていくと、期待しています」(小池田・流通経済大学学長) 「時間のない中で、苦労した合宿だったかと思いますが、大和魂を見せてきてください」(内山・流通経済大ラグビー部監督) 「人材面や今回の合宿のように、流通経済大学様には大変お世話になっております。選手の皆さんは、前半から力を出せるよう、メンタル面の準備もしっかりお願いします」(和田・日本ラグビー協会副会長) 「ジュニアワールドチャンピオンシップに復活するためにも、皆さんのサポートに応えるためにも、元木ヘッドコーチと選手たちが必ず、期待に応えてくれると信じています」(蓮沼 団長/日本ラグビー協会理事) そして、中竹コーチングディレクターより、30名の選手、そしてスタッフが紹介され、いよいよチームを率いる二人からの言葉。 「中山市長の太鼓による『気』もいただきました。優勝すると、自分たちで確信しています」(山下昂太キャプテン) 「太鼓の音、胸に響きました。流通経済大学の皆様には大変お世話になりました。この恩返しは、優勝という結果を持って、喜びを共有したいと思います」{元木由記雄ヘッドコーチ) 多くの方々のサポート、尽力を受け、U20日本代表はその思いを胸に、明日、ロシアへ旅立ちます。 太鼓の演奏に見入る選手たち 鴻巣さんからチームへメッセージ 龍ヶ崎西小の生徒と全員で握手! 小池田・流通経済大学長 和田副会長から激励の言葉 蓮沼団長を中心に 中竹CDよりスタッフの紹介 山下主将から決意表明 ●5月11日(火) ロシア出発まで、あと2日。初戦のロシア戦まで、あと1週間。 今日は、国内最後のゲーム、流通経済大との練習試合を行いました。 天気予報では止むはずの雨が細かく降り続き、数日来の寒さを感じる中、流通経済大グラウンドにて、17時半にキックオフ。 出発前の、ラストゲームということで選手たちも充分気合の入った様子でしたが、雨の中、ボールがなかなか手につきません。先制トライは、前半3分に流経大。昨年のU20日本代表メンバーのロック・小野寺選手がインゴールに飛び込みます。ゴールも成功。U20日本代表も、11分に敵陣ゴール前からのモールで、フッカーの伊藤選手がトライ。しかし小野選手のゴールは外れます。 その後、U20日本代表も途中まで良い形でボールを運びますが、つめの部分でミスが目立ちます。 結局、前半は得点だけをみれば、5-7で流経大がリード。 今回の試合は、前後半で大きくメンバーが入れ替わるため、ハーフタイムのロッカーではキャプテンの山下選手から 「後半メンバーはもっと激しいプレーをしていこう。切り替えよう」と声がかけられ、スタッフ陣からもロッカー内で指示が後半の選手たちに告げられます。 雨も止んだ後半。開始早々にトライをあげたのは、U20日本代表。高校日本代表でも活躍の、センター・バイフ選手のトライ、そしてゴールも決まり、逆転。 その後、メンバーが替わったとはいえ、前半の課題を修正し後半に挑んだU20日本代表が、5トライを加え、最終スコアは43-12で30分×2本の練習試合は終了。 「形はよくなってきているが、前半はミスが多すぎ。ミスをなくしてトライを取っていかなければ、テストマッチでは勝てない。雨にもかかわらず、パス回数が多かった。後半のチームはひたむきでよかった。試合に出るメンバーは、まだまだこれから」(元木HC) コミュニケーションや選手の様子からも、徐々にチームとして高まりつつある今年のU20日本代表。初戦、相手ホームのロシア戦が大きな山場。いよいよ本大会に向け、13日、出発です。 前半 後半 1 石原 慎太郎 1 上田 竜太郎 2 伊藤 平一郎 2 彦坂 圭克 3 榎 真生 3 鎌田 隼騎 4 三上 匠(ゲームキャプテン) 4 黒木 東星 5 工藤 元気 5 鶴谷 昌隆 6 辻 直幸 19 高森 一輝 7 山下 昂太(ゲームキャプテン) 7 武者 大輔 8 堀江 恭佑 8 レオンハード・アケ 9 滑川 剛人 9 内田 啓介 (後半15分→福居 武) 10 小野 寛智 10 小野 寛智 11 中鶴 隆彰 11 鶴ヶ崎 好昭 12 春山 悠太 12 猿楽 直希 13 トニシオ・バイフ 13 トニシオ・バイフ 14 彦坂 匡克 14 伊藤 拓巳(ゲームキャプテン) 15 宮田 一馬 15 宮田 一馬 ◎得点経過 U20日本代表 流経大 0-7 前半3分 トライ G○ 前半11分 2 伊藤 トライ 10 小野 G× 5-7 後半 後半1分 13 バイフ トライ 10 小野G○ 12-7 後半3分 9 内田 トライ 10 小野G× 17-7 後半8分 13 バイフ トライ 10 小野G○ 24-7 24-12 後半12分 トライ G× 後半17分 8 アケ トライ 10 小野G○ 31-7 後半19分 14 伊藤拓 トライ 10 小野G× 36-7 後半28分 4 黒木 トライ 10 小野G○ 43-7 (鶴ヶ崎選手の崎の「大」は、正しくは「立」) (中鶴選手の鶴は、正しくは「雨かんむり」に「鶴」) ●5月10日(月) 第二次強化合宿3日目。 今日の午前のセッションはアタック・ディフェンス、ブレイクダウン、エリアマネジメントなどの練習を行いました。迫っている本大会での試合を意識し、高い集中力を求める練習は、選手の『意識』を求める密度の濃いものでした。しかしまだまだ簡単なミスや集中力の欠如が目立ち、世界で戦うための準備が完璧ではないことを改めて実感。 午後は選手の疲労度を考慮し、チームコンセンサスを得るために、リーダーたちが主導するリーダーズタイムというセッションになりました。 今日のミーティングでは蓮沼団長より『U20日本代表』として、テストマッチを戦うことについての意義と目的についてのお話がありました。また現地での体調管理やアンチ・ドーピングについて井上ドクターからレクチャーがありました。 明日は流通経済大学との30分2ハーフの試合があります。 JWRT(ジュニアワールドラグビートロフィー)に向けての最後の調整の試合となりますので、万全の態勢で臨みたいと思います。 アタック・ディフェンス 問題点を1分間のインターバルで修正 ラインアウトの調整 練習後に山下キャプテンとコーチ陣、メディカルスタッフがディスカッション 萩本スポットコーチによるSHの指導 蓮沼理事からのプレゼンテーション 翌日のメンバー発表 ●5月9日(日) 第二次強化合宿2日目は、夏を思わせる汗ばむ陽気でした。この日から元日本代表監督の萩本光威氏にもスポットコーチという形で2日間お世話になります。 各セクション2時間という時間は本大会まで残り約1週間の直前においてはとても貴重な時間で、1分たりとも無駄にはできないということを自覚しての練習でした。チームアタック・チームディフェンスといった大きな流れとともに、細かなサインのムーブなどについてもしっかりと練習を行いました。午後もディフェンスを中心に練習を行っていました。元木HCが練習に入るなど選手と同じ目線で指導し、コーチ陣にも熱さを感じるセッションでした。 夕食後のミーティングはリーダー格の選手が一通りの説明を行うスタイルで、選手で考え・行動することを学ばせていました。 選手の自主性がどこまで育つか、彼らの伸びしろに期待したいと思います。 井上ドクター(左)と海野トレーナー(右)。選手達への万全のサポート体制をつくります 萩本・元日本代表監督もスポットコーチとして参加 どれだけ精度をあげられるかが今後の課題 接点では1歩でも前へを意識 キャプテンを中心に話しあう BKはロングバスの精度、スピードを意識 激しいコンタクトのやりとりが続きます となりでは、流通経済大学ドラゴンズU12のチームがセッション ●5月8日(土) いよいよ正式にU20ラグビー日本代表メンバーとなった30名の選手たちは、来る本大会への決意を持って、流通経済大学に集合しました。ゴールデンウィークを各チームで過ごした選手達は大きなけがをすることなく、U20日本代表に帰ってくることができました。 まずは毎合宿恒例のフィットネステストを実施。選手たちも3月下旬からのフィットネステストへの意識の変化で最高値を更新する選手が何人もいて、世界で通用するフィットネスを持った選手が確実にいるということは大きな自信になったことでしょう。 その後はさっそく、グラウンドに出て第一次強化合宿で選手達に落とし込んだチームポリシーをしっかりと確認しました。 今日から5日間、流通経済大学で最終調整をしてロシアへ出発します。今回の直前合宿も、流通経済大学スポーツ健康科学部 上野裕一学部長のご尽力により、流通経済大学の施設、ラグビー部の施設を利用させていただくことになりました。心から御礼申し上げます。 充実した直前合宿となるよう、選手スタッフとも優勝に向けて頑張ってまいりますので、引き続きU20代表チームの応援をよろしくお願いいたします。 元木ヘッドコーチより最終合宿の心構えについて 「イメージの共有」というキャッチフレーズを選手に説明する中竹CD フィットネスネストでは選手達の成長を実感 フィットネステスト後、グラウンドに出て、前回までのレビューを行う 本日は中竹CDの誕生日。選手・スタッフからサプライズのケーキ リーダーを中心に課題とそれについての解決方法を話し合う