パシフィック・ネーションズカップ

いよいよ始まる2010年のパシフィック・ネーションズカップ。今年はサモアがメイン会場となるが、日本代表の初戦、対フィジー戦は、明日6月12日(土)にフィジーで行われる。

先週6月4日(金)にニュージーランドにてノースハーバー州代表と強化試合を行った日本代表は翌5、冬に入ろうとしているNZから常夏のフィジーへと移動。大きな気温の差に悩まされつつ、フィジーでトレーニングを行ってきた
「ノースハーバー州代表戦で修正点がはっきりした。フィジーに来てからの練習では、暑さに悩まされたが、それぞれが問題を修正しようと積極的に練習に取り組んできた」と菊谷キャプテンは話す。
ノースハーバー戦ではHSBCアジア五カ国対抗2010(以下A5N)の各チームとは大きく違う当たりの強さに圧倒され、前半に得点されてしまった。後半、立て直して点数的にも追い上げたものの、時すでに遅し。23対19で敗れた。

フィジー戦では最初の20分で「ジャパンのリズム」を作り上げ、勝利への流れを引き込みたい。「どの選手を選ぶかとても悩んだ。特にFL、NO.8は誰が出場してもおかしくない」とカーワンヘッドコーチが話すように、チーム内での競争が激しく、出場する選手達のモチベーションも高い。

対するフィジーチームは6月5日(土)にオーストラリア代表(ワラビーズ)と試合を行い、前半は互角に渡り合うなど油断ができない相手。7人制ラグビーでもおなじみのスピードや、個々の身体能力の高さを生かした展開ラグビーが持ち味だ。
今回は先発メンバーに代表歴のない選手3名を含む若いチーム。試合前日に南アフリカ・ストーマーズで活躍するバイス・キャプテンのシレリ・ナンゲレブキが突然出場しなくなるなど、チームが揺れているようだが、地元フィジーでの試合ということもあり、絶対に負けられない。

日本代表は昨年、1点差で敗れている。今年は「タフチーム、ノーエクスキューズ」(カーワンヘッドコーチ)の言葉どおり、日本のスタイルを全うし、能力を出し切りまずは初戦に勝利し、PNC優勝を狙いたい。